森村 誠
2020-12-28森村 誠「OUT of PLACE」展示記録
撮影日:2020年12月14日 撮影:長谷川 朋也
2020-11-21森村誠展開催中の新型コロナウイルス感染拡大予防のためのお願い
森村誠展の開催中は、昨今の新型コロナウイルス感染拡大予防として、ご来廊のお客様へは以下のご対応をお願いいたします。
- マスクを必ず着用の上お越しください。体調不良の方はご来廊をお控えください。
- 展示会場入口にアルコールを用意しておりますので、手の消毒をお願いいたします。
- ご来廊時に非接触型の体温計にて体温を測定いたします。37.5度以上のお客様はご入室をご遠慮ください。
- スマートフォンをお持ちの方は、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の稼働、または「大阪コロナ追跡システム」の登録をお願いいたします。
- 会場が混雑している時は、鑑賞時間の制限および入場をお待ちいただく場合がございます。(同時に入場できるお客様は、5名を上限とします。)
ご面倒をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
2020-11-21森村 誠 「OUT of PLACE」 2020年11月21日(土)~12月20日(日)
森村 誠 「OUT of PLACE」
2020年11月21日(土)~12月20日(日)(※期間中の金・土・日曜のみオープン)
開廊時間:12:00~19:00
会場:the three konohana
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このたびthe three konohanaでは、森村 誠(Makoto Morimura, b.1976)の3年ぶりの個展を開催いたします。
森村は、前回3年前の個展で 《OTW (on the way) 》シリーズを初めて発表し、その後も継続してこのシリーズの制作を続けています。ギャラリーなどの展覧会のDMから地図を切り抜き、文字情報を修正液で消したものをつなぎ合わせて架空の都市を作り出す手法は、私たちの「場所」を捉える情報やその概念を揺り動かすものでした。
この3年、大阪や日本、そして世界は、大小の社会構造の変化や想定外の出来事により、私たちの「場所」の概念はますます捉え難いものになっています。数日前、数か月、数年前に訪れた場所が何かに置き換わり、ここではないどこかになる感覚は、頻度を増しスパンも短くなっているように感じます。
本展では、場所の概念をさらに漠然とさせ、その解釈の拡張へと誘導させる、森村の同シリーズの新作をご紹介いたします。ぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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ここのところ、都市生活と人の動き、それに伴う個人の感覚に興味を持っていましたが、
スタジオのある街中で制作をしていると、別の変化を感じます。
私は山に近い郊外に住んでいるので、街の変化の中にいたり、いなかったりします。
「ここではないどこか」を探しているのかもしれません。
森村 誠
《OUT of PLACE》地図、修正液 2020年
「森村 誠 OTW」展示風景、出品作品より(2017年/the three konohana)[撮影:長谷川 朋也]
2020-10-26《次回展のご案内》森村 誠「OUT of PLACE」 2020年11月21日(土)~12月20日(日)
the three konohana、次回の展覧会のご案内です。
弊廊では3年ぶり3度目となる森村 誠(Makoto Morimura, b.1976)の個展「OUT of PLACE」を11月21日(土)から12月20日(日)の会期で開催いたします。
なお本展は、会期中の金・土・日曜のみのオープンといたします。
2018-01-07「Gallery Collection」 2018年1月13日(土)~2月18日(日)
「Gallery Collection」
2018年1月13日(土)~2月18日(日)
開廊日時:会期中の土曜、日曜 13:00~19:00
※ 平日はアポイントメントにて承ります。平日のご来廊をご希望の方は、SNS(Twitter、Facebook)のメッセージまたはメールにてお問い合わせください。
※ 本展期間中は都合により、開廊時間および開廊日が変更する場合がございます。その際はHPやSNSで随時ご案内いたします。
主な出品作家:泉茂、加賀城健、森村誠、加藤巧、前谷康太郎
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このたびthe three konohanaでは、1月13日(土)からの1か月余りの期間、「Gallery Collection」を開催いたします。
本展では、昨年ttkで展覧会を開催した5名の作家の作品を一堂に展示いたします。
昨年の企画の振り返りとして、また昨年の企画を見逃された方も、ぜひこの機会にご高覧くださいませ。
なお本展は、土曜日と日曜日のみのオープンで、開廊時間を13時~19時とさせていただきます。
また本展期間中は当方の都合により、開廊時間および開廊日が変更する場合がございます。その際はHPやSNSで随時ご案内いたします。
平日にご来廊をご希望の方は、ご希望日の3日前までにご希望の日時を、メール(info(at)thethree.net)またはFacebookとTwitterの公式アカウント宛へのメッセージにて、お気軽にお問合せくださいませ。
(電話は不在の際に折り返しの対応が難しいため、極力ご遠慮ください。)
なお当方の都合により、ご希望の日時に添えない場合もございます。なにとぞご了承くださいませ。
みなさまのご来廊を心よりお待ちしております。
2017-11-15森村 誠 「OTW | THC」 Main Exhibition<OTW> 展示記録
撮影日:2017年10月20日 撮影:長谷川 朋也
2017-11-15森村 誠 「OTW | THC」 Pre Exhibition<THC> 展示記録
撮影日:2017年9月1日
2017-11-15森村 誠 「OTW | THC」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介
森村 誠 「OTW | THC」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。
・美術手帖 「ART NAVI EX」(プレビュー/10月4日)
https://ex.artnavi-bt.com/exhibition/659
・森村誠「OTW / THC」展 (レビュー[前田裕哉氏]/11月10日)
https://medium.com/@wakarite075/%E6%A3%AE%E6%9D%91%E8%AA%A0-otw-thc-%E5%B1%95-a4cdcb37ae5
・大阪美術専門学校ブログ「2つの森村誠展に見る「都市」のイメージとは?」(レビュー/9月27日)
http://bisen-blog.jp/2017/09/2-2.html
・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/9月18日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20170918
2017-09-20<OTW> @ ttk はじまりました!
