加藤 巧

2024-12-19
「光を練り合わせる -絵画と科学の対話から」@BankART Station 2025年1月18日(土)~2月9日(日)

加藤 巧が共同企画・出品する展覧会「光を練り合わせる -絵画と科学の対話から」が、神奈川・横浜市のBankART Stationにて、来年1月18日(土)より開催されます。
ttkは本展の開催に協力しています。

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「光を練り合わせる -絵画と科学の対話から」加藤巧×山脇竹生

日時|2025年1月18日(土)~2月9日(日) 11:00〜19:00 無休
会場|BankART Station (220-0012 横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅地下1F)
入場料|500円

主催|加藤巧× 山脇竹生
助成|公益財団法人 小笠原敏晶記念財団[本調査・研究は小笠原敏晶記念財団の調査・研究等への助成(現代美術分野)を受けたものです]
協力|資生堂グローバルイノベーションセンター、BankART1929、ファンダメンタルズ プログラム、the three konohana、𡈽方大(展示設営)、伊藤啓太(展示照明)、伊藤晶子(デザイン)

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2024-11-23
加藤 巧「愛情、畏敬、恭順、忍耐 -Enthusiasm, Reverence, Obedience and Constancy-」 2024年11月23日(土)~12月22日(日)

加藤 巧「愛情、畏敬、恭順、忍耐 -Enthusiasm, Reverence, Obedience and Constancy-」
2024年11月23日(土)~12月22日(日)

開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月・火・水曜、12月5日(木)~8日(日)

会場|the three konohana

☆ 次回の個展「Shadow Works」の情報はこちら

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このたびthe three konohanaでは、弊廊で3年ぶりとなる加藤 巧(KATO Takumi, b.1984)の新作個展を、2つのテーマで連続して開催します。

前回2021年の個展「Re-touch」以降も、加藤は自らの絵画および美術表現をさらに深めるべく、各地で精力的な制作・発表活動を続けてきました。2022年に東京のgallery αMで開催した「αMプロジェクト2022 判断の尺度」(ゲストキュレーター:千葉真智子)の個展「To Do」では、制作にまつわるあらゆる行為とそこに含まれる政治性に焦点を当てた新作を中心に発表し、それらの行為から派生していく彼の制作思考の拡張を示す機会となりました。さらに2023年夏にフィンランドのイーでおこなった滞在制作では、現地の建物の外壁塗装などに日常的に使われてきたライ麦粉を主成分とした塗料を調査し、その成果を自らの作品制作に反映させると共に、その活動記録をまとめた冊子も発行しました。

また弊廊の企画でも、2021年にYoshimi Artsと共同開催した「2つの時代の平面・絵画表現-泉茂と6名の現代作家展」と、2023年に弊廊の開廊10周年企画として開催した「Haste Makes Waste」の2つのグループ展に参加し、それぞれに他者の制作思考やプロセスに触れながら作品を制作・発表する中で、自らのスタンスを確かめることに取り組みました。これら近年の彼の活動では、技術や知識を習得することが自己武装的にならないように批判的な視点を持ちながら、作品や制作行為を介して他者や周辺の物事にまなざしを向け、それらとの接続の可能性を模索していたように思います。

今回の連続個展は、これまで加藤が制作活動の積み重ねを経て成熟させてきた、自らの表現の柱となる思想と信念を語るために、いまの彼の中で表裏一体となっている2つのテーマでそれぞれの個展を構成します。この構成の中で発表する多数の作品を通じて、美術に限らずあらゆる分野や環境で現代において考えるべきことが共有できる機会になればと思います。

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本展のタイトルは、加藤が制作活動の信条として長年大切にしている一節です。この一節が書かれている、14、15世紀の画家チェンニーノ・チェンニーニ(Cennino Cennini)が著した技法書『絵画術の書(Ill Libro Dell’arte)』は、彼が現代での制作を考える上で、古今の絵画材料や技術に着目し始めた学生時代から常に傍らに置き、参照してきたものです。
これまでの彼の制作活動では、テンペラやフレスコなど絵画の古典技法を基盤とした絵画の技術・材料の豊富な知識と、その応用技術に注目が集まることが多くありましたが、彼は現代においてそれらを自由かつ適切に扱うために、日々の誠実な振る舞いと心の持ち様を保つことを意識するべく、この一節を常に心に留めて制作を続けてきました。

