2024

2024-09-14
Gallerist’s Eye #3 MINAMI MIYAJIMA「BAIKA PIXEL」2024年9月14日(土)~10月13日(日)

「BAIKA PIXEL」 展示記録

・「BAIKA PIXEL MAP」(会場配布していたQRコードリンク先のGoogleマップ)

Gallerist’s Eye #3
MINAMI MIYAJIMA「BAIKA PIXEL」
2024年9月14日(土)~10月13日(日)

開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月曜~水曜

会場|the three konohana

協力|アトリエ三月
展示協力|加納 一壱、松本 理玖

関連イベント|(※詳細はタイトルをクリックしてご覧ください)
まち歩き+座談会イベント「BAIKA POINTS」
日時|9月23日(月・祝)11:00~15:00
ナビゲーター|MINAMI MIYAJIMA(本展出品作家)、Koichiro Kojima(写真家)、新村 葉月(美術家)
事前予約制/参加定員10名/参加費500円
(※ 当日は休廊日のため、展覧会は当イベント参加者のみご覧いただけます)

トークイベント「MY HOMETOWN, KONOHANA」
日時|10月6日(日)16:00~17:30
登壇|MINAMI MIYAJIMA(本展出品作家)、村瀬ともゆき(カメラマン)
会場|the three konohana
参加無料、予約不要

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このたびthe three konohanaでは、MINAMI MIYAJIMA(b.1997)の個展「BAIKA PIXEL」を開催します。本展は、8年ぶりに実施するGallerist’s Eyeシリーズの企画として、MIYAJIMAの取扱ギャラリーである大阪のアトリエ三月の協力にて開催します。

MIYAJIMAは、増殖するスクエアをモチーフとした絵画や立体作品、空間表現など美術作家としての活動のほか、イラストレーションやグッズの制作など、アート/デザインにこだわらない表現活動を幅広く展開しています。さらに、大阪市東成区今里にギャラリー「JITSUZAISEI (実在性)」を2021年に開廊し、自らと同世代の作家を中心とした展覧会を、定期的に企画・開催しています。20代にして自らのアーティスト活動と並行して、他のアーティストのサポートも手掛ける彼女の精力的な活動には、関西内外で大きな注目を集めています。

MIYAJIMAは、弊廊が位置するここ大阪市此花区梅香・四貫島地区で生まれ育ちました。幼少期から絵を描くことが好きだった彼女は、美術科のある大阪府立港南造形高校に進学し、その在学中に現在のスタイルであるスクエアを描く表現を見出し、アーティストとしての第一歩を踏み出しました。またその頃の当地は、外からアーティストやアートに従事する人々が集い、弊廊も含めて開かれた活動拠点が次々と立ち上がり、「アートのまち」として広く認知されていくこととなる「此花区梅香・四貫島エリア」の動きが成熟していく時期とも重なります。当時の彼女もこれらのアート系スペースに時々足を運び、漠然とながらもアーティストとして活動する人たちの存在に触れていました。そして最近になり彼女は、当時から現在に至る自らの表現が、幼少期から親しんできた当地のまちの景色に影響を受けていたことに気づきます。

本展は、MIYAJIMAが生まれ育ったまちで初めて自らの作品を発表する機会から、彼女の表現活動の原点を捉え直すと共に、これまで各所で語られてきた当地とアートの親和性を新たな視点で再考することを狙いとします。本展では、彼女の表現のルーツである此花区梅香・四貫島地区を改めて強く意識して制作した絵画作品と、ギャラリー空間全体を使ったインスタレーションを中心に構成し、あわせて会期中に2つの関連イベントを開催します。

これまで、「此花区梅香・四貫島エリア」にある「アートのまち」としてのイメージは、15年前より当地の外から続々とやってきた人々によって作られてきました。活動者の多くがこのまちを構成するあらゆる要素に関心と共感を持って、各々の表現活動に取り込んでいきながら、アートとまちの親和性の文脈が作られてきたように思います。一方で、「アートのまち」と語られる前からこの地に暮らし、アートを志向することになったMIYAJIMAが、自らの表現の中に当地の要素を受容したアプローチは、これまでの当エリアのアートの文脈とは明らかに異なっています。当地で広くアートの活動をする人々よりも若い頃から、かつ長くこのまちに触れてきた彼女の視点から、育ってきた環境が自らの表現に影響することとはどういうことか、そして「此花区梅香・四貫島エリア」が各々の表現活動の拠りどころになり続けている要因は何かを、改めてみなさまと共に考える機会になれば幸いです。

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MINAMI MIYAJIMA(ミナミ ミヤジマ) プロフィール
1997 大阪市此花区梅香生まれ
2016 大阪府立港南造形高等学校卒業、大阪芸術大学デザイン学科入学・中退
2021 大阪市東成区今里にアートギャラリー「JITSUZAISEI」を開廊

