KAMO
KAMO 20th Meeting[最終回]
「KAMOの3年、コノハナの3年 ~ただいまコノハナ、おかえりKAMO~」【3/21(月・祝)12:30〜22:00 @ 大阪市此花区梅香・四貫島】
第20回KAMO 【最終回】
KAMOの3年、コノハナの3年 ~ただいまコノハナ、おかえりKAMO~
日時:3月21日(月・祝)12:30~22:00
会場:大阪市此花区梅香・四貫島エリア各所(モトタバコヤ、黒目画廊、the three konohana、 THE BLEND Apartmentsなど)
2013年から開催してまいりましたKAMO(Konohana Arts Meeting for Osaka)は、今回で最終回を迎えます。
当初から3年間限定のプロジェクトとしてスタートし、1年目と2年目はほぼ月例のペースでアートにかかわる方々を幅広いジャンルからお招きしてのトークショーを計16回実施しました。3年目の昨年は、4名のKAMOメンバーが各自半日~1日の企画を作って開催するスタイルにて、すでにメンバー3名の企画を実施しています。最終回は、KAMOメンバーでthe three konohana代表の山中俊広による企画です。
1年目の会場OTONARIが年末に営業を終えた後、2年目と3年目はコノハナから離れ、まさにKAMO(鴨)の名の通り、渡り鳥スタイルでの開催が続きました。KAMOの最終回は、2年ぶりに生まれ故郷のコノハナに帰ってきてフィナーレを迎えるという、やや感傷的なテーマ設定でプログラムを構成しました。KAMOの活動を続けてきた「3年間」という時の尺度を、コノハナのまちの「3年間」に結び付けて、参加者のみなさまそれぞれにある日常やその変化、そして時の経過というものを考えるための1日にしたいと思います。
今回のプログラムは、午後からコノハナエリアの施設を転々として4つのイベントを実施します。1年目のKAMOにご協力いただいたコノハナの方々にも、それぞれのイベントに加わっていただきます。1日通じてすべてのイベントに参加していただけると嬉しいですが、もちろんイベント単位での参加、途中合流・退席も可能です。
コノハナでのKAMO最終回、多くのみなさまのご参加を心よりお待ちしております。
* * *
【プログラム】
◇ 12:30~13:20 モトタバコヤ バアルカリーにて昼食会
会場:モトタバコヤ
参加費:無料(飲食代実費。ランチメニュー「ベジミールズ」は900円です。)
定員:約10名、事前予約制
[FacebookのKAMOページのメッセージ、またはメールkonohana@thethree.netまでお申し込みください]
当日のスタートは、モトタバコヤでオープン1周年を迎えたバアルカリーの南インド料理のプレートランチでのお昼ごはんから!
昨年春にリニューアルしたモトタバコヤは、現在4つの飲食店が日替わりで営業するスタイルで、コノハナ内外のお客さんに多くご利用いただいている、コノハナエリアの主要施設の一つです。
まずはゆったりとおいしいごはんで歓談したいと思います。また店内では尾柳佳枝さんの個展「ふすまとひきだし」が開催されていますので、作品鑑賞もご一緒にお楽しみください。
◇ 13:30~15:30 辺口芳典 presents 「Pikankonkin Japonpon ツアー」
集合場所:初代大坂船奉行所跡前(朝日橋南西角、旧OTONARI北側)
参加費:1000円/人 予約不要
1年目のKAMOの会場「OTONARI」を運営していた辺口芳典さんによるコノハナエリアのまち歩きツアーが、「ピカンコンキン・ジャポンポン・ツアー」と名を改め久々に復活します!
昭和の下町風情が色濃く残るコノハナの町並みですが、この2、3年で景色もところどころに変化が生まれています。コノハナで結婚と出産を迎え、詩人・写真家の活動も国内外への広がりを見せるなど、ご自身の日常にも大きな変化があった辺口さんに、改めていまのコノハナの町並みをガイドしていただきます。
◇ 16:00~18:30 コノハナとKAMOの3年間をたどるトーク&ディスカッション
会場:the three konohana
参加費:無料 予約不要
今回の企画者の山中自身も、コノハナにギャラリーthe three konohanaをオープンしてちょうど3周年を迎えます。その現場のttkを会場に、前半の1時間は山中がこの3年のコノハナの動きを振り返りながら、自分の視点でその変化をまとめる発表を行います。並行してKAMOのこれまでの活動も振り返ります。(会場では鮫島ゆいさんの個展「5時の点は白と黒」が開催中で、同時に展示もご覧いただけます。)
後半は会場の参加者も加わって、2種類のディスカッションを行います。先の発表を踏まえてのコノハナの3年間の動きについてと、コノハナでも連日各所で繰り広げられている、さまざまな立場の人々が様々な企画を地域で実施することについて、コノハナで活動する方々も交えてみなさまと意見交換を進めていければと思います。
◇ 19:00~22:00 KAMOフェアウェルパーティー ~「OTONARI」から「ParadaSan」へ~
会場:THE BLEND Apartments 1階 ParadaSan
参加費:ワンドリンクオーダー制 予約不要
(※ささやかな軽食とドリンクはキャッシュオン制でご用意しております。 (通常お店として運営してないため、数に限りがありますことをご了承ください。) お食事のみ持ち込み可能ですので、差し入れ大歓迎です!!)
3年間のKAMOのフィナーレは、久しぶりのOTONARIの料理で!
OTONARIのエッセンスは、昨年夏にオープンしたTHE BLEND Apartmentsに引き継がれています。四貫島中央通商店街にあるTHE BLEND Apartmentsは 、シェアハウスとイベントスペースの機能を持ち、OTONARIを運営していた溝辺直人さんと辺口芳典さんがその運営にかかわっています。新たなコノハナエリアの顔として、オープン直後からユニークな活動を展開しているこの場で、久々に元OTONARIシェフ溝辺さんの手料理に舌鼓を打ちながら、楽しく心地よく3年間のKAMOを締めくくる夜にしたいと思います。
* * *
【開催にあたって】
KAMOを実施した3年間、KAMOにもコノハナエリアにもさまざまな変化がありました。「石の上にも三年」という言葉がありますが、ひとつのことを継続しておこなう難しさをひしひしと痛感させられた3年だったように思います。初志貫徹で継続すること。途中で目的や手法を変えながらかたちを保つこと。思い切って断念すること。それらの判断には、外的かつ社会的な要因のみならず、各々のプライベートの出来事や変化も大きく左右します。大小さまざまな波風に揺るがされながらも、私たちはそれぞれの活動を細かく選択して生きているのだと思います。この3年で、「アート」は社会との関係性をより意識せざるを得ない風潮が強まってきました。それに伴い「アート」の概念と領域も広まって、KAMOもコノハナの活動も当初の動きから変容を続け、単純に「アート」という枠組みでくくることができないものが随所に現れてきています。
日常の生活をベースに、どのように「アート」とつながりを持ち、または距離を保ちながら、それを活用していくか。改めてこの3年を振り返って、KAMOとコノハナの共通点は、そこにあるのではと感じました。そんなことを、KAMOが始まった場所であり、私の活動の拠点でもあるここコノハナで、参加者のみなさまと共にさまざまな角度から振り返り、考えて、言葉にして、気軽に楽しく語り合える1日になればと思います。
この3年間のKAMOでは、これまでに約40名の方々にトークやイベントでご登壇いただき、500名以上の方々にご参加いただきました。多くのみなさまに支えられて、無事に最終回を迎えられることに心より感謝申し上げます。
山中俊広
Related Posts