「このわざを初めて志すことになったら、まずは、次に言うところを身につけ給え。すなわち、愛情、畏敬、恭順、忍耐である。」(辻茂編訳、チェンニーノ・チェンニーニ『絵画術の書』岩波書店、1991年、3-4頁)

本展では、加藤が長年向き合ってきたこの一節を、自らの経験と現代に依って解釈・表現した4点組の大作を中心に構成し、彼がいま示すべき画家としての姿勢と主張の中心にある思想を実直に伝えます。

 

2024-10-29
加藤 巧「Shadow Works」 2025年1月9日(木)~26日(日)

加藤 巧「Shadow Works」
2025年1月9日(木)~26日(日)

開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月・火・水曜

会場|the three konohana

☆ 前回の個展「愛情、畏敬、恭順、忍耐」の情報はこちら

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このたびthe three konohanaでは、弊廊で3年ぶりとなる加藤 巧(KATO Takumi, b.1984)の新作個展を、2つのテーマで連続して開催します。

前回2021年の個展「Re-touch」以降も、加藤は自らの絵画および美術表現をさらに深めるべく、各地で精力的な制作・発表活動を続けてきました。2022年に東京のgallery αMで開催した「αMプロジェクト2022 判断の尺度」(ゲストキュレーター:千葉真智子)の個展「To Do」では、制作にまつわるあらゆる行為とそこに含まれる政治性に焦点を当てた新作を中心に発表し、それらの行為から派生していく彼の制作思考の拡張を示す機会となりました。さらに2023年夏にフィンランドのイーでおこなった滞在制作では、現地の建物の外壁塗装などに日常的に使われてきたライ麦粉を主成分とした塗料を調査し、その成果を自らの作品制作に反映させると共に、その活動記録をまとめた冊子も発行しました。

また弊廊の企画でも、2021年にYoshimi Artsと共同開催した「2つの時代の平面・絵画表現-泉茂と6名の現代作家展」と、2023年に弊廊の開廊10周年企画として開催した「Haste Makes Waste」の2つのグループ展に参加し、それぞれに他者の制作思考やプロセスに触れながら作品を制作・発表する中で、自らのスタンスを確かめることに取り組みました。これら近年の彼の活動では、技術や知識を習得することが自己武装的にならないように批判的な視点を持ちながら、作品や制作行為を介して他者や周辺の物事にまなざしを向け、それらとの接続の可能性を模索していたように思います。

今回の連続個展は、これまで加藤が制作活動の積み重ねを経て成熟させてきた、自らの表現の柱となる思想と信念を語るために、いまの彼の中で表裏一体となっている2つのテーマでそれぞれの個展を構成します。この構成の中で発表する多数の作品を通じて、美術に限らずあらゆる分野や環境で現代において考えるべきことが共有できる機会になればと思います。

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加藤の作品制作では、絵画技法および材料の研究が同時並行に進められる特徴があります。その手法を通じて、いかに完成度の高い作品を作り出すかという目的の前に、絶え間なく手元に現れる現象や行為の蓄積を日々観察し続けることと、それを基にした試みから現れるあらゆる結果が、彼の制作における原動力であります。さらにその中から、画家として生きる彼の存在意義と、自ら取り組む分野への信頼をも見出していると言えます。そのような姿勢で作られる彼のあらゆる作品には、表に現れないプロセスがその背後に数多く含まれ、その産物として発表を前提としない作品が常時生まれています。一般的に表に現れにくい仕事の痕跡には、当人の技術力よりもかえって思考や態度が反映されていることが多くあり、彼の制作においてもその傾向が強く見られます。

本展は、直前の個展「愛情、畏敬、恭順、忍耐」の作品制作のプロセスの中で生まれた作品の他、以前から取り組んでいた蜜蝋を主体に使った作品など、加藤の試行錯誤や、材料および自らの行為の観察の痕跡が随所に反映されている作品群で構成します。

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2024-10-24
《次回展のご案内》加藤 巧「愛情、畏敬、恭順、忍耐 -Enthusiasm, Reverence, Obedience and Constancy-」/「Shadow Works」