[個展]
2019 「OBJECTIVELY」アトリエ三月(大阪)
2020 「EROSION/侵食」アトリエ三月
2023 「MINAMI MIYAJIMA 台北個展」美寓藝術文旅(台北/台湾)

[主なグループ展]
2019 「手塚治虫生誕90周年記念 I♡MANGA」MDP GALLERY(東京)
2020 「whereabouts : sep」アトリエ三月
2021 「大阪アンデパンダン展」gekilin.(大阪)
   「3 trois」gekilin.
2022 「parts」ルンパルンパ(石川)
   「Group_Show_202210」ex-chamber museum(東京)
   「遊具 きゃらあい×MINAMI MIYAJIMA」CONTEMPORARY TOKYO(東京)
2023 「CASO Lounge OPENING EVENT 2DAYS」シーサイドスタジオCASO (大阪)
   「SHOW CASE “LINE”」アトリエ三月
2024   「OSAKA ART MARKET」グランフロント大阪 ナレッジプラザ
   「About the Grid and the art to revolt against orden」Gallery Gezwanzig(ウィーン/オーストリア)
   「まる・さんかく・しかくに魅せられた者たち」梅田阪急SOUQ(大阪)
   「MEET CULTURE in OSAKA」シーサイドスタジオCASO

作家HP:https://minamimiyajima.com/

 

2024-06-22
小松原 智史「ふたたび巣をたてる」 2024年6月22日(土)~7月28日(日)

「ふたたび巣をたてる」 展示記録

小松原 智史「ふたたび巣をたてる」
2024年6月22日(土)~7月28日(日)

開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月・火・水曜

会場|the three konohana

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このたびthe three konohanaでは、2年ぶりとなる小松原 智史(KOMATSUBARA Satoshi, b.1989)の個展「ふたたび巣をたてる」を開催します。

2年前の前回の個展「ばける|きえる|うけいれる」では、屋外での作品発表や海外での滞在制作など、新たな環境の下で制作・発表を重ねる中で現れてきた小松原の新たな描きのバリエーションを、平面表現の中に引き戻す意識で制作した作品群を発表しました。それに続く本展では、近年の彼の環境の変化から現れたもう一つの側面、空間への向き合い方が主題となります。

当初の彼の空間への意識は、空間自体を規定する壁面を自らの描きで埋め尽くしていくことに徹していました。しかし、空間の外側には触れられてもその内側には入り込めないという疑問から、2018年の個展「巣をたてる」では竹や廃材などで立体的な構造体を作りながら、それ自体にも描いていくという手法を試みました。その後様々な模索を経て、2020年から3年連続で参加した芸術祭「MIND TRAIL-奥大和 心のなかの美術館」で、3Dペンを使った樹脂による立体的なドローイング作品を発表したことが、大きな成果のひとつとなりました。前回の個展以降も、大きく展開した近年の表現のあらゆる要素を、彼自身の中でひとつひとつ丁寧に見つめ直しています。

本展では、2018年の弊廊での個展以来取り組み続けてきた、空間へのアプローチに特化した作品群を中心に構成します。しかし、立体的な作品を手掛けながらも、彼の表現の根本にあるのは描くことです。筆やペンを下ろすところを、限られた二次元の領域からいかに自由になるかを模索しながら、いまの彼の志向はドローイングとペインティングを並列化して、それらの境界を解体していくことを目指しているようにも感じます。

本展は、小松原が次の表現の構築に向けて、2018年から時間をかけて模索し続けてきた過程において大きな区切りになるかと思います。当時の「巣をたてる」意識から始まり、自らの表現と空間の関係性に向き合ってきた彼の真摯な姿勢に触れていただければ幸いです。

 

2024-03-02
「Gallery Collection 2024 Spring」2024年3月2日(土)~24日(日)

「Gallery Collection 2024 Spring」
2024年3月2日(土)~24日(日)

出品作家|泉 茂加賀城 健加藤 巧

開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月・火・水曜、3/22(金)

会場|the three konohana

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このたびthe three konohanaでは、3月2日(土)より「Gallery Collection 2024 Spring」を開催します。

昨年2023年に弊廊で展覧会を開催した泉 茂、加賀城 健、加藤 巧の3名の作品を、昨年や過去の弊廊での展覧会出品作の他、未発表作も交えて紹介します。

なお本展は、ttk近隣のFIGYAで3月9日(土)より開催する、下道基行さんの個展「船はあの丘に登った」と連携してオープンします。此花区梅香・四貫島エリアの複数のスペースにて、2014年に閉廊した梅香堂にゆかりのある作家たちの展示をあわせてご覧いただけます。
連携企画の会場マップはこちら→https://maps.app.goo.gl/dT45oF3AuLamuPPZ6