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2017-01-012017年 新年のご挨拶
旧年中は大変お世話になり、誠に有難うございました。
本年でttkは開廊5年目を迎えることとなりました。
従来の展覧会の枠組みを一新し、初心に立ち返る気持ちで、この1年もより一層良質な企画を作ってまいります。
本年も引き続き、変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年 元旦
the three konohana
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本年は、1月6日(金)より営業開始いたします。取扱作家9名の新作およびttk未発表作品を中心にご紹介する「Gallery Collection」を、2月11日(土)まで開催しております。
2017年より、ttkの運営につきまして下記の通り変更がございます。
1.展覧会の枠組みの変更
これまでのttkの展覧会は、Konohana’s Eye、Director’s Eye、Gallerist’s Eyeの3つのカテゴリーに分けて企画を策定し、1か月半(7週間)の会期で開催してまいりましたが、今年から一旦これらの枠組みを撤廃いたします。
ttkは5年目を迎えて、企画作りにより柔軟性を持たせながら、独自の展覧会のあり方、作家のプロモーションの手法を模索してまいります。
2.開廊時間の変更
毎週木曜日と金曜日は15時~21時の開廊時間としておりましたが、開廊当初の曜日に関わらず12時~19時の開廊時間に戻します。
(休廊日はこれまでと同様に毎週月~水曜日です。展覧会・企画によって変更する場合がございます。)
2016-11-30外部の展覧会情報 16年12月[12/9更新]
ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。
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今年9月~10月にttkにて個展を開催しました小松原 智史さんが、東京・渋谷の西武渋谷店で開催されるグループ展に参加いたします。
「シブヤスタイル vol.10」
会期:2016年11月29日(火)~12月11日(日) 会期中無休
開場時間:月~土曜10:00~21:00、日曜・祝日10:00~20:00
会場:西武渋谷店 B館 8階 美術画廊・オルタナティブスペースほか(150-8330 東京都渋谷区宇田川町21-1 Tel:03-3462-0111(代表))
入場無料
https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/
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2013年11月~12月にttkにて個展を開催しました岡本 啓さんが、大阪・心斎橋のYoshiaki Inoue Galleryにて個展を開催いたします。
岡本 啓 「Fiction」
会期:2016年12月16日(金)~2017年1月31日(火) 日・祝、12月28日~1月9日休
開廊時間:11:00~19:00
会場:Yoshiaki Inoue Gallery (542-0085 大阪市中央区心斎橋筋1丁目3-10 心斎橋井上ビル Tel:06-6245-5347)
http://www.gallery-inoue.com/y-top/index.html
2016-11-27本日11/27(日)臨時休廊いたします/明日28(月)振替オープンのご案内
誠に勝手ながら、当方の急な都合により本日11/27(日)は臨時休廊とさせていただきます。
本日ご来廊を予定されていたみなさまには、急な変更によりご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
なお、振替としまして明日11/28(月)は13時~19時でオープンいたします。
みなさまには大変ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご了承くださいますようお願い申し上げます。
2016-11-21小松原 智史「コノマエノコマノエ」 展示記録
撮影日:2016年10月18日 撮影:長谷川 朋也
2016-11-21小松原 智史「コノマエノコマノエ」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介
小松原 智史「コノマエノコマノエ」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。
・Lmaga.jp 「小吹隆文撰・週末おでかけアート」(プレビュー/9月7日)
http://www.lmaga.jp/news/2016/09/15014/
・朝日新聞 関西版 夕刊アート欄(レビュー/9月16日)
・『美術手帖 2016年10月号』 ARTNAVI(プレビュー/9月17日)
・ブログ「亰雜物的野乘」(レビュー [京谷裕彰氏]/10月12日)
http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2016/10/three-konohana.html
・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/10月15日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20161015/art
2016-11-14笠間 弥路「ライオンの家」 会期中休廊期間のご案内 11月15日(火)~23日(水)
現在開催中の笠間 弥路「ライオンの家」は、先般ご案内の通り11月15日(火)から23日(水)まで休廊となっております。
次の開廊日は11月24日(木)でございます。
11月14日(月)は13時~19時で臨時オープンいたします。
(期間中、臨時に開廊する場合がございます。その際はHPやSNSでお知らせいたします。)
みなさまには大変ご不便をおかけいたしますが、何卒お間違えのありませんようにお願いいたします。
11月24日(木)以降は、12月25日(日)まで通常通りの開廊日時となっております。
引き続き、笠間展へのみなさまのお越しをお待ちしております。
2016-11-09「ライオンの家」はじまりました!
