2019
2019-08-24泉 茂「Drawings 1960’s」 2019年8月24日(土)~9月8日(日)
インク、紙 57.4 x 44.1 cm 1969 年頃 [Yoshimi Arts 出品作品]
泉 茂 「Drawings 1960’s」
2019年8月24日(土)~9月8日(日)
□ 会場
Yoshimi Arts
550-0002 大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル3F
(大阪メトロ四つ橋線・肥後橋駅より徒歩1分、御堂筋線・淀屋橋駅より徒歩5分)
the three konohana
554-0013 大阪市此花区梅香1-23-23-2F
(阪神なんば線・千鳥橋駅より徒歩3分、西九条駅より徒歩9分)
□ 開廊時間
Yoshimi Arts:11時~19時(日曜は17時まで)
the three konohana:12時~19時(8/24(土)は16時まで)
□ 休廊日
Yoshimi Arts:毎週月・火曜
the three konohana:毎週月・火・水曜
* * *
このたび、Yoshimi Artsとthe three konohanaは、泉 茂(IZUMI Shigeru, 1922-95)の展覧会を2年ぶりに共同開催いたします。
一昨年は双方のギャラリーで1970年代から90年代の晩年までの絵画作品を、昨年はYoshimi Artsにて60年代後半から70年代前半の絵画作品を紹介しました。泉の作家活動の再考・再評価へ向けての継続的な取り組みとして、本展は1960年代に制作されたドローイングに焦点を絞り、2会場で約20点を公開します。
瑛九や早川良雄らとデモクラート美術家協会を結成した1950年代に、国内での版画家としての評価を確立した泉は、その後ニューヨークとパリに活動の場を移した1959年からの10年間に、自らの作風を大きく転換する時期を迎えます。ニューヨークでは抽象表現主義からポップアートへの移り変わり、パリではアンフォルメルの動向に触れ、以後、描くことの本質を見つめ直す作品に取り組み続けることになります。
本展で紹介する泉のドローイングは、パリ滞在中から帰国直後にかけて制作したもので構成します。パリで発表を始めた「青のシリーズ」と「ストロークのシリーズ」のためのドローイングであり、彼がリアルな筆致をいかに解体して、新たな画面に再構成することに専心していたかを読み取ることができます。また、これらは絵画作品の制作過程という位置づけであることから、生前も発表されていないものです。泉の表現の重要な転換期にあるドローイングを通じて、彼の独特な作家活動の変遷を再考する貴重な機会となることでしょう。
インク、紙 66.3 x 50.2 cm 1966年頃[the three konohana 出品作品]
泉 茂 《タイトル不詳》 インク、水彩、紙 54.8 x 39.6 cm 1969年頃[Yoshimi Arts 出品作品]