Calo Bookshop & Cafeでのプレ企画<THC>に引き続き、森村誠さんの個展後半戦<OTW>は、同名のシリーズの新作のみで構成しています。
一昨年のttkでの個展から制作を始めている森村さんの<OTW>シリーズは、印刷物から抜き出した多数の地図をパッチワークのように縫い合わせて架空の都市を作るというコンセプトの作品です。<OTW>は、「on the way」の略語で日本語で「途中」を意味しますが、今回の新作は前回から素材の選択や作りに少し変化や改良を加えただけでなく、テーマ設定も異なります。
前回発表した<OTW>シリーズでは、JRの路線だけを残した地図を縫い合わせ、そして実際にないJRの路線の地図を作っていくというものでした。この時の作品は、森村さんの自宅(大阪府内)が郊外にあり、JRだけが都市(都会)に出られる唯一の交通手段であり、自分の活動世界を広げるためにはJRが必須であるという執着心が着想となっています。目的地は決まっていないが、とにかく外の世界へと進み続けていくという世界観が起点となって、さまざまな都市への思いや考え方が作品の構造や彼の制作行為から肉付けされていくものでした。
一方で、今回の新作群では普段から街中で見かける「都市開発」をテーマにしています。森村さんのスタジオがある大阪市内中心地の周辺では、最近古いビルが解体された後に新しいビルやタワーマンションが次々と建てられ、また建物はそのままでも部分的にお店が次々と入れ替わるなど、短期間のうちに景色や地理がどんどん変わっていくという環境を、作品の着想としています。そういう状況に直面した時に、私たちは道に迷うと同時に、脳内の地図が部分的に更新されていくことが想定されます。そうした一連の行為からまた「都市」の新たなイメージを発見・開拓する、その潤滑油として今回の<OTW>の最新作は機能していきます。
今回の作品に使われている地図は、電車の路線だけでなく道路も残した作りで、もともとは全て同じ用途の印刷物から切り取ったものです。恐らく日頃からギャラリーに来られる多くの方々に馴染みのあるものです。こちらも見どころの一つです。
2017-08-29<THC> @ Calo Bookshop & Cafe はじまりました!
森村誠さんの2年ぶりの個展は、2部構成で開催します。
まずは前半戦、プレ展示の<THC>は、会場を大阪・肥後橋駅すぐのCalo Bookshop & Cafeにて、9月9日(土)まで2週間の会期で開催しています。
ご存知の方も多いと思いますが、Caloさんは2階から5階までギャラリーが入っている若狭ビルの5階にあり、書店とカフェが併設されたギャラリーです。(ちなみに、今年2月~3月の泉茂展を同時開催したYoshimi Artsさんと同じビルにあります。)
この<THC>展では、新旧9点の作品を出品しています。本展のハイライトとなる、アメリカの小説家ウィリアム・バロウズが着想となった作品は、2014年に制作した未発表作が5点、制作途中だったものを再開して完成させたものが1点、そして本展を機に制作した新作が1点という構成になっています。また2009年に中国で発表した、テーマに類似する作品も2点ご紹介しています。
森村さんの主要な制作スタイルである、印刷物上の該当の文字を修正液で消した作品とカッターで切り取った作品、印刷物の素材も地図と書籍の作品がそれぞれあります。初めて森村さんの作品をご覧になられる方にも、森村さんの作品の基本形が分かりやすい構成になっていると思います。
昭和30年代にアメリカの文学界を席巻した「ビート・ジェネレーション」は、当時の社会へのアンチテーゼ的な主張やアクションを通じて、若者文化をもけん引したムーブメントとして知られ、のちのラップやヒッピーのルーツとも言われています。本展のバロウズにちなんだ主要作品は、英語のものは「THC」、日本語のものは「大麻(たいま)」の文字をクローズアップしたものとなっています。ライフスタイルの過激さも有名なバロウズの麻薬中毒の側面と、作品作りの特徴である「カットアップ手法」と森村さんの文字を切り取る手法を、作品群ではリンクさせています。また本展はCaloさんのご協力により、バロウズ関連の書籍を取り寄せていただき、作品と共にご覧いただける構成にもなっています(書籍もその場で購入・持ち帰りが可能です)。「ビート・ジェネレーション」周辺の文化や社会の動向も、合わせて知る機会になれば幸いです。
森村さんの制作の基準として、特に切り取った文字から具体的な価値判断やメッセージを主張するものではありません。事実や現状から、言葉や情報を断片的に切り取って浮かび上がらせることによって、その事柄の存在を鑑賞者の意識へ傾けて、思考と想像を活性化させていく、潤滑油的な役割を担っています。表層的にはやや過激で反社会的な要素が見られますが、客観的に捉えていただいて、各々の経験や知識と咀嚼しながら、森村さんの作品に向き合っていただければと思います。
作品の配置は、Caloさんの店内の構成上、メインのギャラリースペース以外にも作品を散らばらせていますので、9点ともぜひお見逃しなくご高覧ください。また、カフェスペースもありますので、ドリンクやデザートと共にゆったりと展示をお楽しみください。(なお、期間中に本展にちなんだデザートをご用意いただく予定になっています。こちらもぜひお楽しみに!)
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Calo Bookshop & Cafeへは、下記の公共交通機関でお越しください。
・ 大阪市営地下鉄四つ橋線 肥後橋駅6号出口徒歩1分
・ 御堂筋線 淀屋橋駅12号出口徒歩5分
・ 京阪電鉄中之島線 渡辺橋駅より徒歩8分