今年2016年のttkのトリを飾る展覧会は、ttkでは初めてとなる笠間弥路さんの個展です。
本展の作品の大半には、現在自らの手で改装を重ねている笠間さんのアトリエ、自称「Lion House」から取り外した廃材や、その周辺で拾ったものが使われています。作品を制作する上での造形行為と、自らの制作の環境としての「Lion House」を作る行為が並行して行うことで、作品制作の行為と日常および生活の行為が等価でありかつ共存する状況を展示全体で表現しています。本展では手のひらサイズの作品が中心に構成されていますが、両者の概念を意識的につなげていくことで様々な要素が作品に取り込まれ、実際の作品のボリューム以上にその重みや深みを感じていただけると思います。
また、笠間さんのさまざまな素材をつなげることで作品として成立させる手法には、素材と素材の間にある隙間や空間が強調されていて、それが作品や展示空間の造りの随所に見られます。単一の作品内の素材同士の関係性を浮かび上がらせるだけではなく、個々の素材が持つ重力や素材感、さらには展示空間全体で捉えたときの作品同士の関係性にも触れることができます。造形行為を軸に、日常をはじめとした美術以外の様々な事柄を広く巻き込むためのフォーマットを構築していく、そのような意思が展示全体に一貫して見られます。
本展は、個々の作品内での素材の関係、空間全体でみる作品間の関係、ミクロとマクロの視点がふんだんに含まれた構成になっています。一般的な展示以外での活動が目立ったここ数年の笠間さんの思考を、スタンダードな展示の中で整理・集約させ、現在の彼女の方向性を明確に提示した展示になっています。静謐感で統一された展示構成と空間の中で、一つ一つの作品が小さな声でささやき合っているような印象を感じます。一つ一つの作品に耳を傾けるようにご覧いただいて、緊張感と温かみ、空間に漂う対照的な空気感も合わせてお楽しみいただければ幸いです。
2016-11-04Konohana’s Eye #14 笠間 弥路 「ライオンの家」
Konohana’s Eye #14
笠間 弥路 「ライオンの家」
2016年11月4日(金)~12月25日(日)
開廊時間:木・金曜 15:00~21:00/土・日曜 12:00~19:00
休廊日:毎週月曜~水曜、11月17日(木)~20日(日)
会場:the three konohana
オープニングパーティー : 11月4日(金) 18:00~
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このたびthe three konohanaでは、弊廊では初めての発表となる笠間 弥路(Miro Kasama, b.1983)の個展を開催いたします。
宮城県に生まれた笠間は、大学院から京都市立芸術大学に進学し、以後は京都を拠点に活動を続けています。近年はギャラリーでの発表の他に、国内外のアーティスト・イン・レジデンスへの参加やワークショップの実施など、幅広いスタンスで制作・発表活動をおこなっています。また昨年は、弊廊の位置する此花区梅香・四貫島エリアのFIGYAとASYL、2つのアーティストラン・スペースでも個展を開催しており、当エリアでの個展は本展で3度目となります。
笠間は、学生時代に学んだ彫刻の思考を軸に、重力や奥行きといった、ものや空間の概念に付随する要素の探究を、一貫して実践してきました。人によって異なり、曖昧な知覚的要素でもあるこれらを、ものとものを繋ぎ合わせる行為を通じて、対象の間にある境界の存在を浮かび上がらせます。そしてその境界から、ものや概念を取り巻く関係性や空間性を、造形行為と同時に立ち上がらせることが、彼女にとっての彫刻の考え方です。その思考に基づいて、立体や平面、単一の素材にとらわれない、多様な形態の作品を制作してきました。
さらにここ数年は、娘の存在が彼女に大きな影響を与えています。子育てによる日常生活の変化や、最も身近な他者としての娘の自我や所作を目の当たりにした経験が、造形の行為に関わる周辺の事柄として、彼女の作品や活動にも包括されていきました。以前と比べてもこの数年は、彼女の作品と活動は多様性に富んだ傾向にありましたが、今後は取捨選択と相対化が徐々に図られていくように思われます。
本展のタイトル「ライオンの家」は、笠間が最近アトリエとして使用している小さな建物の呼称です。制作環境を整えるために彼女自らの手で少しずつ改装を加えながら、場所を作ることと造形することを等価に捉える実践の場としても機能させようとしています。本展は、この「ライオンの家」から取り除いた廃材を素材とした作品によって空間を構成する内容となります。彼女にとって見知らぬ人である前の建物の所有者の記憶を帯びた素材と、それらを繋ぎ合わせる行為を通じて、自己と他者、ものや感覚の関係性や、それら対象の間を埋める隙間や境界線から浮かび上がるイメージを提示していきます。
昨年笠間が個展を開催したFIGYAとASYLも、前の所有者の痕跡と地道に向き合って作られたスペースとして、彼女の「ライオンの家」とも共通する点があります。さまざまな他者が介在しながら、自覚の有無に関わらず、人やものや記憶が繋ぎ合わされて、空間と枠組みが新たに再構築された場という認識で、昨年の此花での2つの展示も対照化できる機会になると思います。他者を巡る社会・日常の諸要素と、造形の行為が静かに並置された環境に身を置きながら、「つくる」行為や、人とものの関係性を細やかに見つめ直すきっかけになれば幸いです。ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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[作品群によるイメージ画像] ©Miro Kasama