加藤 巧《愛情》(4連作《愛情、畏敬、恭順、忍耐》より)2024
木材、亜麻布、膠、顔料、卵黄、ライ麦粉、乾性油、アクリル樹脂 160.0 × 130.0 cm
[「愛情、畏敬、恭順、忍耐」展出品作品]

the three konohana、次回展のご案内です。

弊廊では3年ぶりとなる加藤 巧(KATO Takumi, b.1984)の個展を、2つのテーマに分けて連続して開催します。
「愛情、畏敬、恭順、忍耐 -Enthusiasm, Reverence, Obedience and Constancy-」2024年11月23日(土)~12月22日(日)「Shadow Works」2025年1月9日(木)~26日(日)の会期でそれぞれに開催します。

○ 「愛情、畏敬、恭順、忍耐 -Enthusiasm, Reverence, Obedience and Constancy-」開催概要
○ 「Shadow Works」開催概要

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2024-03-02
「Gallery Collection 2024 Spring」2024年3月2日(土)~24日(日)

「Gallery Collection 2024 Spring」
2024年3月2日(土)~24日(日)

出品作家|泉 茂加賀城 健加藤 巧

開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月・火・水曜、3/22(金)

会場|the three konohana

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このたびthe three konohanaでは、3月2日(土)より「Gallery Collection 2024 Spring」を開催します。

昨年2023年に弊廊で展覧会を開催した泉 茂、加賀城 健、加藤 巧の3名の作品を、昨年や過去の弊廊での展覧会出品作の他、未発表作も交えて紹介します。

なお本展は、ttk近隣のFIGYAで3月9日(土)より開催する、下道基行さんの個展「船はあの丘に登った」と連携してオープンします。此花区梅香・四貫島エリアの複数のスペースにて、2014年に閉廊した梅香堂にゆかりのある作家たちの展示をあわせてご覧いただけます。
連携企画の会場マップはこちら→https://maps.app.goo.gl/dT45oF3AuLamuPPZ6

 

2024-02-19
《次回展のご案内》「Gallery Collection 2024 Spring」 2024年3月2日(土)~24日(日)

the three konohana、次回の展覧会のご案内です。

昨年弊廊で展覧会を開催した3名の作家の作品を紹介する「Gallery Collection 2024 Spring」を、3月3日(土)~24日(日)の会期で開催します。

【詳細はこちら】

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2023-12-26
加賀城 健+加藤 巧「Haste Makes Waste」 展示記録

 

2023-12-26
Gallery Collection – 加藤 巧「Recent works 2020-22」 展示記録

 

2023-04-28
開廊10周年記念展 Vol.1 加賀城 健+加藤 巧「Haste Makes Waste」 2023年4月28日(金)~6月18日(日)

・加賀城 健+加藤 巧「Haste Makes Waste」 展示記録

the three konohana 開廊10周年記念展 Vol.1

加賀城 健+加藤 巧「Haste Makes Waste」
2023年4月28日(金)~6月18日(日)

出品作家|加賀城 健加藤 巧

開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月・火・水曜

オープニングトーク&レセプション|4月30日(日)17:00~19:30

会場|the three konohana

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このたびthe three konohanaは開廊10周年を迎え、本年は記念展としての企画を複数計画しています。

その第一弾の企画として、加賀城 健(KAGAJO Ken, b.1974)と加藤 巧(KATO Takumi, b.1984)による二人展「Haste Makes Waste」を4月28日(金)より開催します。

本展は、弊廊で定期的に作品発表を重ねてきた二人の作家が、お互いの表現の方法や思考に触れ合い、その応答としての作品を発表する形式です。本展のためにお互いの作品および作品に使用する材料を渡し合って、それに各々の方法で応答した作品、対話を通じて着想が広がった新作、相手方の作品と並置して同異点を探る作品などで構成します。

本展を通じて、相互的な向き合いから現れる自らの制作のスタンスを見つめ直す二人の態度と、美術/芸術の本質に向き合おうとする二人の作家と弊廊の三者、それぞれの姿勢に触れていただける機会になれば幸いです。

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開廊10周年、つまりギャラリー活動の10年を表現する展覧会をと考えた時に、私にはそれを総花的に回顧する選択はないと思った。この10年間、私はギャラリーの運営と並行しながら、キュレーターの肩書で様々な立場や枠組みの仕事を多数手掛けることとなり、ギャラリストとして美術、芸術/アート、作家、作品とどう向き合うかという私の価値観はどんどん変容した。そうした流れの中でこの10年を表現するならば、今のこの通過点でどういう芸術の見方を持っているのかを示すことが理にかなっていると思った。つまり今の自分を表現すること。

