2020

2020-11-21
森村 誠 「OUT of PLACE」 2020年11月21日(土)~12月20日(日)

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・森村 誠「OUT of PLACE」展示記録


森村 誠  「OUT of PLACE」

2020年11月21日(土)~12月20日(日)(※期間中の金・土・日曜のみオープン)

開廊時間:12:00~19:00
会場:the three konohana

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このたびthe three konohanaでは、森村 誠(Makoto Morimura, b.1976)の3年ぶりの個展を開催いたします。

森村は、前回3年前の個展で 《OTW (on the way) 》シリーズを初めて発表し、その後も継続してこのシリーズの制作を続けています。ギャラリーなどの展覧会のDMから地図を切り抜き、文字情報を修正液で消したものをつなぎ合わせて架空の都市を作り出す手法は、私たちの「場所」を捉える情報やその概念を揺り動かすものでした。
この3年、大阪や日本、そして世界は、大小の社会構造の変化や想定外の出来事により、私たちの「場所」の概念はますます捉え難いものになっています。数日前、数か月、数年前に訪れた場所が何かに置き換わり、ここではないどこかになる感覚は、頻度を増しスパンも短くなっているように感じます。

本展では、場所の概念をさらに漠然とさせ、その解釈の拡張へと誘導させる、森村の同シリーズの新作をご紹介いたします。ぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

ここのところ、都市生活と人の動き、それに伴う個人の感覚に興味を持っていましたが、
スタジオのある街中で制作をしていると、別の変化を感じます。

私は山に近い郊外に住んでいるので、街の変化の中にいたり、いなかったりします。

「ここではないどこか」を探しているのかもしれません。

森村 誠

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《OUT of PLACE》地図、修正液 2020年

 

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「森村 誠 OTW」展示風景、出品作品より(2017年/the three konohana)[撮影:長谷川 朋也]

 

2020-10-02
Gallery Collection 「Takumi Kato – Selected Works [from artTNZ]」2020年10月2日(金)~5日(月)

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Gallery Collection
Takumi Kato – Selected Works [from artTNZ]
2020年10月2日(金)~5日(月)

開廊時間: 13:00~19:00(会期中無休、予約不要)
※ 新型コロナウイルス感染予防のため、マスクを必ず着用の上お越しください。体調不良の方はご来廊をお控えください。
※ 予約不要でのオープンのため、会場が混雑している時は入場をお待ちいただく場合がございます。(同時に入場できるお客様は、5名を上限とします。)

出品作家:加藤 巧

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このたびthe three konohanaでは、10月2日(金)から5日(月)の4日間限定で「Gallery Collection」を開催いたします。
本展では、9月17日(木)~21日(月)に東京・天王洲のTERRADA ART COMPLEXⅡで開催されたアートフェアartTNZに出品した、加藤巧の作品をセレクトしてご紹介します。

artTNZでは、新作から過去作までここ5年の加藤の作品を一堂に展示し、彼の近年の制作活動の変遷を多くのご来場者に認識していただく機会となりました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、遠方からのご来場が難しい状況でしたので、関西やその近隣のみなさまに改めて加藤の作品群をご覧いただける場を設けました。短い期間ではありますが、ぜひこの機会にご高覧ください。

 

2020-05-22
オンライン展覧会「Online / Contactless」 2020年5月22日(金)~31日(日)

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オンライン展覧会 「Online / Contactless」 展示記録(画像)

 

 

オンライン展覧会「Online / Contactless」

 

主催| Yoshimi Arts, the three konohana

会期|2020年5月22日(金)~31日(日)
会場|Yoshimi Arts, the three konohana ウェブサイト
Yoshimi Arts http://www.yoshimiarts.com/
the three konohana https://thethree.net/

出品作家|
レイチェル・アダムス、泉 茂、加賀城 健、加藤 巧、興梠 優護

 

*English Information | http://www.yoshimiarts.com/en/exhibition/20200522_Online_Contactless.html  (Yoshimi Arts Website)

 

◆ 展示映像(下の画像をクリックしてください。YouTubeにてご覧いただけます。)

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◆ 関連イベント

◆ 本展趣旨

◆ 本展の発表・鑑賞の形式について

◆ 出品作家プロフィール

 