《となりの宇宙 / A space of someones -Asuka Village-》 2016
ワークショップによる制作物、ドローイング、日記、小石、ガラス片、陶片、空き缶、紙、ゼラチンシルバープリント
笠間 弥路「swimming」展示風景 (ASYL/大阪、2016) [撮影: Phantom Pictures]
《black bird》 鳥の羽根、壁材 18.0 x 9.0 x 7.0 cm 2016
《Fragments》 小石、ガラス片、陶片、その他 9.0 x 10.0 cm 2015 [撮影:ユルキヤスヒト]
2016-10-27外部の展覧会情報 16年11月
ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。
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昨年6月~7月にttkにて個展を開催しました伊吹 拓さんが、京都・木津川市で開催される「木津川アート」に参加いたします。
「木津川アート 2016」
会期:2016年11月6日(日)~20日(日) 会期中無休
開場時間:10:00~16:00
会場:京都府木津川市山城地域(最寄駅:JR棚倉駅・JR上狛駅)
入場無料
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今年2月~3月にttkにて個展を開催しました鮫島 ゆいさんが、京都・伏見のGURAにてオープンスタジオに参加いたします。
「GURA OPEN STUDIO」
会期:2016年11月3日(木)~5日(土)
会場:GURA(612-8082 京都市伏見区両替町15-141)
開場時間:13:00~20:00(最終日のみ24:00まで)
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家上田 良さんが、アーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」として、同時に京都・eN artsにて個展を開催いたします。
THE COPY TRAVELERS 『水に浮かんだフォーシーム』
会期:2016年11月4日(金)~11月27日(日) 月~木曜休廊
会場:eN arts(605-0073 京都市東山区祇園町北側627円山公園内八坂神社北側 TEL:075-525-2355)
開廊時間:12:00-18:00
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今年4月~5月にttkにて個展を開催しました藤崎 了一さんが、東京・京浜島のBUCKLE KOBOにてグループ展に参加いたします。
「ソノ アイダ#4 -TOKYO ENSOKU-」
会期:2016年10月28日(金)~11月6日(日)
会場:BUCKLE KOBO(東京都大田区京浜島2-11-7)
開場時間:13:00~19:00
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家荒木 悠さんが、岡山市内各所で開催される「岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016」に参加いたします。
「岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016」
会期:2016年10月9日(日)~11月27日(日) 月曜日休館(10月10日を除く)
開催時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
会場:旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館ほか、岡山市内各所
入場料:一般1,800円、学生1,200円、65歳以上1,300円
http://www.okayamaartsummit.jp/
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2013年6~7月にttkにて開催しました「SLASH/09」展の出品作家斎藤 玲児さんが、相模原市地域のオープンスタジオイベントに参加いたします。(TANA STUDIOにて出品します。)
「042 art area project 2016 SUPER OPEN STUDIO」
会期:2016年10月15日(土)、22日(土)、23日(日)、30日(日)、11月3日(木)、5日(土)、6日(日)
会場:TANA STUDIO(神奈川県相模原市中央区田名 3266-2)
開場時間:13:00~18:00
http://www.superopenstudio.net/tana-studio2016
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今年2月~3月にttkにて個展を開催しました鮫島 ゆいさんが、東京のルミネ有楽町で開催のプロジェクトに参加いたします。
「Wear the Art!」
会期:2016年10月11日(火)~11月14日(月)
開場時間:平日11:00~21:30、土日祝11:00~21:00
会場:ルミネ有楽町1.2 正面エントランス(100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1)
