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「ボーダーレスのゆくえ」@なんばパークス【3/21(木)〜31(日)】
山中俊広キュレーションによる企画展を、なんばパークスにて開催いたします。
the three konohanaと当会場は阪神なんば線で直通です。the three konohanaの伊吹展と合わせてぜひご高覧ください。
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■開催概要
タイトル:
「ボーダーレスのゆくえ」 大阪芸術大学グループ 美の冒険者たち なんぱパークスアートプログラム vol.9
開催日時:
2013年3月21日(木)~3月31日(日) 会期中無休 11時~20時(最終日のみ17時まで)
出品作家:
山村幸則、森村誠、川瀬知代、岡本啓、山本聖子、山下智博、上瀬留衣
会場:
なんばパークス 7Fパークスホール http://www.nambaparks.com/
(〒556-0011 大阪市浪速区難波中2丁目10-70) 入場無料
総合ディレクター:谷 悟(大阪芸術大学 芸術計画学科 准教授)
キュレーター:山中 俊広(インディペンデント・キュレーター)
協賛:南海電気鉄道株式会社
協力:Gallery OUT of PLACE、Yoshiaki Inoue Gallery、GALLERY wks.
会場協力:なんばパークス
主催:大阪芸術大学グループ 主管:大阪芸術大学 芸術計画学科
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□関連イベント
トークショー「近年の大阪のアートシーンと大阪芸大の変遷」
日時:3月24日(日) 14時~15時30分
出演:小吹 隆文(美術ライター)
山中 俊広(インディペンデント・キュレーター)
ギャラリートーク
日時:3月30日(土) 15時~16時
出演:田中 梨枝子(神戸ゆかりの美術館 学芸員)
高橋 真理子(大阪府立江之子島文化芸術創造センター アートコーディネーター)
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■ 当展趣旨
近年、「ボーダーレス」という言葉や概念が巷に氾濫しているように思います。戦後日本の連綿と続いてきた社会構造の行き詰まりから、あらゆる領域に伝播しているものと言えます。その例に漏れず、現代の美術においても「ボーダーレス」を多用して、いまの表現の行き詰まりから自らを解放、進展させようと試みているように思えます。しかし、その導入は具体的な提示や分析よりも、表面的な新しさやプロセスのないゴールを伝えているに止まり、革新や努力といった印象の良い言葉のイメージを先行させようとする思惑を感じざるを得ません。
昨年開催しました「リアリティとの戯れ」展に続く第2弾となる当展では、現代の「ボーダーレス」思想の真っ只中で自らの表現の展開に挑む、表現手法が全く異なる20代から40代までの7名の作家をご紹介いたします。
彼らは母校などで学んだ専門領域や素材技法から、大きく越境したりその境界線を疑うことで得た世界観を在学中または卒業後に見い出し、それらを自らの表現 の主軸に置いて活動しています。作家としての活動を本格化させてからも、常に変化や流動性を作品を通じて積極的に提示し続けています。けれども、ただ 「ボーダーレス」を提示する安易な発想に止まっていません。彼らの表現には、明らかに各々のルーツに影響を受けた主題が作品の奥底に横たわっており、解釈次第では「ボーダー」に強く囚われているようにも見られます。まるで、両極の概念を不安定な天秤のバランスの中で常に調整しているかのようです。
社会的に本質が欠如していることを隠蔽するかのような「ボーダーレス」の多用の前に、まずどこに「ボーダー」があるのかを確かめる行為を、もっと私たちは意識的に取り組むべきです。自らのスタイルとそのルーツ、それらを明確に確かめた上で、自らの現在の立ち位置を知る。つまり、「ボーダーを知ることでボーダーレスを得る」意識を持って、この今の表現が掘り起こす新しさとは何かを追求していくべきではないかと思います。
「ボーダーレスのゆくえ」展 キュレーター 山中 俊広(インディペンデント・キュレーター)
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