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【関連イベント】

オンライントークショー「コロナの時を経て―ギャラリーと作家、これからのスタンス」
日時|5月30日(土)19:00~21:00
会場|Zoom ミーティングルーム(PC、スマホなどでご参加ください)

進行|前田 裕哉(批評家)
トーク|加賀城 健、加藤 巧、興梠 優護(以上出品作家)、レイチェル・アダムス(出品作家/メッセージ参加)
稲葉 征夫(Yoshimi Arts)、山中 俊広(the three konohana)

参加費|500円  お申込先| info@thethree.net
(参加費のお支払は、オンライン決済[クレジットカード・銀行振込]のみとなります)

 

「オンライン開廊」
日時|5月23日(土)、28日(木)、31日(日) 11時~13時、17時~20時
会場|Zoomミーティングルーム(the three konohanaより配信)
入場無料、時間中の入退室自由

本展の展示が実際におこなわれているthe three konohanaの会場を、Zoomを活用して日時限定でオンライン開廊いたします。普段のギャラリーへの訪問、展示の鑑賞、ギャラリストおよび同席する他のお客様との対話などを、全てオンライン形式に置き換えてお楽しみいただく企画です。どなたでもご参加可能です。
ホストはthe three konohanaの山中が担当し、開催日や時間帯によってはYoshimi Artsの稲葉氏、出品作家もオンラインで在廊することがあります。なお、各回のZoomのアクセス情報は、開催日前日に各ギャラリーのFacebookTwitterでお知らせします。

・ご参加の際は、事前にパソコン、スマホ・タブレットにZoomアプリ(無料)をインストールしてください。アプリのダウンロード、ご参加時にかかる通信料は各自ご負担ください。
・Zoomは原則として複数の対話が同時にできませんので、お客様が複数名おられる時は話題の譲り合いなどご配慮をお願いいたします。

 

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【本展趣旨】

このたび、Yoshimi Artsとthe three konohanaの共同企画として、オンライン上での展覧会「Online / Contactless」を開催いたします。

本展は、the three konohanaのスペースで双方のギャラリーの取扱作家計5名の作品を展示します。ただし、実際の展示空間は公開せず、展示を撮影した映像のみの発表とします。また会期中のトークイベントもオンラインで開催し、その参加や作品購入に関する手続・決済も全てオンライン、キャッシュレスのみでおこないます。

また会期中に開催するオンラインでのトークショーでは、批評家の前田裕哉氏をお招きし、出品作家、ギャラリストがコロナ禍中のそれぞれの動きを振り返り、この先のギャラリーおよび作家の動きの変化・展望について語り合います。

昨今の新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、美術業界では多くの展覧会や企画が中断・中止となり、直接的な作品発表・鑑賞の機会が失われています。そんな状況下ですが、すでにSNSを中心としてオンライン上にシフトした動きが各所で散見されています。

ギャラリーには、作品と鑑賞者、作家・ギャラリストと鑑賞者が直接対面する場をつくることで運営を成立させることを中心に、随所にアナログなシステムが根強くあります。そのためいまは身動きが取りにくい状況ですが、遠くない時期にこの事態が収束した時には、また普段通りの活動が再開できることと思います。しかし、この特殊な時間を経て、今後は新たなシステムや考え方が広がっていく可能性も想像ができます。いまあえてコロナ禍の状況下のルールに振り切った展覧会・企画を経験することで、次の時代のギャラリー、作家の発表の場のあり方への眼差しに結びつけることができるのではと考えます。

 

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【本展の発表・鑑賞の形式について】

■ 展示映像(動画)の公開

  • 初日の5/22(金)11時より、両ギャラリーのHPに展示映像(動画)を公開します。また同時にYoutubeにも公開し、会期後も継続してご覧いただけます。
  • 現在、国内の美術館では映像(動画)で展示を公開する取り組みが多数見られますが、国内のギャラリーでは静止画での展示公開が多く、動画を用いているところはまだ多くありません。
  • なお、実際の展示会場 the three konohanaは、期間中にお越しいただいても、展示を直接ご覧いただくことはできません。

 