(※鮫島さんの作品は、有楽町マリオンの吹き抜け空間の柱に掲示されます。)
http://www.lumine.ne.jp/yurakucho/topics/topics_details.php?article_no=2971
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家末永 史尚さんが、2会場を巡回する多摩美術大学の企画展に参加いたします。
「TAMA VIVANT Ⅱ 2016 美術-あいまいなパラダイム」
会期/会場:
2016年9月17日(土)~10月8日(土)/多摩美術大学八王子キャンバスアートテーク・ギャラリー(※終了しました)
2016年11月11日(金)~20日(日)/パルテノン多摩特別展示室
出品作家:末永史尚、田中和人、田中智美、田中真吾、花沢忍、山本努、和田真由子
https://twitter.com/tama_vivant2016
2016-10-21飛鳥アートヴィレッジ 作品展 「瀬々の音 玉藻のゆらめき」@南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館 【2016年11月19日(土)~27日(日)】
ttk山中がプログラム・コーディネーターを務める「飛鳥アートヴィレッジ」の今年度の展覧会は、11月19日(土)より、奈良県明日香村の南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館にて開催いたします。
ぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願いいたします。
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■ 開催概要
飛鳥アートヴィレッジ 作品展 「瀬々の音 玉藻のゆらめき」
開催日時:
2016年11月19日(土)~27日(日) 会期中無休
10:00~17:00 (入館は16:30まで)
出品作家:
楠本 衣里佳、橋川 昇平、望月 めぐみ
会場:
南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館
〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡1150
TEL:0744-54-9300
(近鉄吉野線 橿原神宮前駅、飛鳥駅よりバスで約20分、無料駐車場有)
http://inukai.nara.jp/
入場無料
プログラム・コーディネーター:山中 俊広(インディペンデント・キュレーター)
主催:「Creative飛鳥・未来への風」実行委員会
後援:明日香村、(一財)明日香村地域振興公社、(公財)古都飛鳥保存財団、国土交通省近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所
飛鳥アートヴィレッジ公式HP:http://creative.asuka.co/
お問い合わせ先:
明日香村教育委員会教育文化課
〒634-0141 奈良県高市郡明日香村川原91-1
TEL 0744-54-3636
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□ 関連イベント
望月めぐみ 切り絵ワークショップ「古代のかたちを作ろう!」
開催日時:11月23日(水)12:00~16:00 参加無料/予約不要
対象年齢:小学生以上 所要時間:約20分
各自制作した作品はお持ち帰りできます(材料・道具はこちらで準備します) ※会期中随時、作家による切り絵の公開制作もご覧いただけます
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■ 本展趣旨
20代、30代の若手アーティストが、明日香村民との交流を通じて、飛鳥を題材にした作品を制作・発表するプログラム『飛鳥アートヴィレッジ』は、今年度で4回目の開催となります。今年度は南都明日香ふれあいセンター犬養万葉記念館に会場を移し、公募で選出した3名のアーティストによる展覧会を開催いたします。
『飛鳥アートヴィレッジ』で参加アーティストが作品に反映させる飛鳥へのまなざしは、毎年さまざまな対象に向けられています。今年度のアーティストは、歌や物語、芸能や祭りなど現代の飛鳥に受け継がれた有形無形の「伝承」に関心を向け、さらに水や川にまつわるイメージが、表現方法の異なる3名の作品に共通して織り込まれます。
明日香川 瀬々の玉藻の うち靡き 心は妹に 寄りにけるかも(作者不詳/万葉集 巻13-3267 )
現代に遺された飛鳥のさまざまな「伝承」は、多くの人を介し、自然の作用や変化に委ねながら、今の形態や状況に至ったものと思います。時の経過が遺したものや、変わりゆくものと変わらないもののただなかで、常に人々と自然が互いに「寄り添う」関係であり続けたことは、この土地の営みと歴史の醸成をもたらした飛鳥のアイデンティティのひとつと言えるでしょう。こうした現代に至る飛鳥の様相に本展の作品が結びついて、次代の飛鳥を示唆するメッセージが表現されていきます。
村内で日々の生活を営む人々とも、また古代の痕跡や豊かな里山の自然に魅了されて村を訪れる人々とも異なる飛鳥への視点と解釈は、今年度の3名のアーティストの作品にも込められています。本展を通じて、飛鳥の本質とその魅力について、さらに思いを巡らせる機会になれば幸いです。
プログラム・コーディネーター 山中 俊広