変化したことも多いが、一貫して持ち続けている価値観ももちろんある。今回の展覧会はどちらかというと後者を表現することかもしれない。加賀城健と加藤巧は、それぞれ弊廊で何度も発表を続けていると同時に、パブリックな環境を舞台とした企画でも協働しており、作品を作らずマネジメント職に専念する私の立場に理解を示すことができる作家でもある。さらに二人は、芸術系大学で教員職に従事していることも私と共通し、ギャラリー内での活動に留まらず、広い視野でいまの芸術・美術を捉えて議論ができる、対等な同志的存在であることは過言ではない。

この二人の作家に共通していることは、作家としての活動や作品表現の幅を広げながらも、その広がりを自らの特異点として押しだすことはなく、各々の領域の原点、つまり本質の追究に自らの主題を置いている。この点に私はこれまで強い共感と信頼を置いてきた。加賀城は染色、加藤は絵画、それぞれの領域の技法と材料を研究する姿勢が作品へと発展する過程は、共に作家としての最も強固な軸と言えよう。しかし、二人はそれらの要素を権威として自らにまとわせないように、自らの身体および制作行為の性質をも観察し、それらを作品へ反映させる姿勢を取る。自らの外にある表現・制作のための知識と、自らの中にある身体と思考を組み合わせ、それらをフラットにするためにいかに遠回りし、不便さを受け入れることを意識した作品制作をするところにも特筆すべき点があると考える。各々の領域にある技法や材料、歴史に由来する、動かしがたい権威的概念と、表現・制作の不自由さに着目し、それらに誠実に向き合う振る舞いから自由さを獲得していく態度には、いまの芸術の領域だけでなく社会にも説得力を持ったメッセージとして発せられる強さがあると私は思っている。

一方で、これだけ共通点が多くありながら、本展はむしろ両者の違いが現れることになるだろう。当初互いに制作思考への共感を持ってこの企画に臨んだ二人だったが、まずは作品や材料を交換して制作に取り組んだものの、それらを取扱うアプローチに共に戸惑い、制作が立ち止まった瞬間があった。この気づきがあった後に、本展に向けての各々の取り組み方に違いが広がったように私は感じた。急がば回れ。本展のタイトルはここでの出来事だけでなく、私たちが各々の活動の中で常に大切にしてきた態度として明解に示すものである。

本展は、加賀城と加藤の対話と応答から、全ての作品と展示が作られる。それを10年の活動を経たギャラリーの今を位置づける価値観の一つとして示すことに、私に躊躇はない。これまで多数の企画で私と協働を積み重ね、お互いのキャリアアップに寄与し合ってきた二人は、ここに私自らの価値観を肉付けすることに信頼を持って受容してくれるだろう。ここからギャラリーの次の10年を展望し、そしてさらにその先の世界に残され得る芸術とは何かを、これからも試行錯誤しながら考え続けていきたい。

the three konohana 代表・ディレクター 山中 俊広

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加藤 巧《macaroni (mirror) 01》2023   【本展出品予定作品】
顔料、漆喰、樹脂プラスター、ジェスモナイトAC100、和紙、加賀城健の布  25.0×21.7 cm
加賀城 健「Manipulation / Interchange」前期展 展示風景(2022年/the three konohana)
[撮影:長谷川朋也]

加藤 巧《To Daclare (flag)》2022
顔料、乾性油、卵黄、二水石膏、兎膠、亜麻布、木材
45.0 x 104.5 cm

 

2023-04-01
《次回展のご案内》 開廊10周年記念展 Vol.1 加賀城 健+加藤 巧「Haste Makes Waste」 2023年4月28日(金)~6月18日(日)

加藤巧《macaroni (mirror) 01》2023   【本展出品予定作品】
顔料、漆喰、樹脂プラスター、ジェスモナイトAC100、和紙、加賀城健の布  25.0×21.7 cm

the three konohana、次回の展覧会のご案内です。

このたび弊廊はこの春に開廊10周年を迎え、本年は記念展としての企画を複数計画しています。

その第一弾の企画として、加賀城 健(KAGAJO Ken, b.1974)と加藤 巧(KATO Takumi, b.1984)による二人展「Haste Makes Waste」を、4月28日(金)~6月18日(日)の会期で開催します。

【詳細はこちら】

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