■ 出品リストの公開、作品に関するお問い合わせ

  • 動画公開に合わせて、本展の出品リストをPDFにて両ギャラリーのHPに掲載します。作品価格は、本展期間中のみの公開となります。
  • 作品に関するお問い合わせは、作品/作家の取扱ギャラリーにご連絡ください。(泉・レイチェル・興梠…Yoshimiへ。加賀城・加藤…the threeへ。)
  • お問い合わせ方法はメール、電話を推奨しますが、各ギャラリーのSNS(Facebook、Twitter、Instagram)のメッセージ機能でも可能です。作品購入希望のご連絡も以上の方法よりご連絡ください。
    泉、アダムス、興梠作品⇒Yoshimi Arts E-mail:info@yoshimiarts.com Tel:06-6443-0080
    加賀城、加藤作品⇒the three konohana E-mail:info@thethree.net Tel:06-7502-4115

 

■ 作品購入時の対応について

  • 本展の趣旨に従い、作品購入時の代金のお支払はキャッシュレス決済、作品のお届けも配送での対応にご協力をお願いいたします。(後日ギャラリーでの現金決済、作品直接お受け取りはご遠慮ください。)
  • 代金のお支払は、クレジットカードまたは銀行振込(振込手数料はお客様負担)のみとなります。送料は作品代金と別途請求いたします。
  • ttkでのクレジットカード決済は、SQUAREの請求書払いのみで対応いたします。(利用可能なブランド:VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners、Discover)
  • また両ギャラリーは、対象のクレジットカード決済で、お支払金額の5%がお客様に還元可能な「キャッシュレス・消費者還元事業」に加盟しています。
    <還元可能なカード>
    ブランド | VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners+対象クレジットカード会社発行のカード(下記のリンク先で検索できます)
    https://business.cashless.go.jp/cardcheck/input (キャッシュレス・消費者還元事業HP)
    *本展ではSQUAREの請求書払いに限ります。
    *還元方法・上限はカード会社によって異なりますので、お使いのカード会社にお問い合わせください。(6月30日迄の決済に限ります。なお還元方法はカード会社によって異なりますので、お使いのカード会社にお問い合わせください。)

 

■ オンライントークショーの参加申込、および参加時のご用意

  • オンライントークショーは「Zoom」を使って実施します。パソコン、スマホ、タブレットであらかじめ「Zoom」アプリをインストールできること、安定した通信環境をお持ちであることが参加の条件といたします。(通信料金は参加者個人の負担となります。)
  • 参加申込はメール(info@thethree.net)のみで受け付けます。参加費のお支払い方法は、クレジットカード決済または銀行振込となりますので、メールにご希望の方法をご記載ください。
    ご入金いただいた方には、開催3日前をめどに当日の参加URLと参加時のご案内ガイドをお客様のメールにお送りいたします。

 

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【出品作家プロフィール】

泉 茂 (Shigeru Izumi, 1922-95) /Yoshimi Arts、the three konohana 取扱作家

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大阪生まれ。大阪市立工芸学校図案科卒業。瑛久らと1951年に結成した「デモクラート美術家協会」で活動し、叙情的な作風の版画が国内外で高い評価を得る。同会解散後、1959年から10年間にわたり滞在したニューヨークとパリで、当時の現地の美術の動向に触れ、抽象的な平面表現へと大きく転換する。1968年に帰国した後は、主観を排除し、描くことの本質を追究した作品を、晩年まで精力的に制作・発表した。また、1970年から92年まで大阪芸術大学の教授に就き、多くの後進の作家を輩出した。
和歌山県立近代美術館、国立国際美術館、パリ市立近代美術館、ニューヨーク近代美術館など、国内外の美術館に多数作品を収蔵。2017年よりYoshimi Artsとthe three konohanaが取扱ギャラリーとなり、定期的に展覧会を開催している。
【写真】「泉 茂 PAINTINGS 1971-93」展示風景 (Yoshimi Arts、the three konohana・大阪/2017年)

 

レイチェル・アダムス (Rachel Adams, b.1985)/Yoshimi Arts 取扱作家

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イギリスのニューキャッスル・アポン・タインに生まれ、現在グラスゴー在住。エディンバラ大学 エディンバラ・カレッジ・オブ・アート卒業、オックスフォード大学 ラスキン・スクール・オブ・アート修了。
彫刻的な形態と装飾工芸技術、素材の歴史的・文化的価値において、アートとデザインが持つ階層構造の矛盾を探求し、批評性を持ち合わせた作品を制作。絞り染めやマクラメなどのさまざまなDIYの方法と、レーザーカットやデジタル印刷などの現代的な技法を組み合わせている。
近年の主な展覧会として、個展「Open Studio」Yoshimi Arts(大阪、2015年)、「Long Reach」domobaal(ロンドン、2014年)、「Posturing」Scottish National Gallery of Modern Art(エディンバラ、2012年)、グループ展に「”Material and Form” in a digital age」Yoshimi Arts(2014年)、「Paper」Saatchi Gallery(ロンドン、2013年)
【写真】《Tools, Tools 1》2015 マクラメ編みのTシャツ糸、レーザーカットしたアクリル、木製の棒 88 × h 86 cm [出品予定作品]

 

加賀城 健 (Ken Kagajo, b.1974)/the three konohana 取扱作家

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大阪府生まれ、現在石川県在住。大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程修了。
習得した技法と素材の知識を礎に、染色における新しい抽象表現の構築を目指して、平面からインスタレーションまで幅広い作風を展開する。視覚と触覚、身体性を喚起させる意識から、美術と工芸の関係性を考察する作品を制作している。
近年の主な展覧会として、個展「Physical / Flat」the three konohana(大阪、2017年)、「交わるいと『あいだ』をひらく術として」広島市現代美術館(2017年)、「行為と現象Ⅰ」染・清流館(京都、2018年)、「方法の発露2019-制作論の再検討」石川県政記念しいのき迎賓館(2019年)など。 ハレクラニ沖縄・コミッションワーク(2019年)。 2017年より、金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科准教授。
【写真】《Young Views-意識のスライダー》2018  糊染、綿布、染料 115 x 800 cm  6枚組

 

加藤 巧 (Takumi Kato, b.1984)/the three konohana 取扱作家

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愛知県生まれ、現在岐阜県在住。大阪芸術大学美術学科卒業。
14-15世紀の絵画技法家・チェンニーノ・チェンニーニの『Il libro dell‘arte(絵画術の書)』の技法を起点とし、現代につながる材料/メディウム史を紐解きながら制作している。
近年の主な展覧会として、個展「ARRAY」the three konohana(大阪、2016年)、「ニューミューテーション」京都芸術センター(2018年)、「タイムライン-時間に触れるためのいくつかの方法」京都大学総合博物館(2019年)、「VOCA 展2020 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京、2020年)など。現在、成安造形大学、名古屋造形大学で非常勤講師、京都市立芸術大学で招聘講師として、実技、絵画材料、技法を担当。
【写真】《Macaroni》2019 木材、アルミ材、ジェスモナイト、樹脂プラスター、漆喰、顔料 240 x 170 x 2 cm

 

興梠 優護 (Yugo Kohrogi, b.1982) /Yoshimi Arts 取扱作家

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熊本県生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域修了。
主に人体をモチーフに、具象と抽象の境界を思わせる筆致の絵画によって、感情の揺らぎを表現してきた。熊本、東京、ロンドン、ベルリン等アトリエを移動し制作。光や食、音、空気、人といったそれぞれの場所で感じた様々な事柄を、あらゆる技法によって抽象的に作品へと反映させてきた。
近年の主な展覧会として、個展「EYE」Yoshimi Arts(大阪、2020年)、「Roots」成山画廊(東京、2019年)、グループ展に「興梠 優護 長嶋 由季」長崎県美術館 運河ギャラリー(2019年)、「シラキノ アーティスト イン レジデンス3人展 2019-1」アートビレッジ・シラキノ(長崎県南島原市、2019年)など。
【写真】《/ Under the Skin》2018 油彩、キャンバス 97.0×145.5 cm (P80)

 

□ トークショー 登壇者プロフィール

前田 裕哉 (Yuya Maeda) /批評家
1975年生まれ。立命館大学卒業。最近の論稿に「展覧会の、あるいは展覧会という条件 「はならぁと2016こあ 人の集い」展について」(『MAPPING』第6号)