小松原 智史
2024-08-09小松原 智史「ふたたび巣をたてる」 展示記録
2024-06-22小松原 智史「ふたたび巣をたてる」 2024年6月22日(土)~7月28日(日)
小松原 智史「ふたたび巣をたてる」
2024年6月22日(土)~7月28日(日)
開廊時間|12:00~19:00
休廊日|毎週月・火・水曜
会場|the three konohana
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このたびthe three konohanaでは、2年ぶりとなる小松原 智史(KOMATSUBARA Satoshi, b.1989)の個展「ふたたび巣をたてる」を開催します。
2年前の前回の個展「ばける|きえる|うけいれる」では、屋外での作品発表や海外での滞在制作など、新たな環境の下で制作・発表を重ねる中で現れてきた小松原の新たな描きのバリエーションを、平面表現の中に引き戻す意識で制作した作品群を発表しました。それに続く本展では、近年の彼の環境の変化から現れたもう一つの側面、空間への向き合い方が主題となります。
当初の彼の空間への意識は、空間自体を規定する壁面を自らの描きで埋め尽くしていくことに徹していました。しかし、空間の外側には触れられてもその内側には入り込めないという疑問から、2018年の個展「巣をたてる」では竹や廃材などで立体的な構造体を作りながら、それ自体にも描いていくという手法を試みました。その後様々な模索を経て、2020年から3年連続で参加した芸術祭「MIND TRAIL-奥大和 心のなかの美術館」で、3Dペンを使った樹脂による立体的なドローイング作品を発表したことが、大きな成果のひとつとなりました。前回の個展以降も、大きく展開した近年の表現のあらゆる要素を、彼自身の中でひとつひとつ丁寧に見つめ直しています。
本展では、2018年の弊廊での個展以来取り組み続けてきた、空間へのアプローチに特化した作品群を中心に構成します。しかし、立体的な作品を手掛けながらも、彼の表現の根本にあるのは描くことです。筆やペンを下ろすところを、限られた二次元の領域からいかに自由になるかを模索しながら、いまの彼の志向はドローイングとペインティングを並列化して、それらの境界を解体していくことを目指しているようにも感じます。
本展は、小松原が次の表現の構築に向けて、2018年から時間をかけて模索し続けてきた過程において大きな区切りになるかと思います。当時の「巣をたてる」意識から始まり、自らの表現と空間の関係性に向き合ってきた彼の真摯な姿勢に触れていただければ幸いです。
2024-05-20《次回展のご案内》小松原 智史「ふたたび巣をたてる」2024年6月22日(土)~7月28日(日)
the three konohana、次回の展覧会のご案内です。
弊廊では2年ぶりとなる小松原 智史(KOMATSUBARA Satoshi, b.1989)の個展「ふたたび巣をたてる」を、2024年6月22日(土)~7月28日(日)の会期で開催いたします。
2022-08-29小松原 智史「ばける|きえる|うけいれる」 展示記録
撮影日:2022年7月14日 撮影:長谷川 朋也
2022-05-28小松原 智史「ばける|きえる|うけいれる」2022年5月28日(土)~7月10日(日)
小松原 智史「ばける|きえる|うけいれる」
2022年5月28日(土)~7月10日(日)
休廊日:毎週月~水曜
開廊時間:12:00~19:00
会場:the three konohana
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このたびthe three konohanaでは、弊廊では3年半ぶりとなる小松原 智史(KOMATSUBARA Satoshi, b.1989)の個展を開催いたします。
近年の小松原は、奈良や滋賀、スペインでの滞在制作・発表のプログラムに精力的に参加してきました。屋内外を問わずあらゆる空間や環境に、自らの表現を寄り添うことのできる作品発表の方法を探ると同時に、異なる制作の環境に身を置くことで、理想的な制作環境を見出すことにも努めてきました。
2019年の年末、小松原はスペインのカタルーニャ地方へ2度目の滞在制作のために渡航しました。新型コロナウイルスのまん延が直撃した時期と重なりましたが、異国の地で活動が制限された環境下で作品制作に専念しながら、現地のギャラリーで日本人作家2名を招聘したグループ展を自ら企画するなど、有意義な経験を10か月にわたる滞在期間に積み重ねました。そして帰国後は「MIND TRAIL-奥大和 心のなかの美術館」に2年連続で参加し、初めての野外での作品発表をおこない、さらに昨年からは国内の生活と制作の拠点を奈良県東吉野村に移し、生活の中心に制作活動が自然と成り立つ環境を整えながら日々の制作をおこなっています。
この間、小松原の描く画面や制作の方法にも大きな変化が現れています。画面上の無意味な状況を持続した、墨をベースとしたモノクロームな絵画としての表現を続ける一方で、これまで展示会場で継続的に画面を描き加えていたライブドローイングの手法は必須では無くなりました。彼の描きから意味のあるモチーフが生成され、それを打ち消すようにさらに新たなモチーフを加えて描くといった堂々巡りな制作過程も、新たな描きの展開によって影をひそめるようになります。また、これまで線描をベースにしていた画面構成は、太い筆や刷毛から筆を使わないものまで、画面への描き、着色のバリエーションを広げる志向へ転換しています。主体的な画面の操作の現れであったこれまでの細い線描の表現から、彼の外にある要素やその作用を積極的に作品に取り込もうとする姿勢の現れとして、これらの変化は近年の活動や制作環境から彼の中に自然と反映されたもののように思います。
本展は、多数の絵画作品の集合体としての展示空間を構築し、小松原のいま現在の「絵画/画面」への向き合い、関心事を捉えることを狙いとします。個々の絵画としての画面に集約され、断片化されていくような本展の空間は、自らの描きで空間を主体的に埋め尽くすことで直接的に彼のテーマを表現していた従来よりも、鑑賞者にその判断や解釈を委ねられる環境になることでしょう。そして、これまでの様々な発表形態を経て、絵画を起点とした作品制作に立ち戻ろうとしている小松原の視点を、みなさまと共有できる機会になれば幸いです。
小松原 智史《コマノエ》(部分) 2021-22年【出品予定作品】
墨、ジェッソ、和紙、石膏、膠、樹脂、パネル
ジローナ(スペイン)での滞在制作の様子(2020年7月)
「MATERIAL INCIDENT」展示風景(DUAL GALLERY、ジローナ・スペイン、2020年)
「MIND TRAIL-奥大和 心のなかの美術館」展示風景(上・2020年/下・2021年、共に奈良県曽爾村)
個展「巣をたてる」展示風景(2018年、the three konohana)
2022-04-28《次回展のご案内》小松原 智史「ばける|きえる|うけいれる」2022年5月28日(土)~7月10日(日)
小松原 智史《コマノエ》(部分) 2021-22年【出品予定作品】
墨、ジェッソ、和紙、石膏、膠、樹脂、パネル等
the three konohana、次回の展覧会のご案内です。
弊廊では3年半ぶりとなる小松原 智史(KOMATSUBARA Satoshi, b.1989)の個展「ばける|きえる|うけいれる」を、5月28日(土)~7月10日(日)の会期で開催いたします。
2018-11-24ttk experiment #1|小松原 智史 「巣をたてる」 2018年11月24日(土)~12月23日(日)
展示構想のためのラフスケッチ
ttk experiment #1
小松原 智史 「巣をたてる」
2018年11月24日(土)~12月23日(日)(※期間中の土・日曜のみオープン)
開廊時間:12:00~19:00
会場:the three konohana
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このたびthe three konohanaでは、小松原 智史(Satoshi Komatsubara, b.1989)の2年ぶりの個展を開催いたします。
最近の小松原は、今年の2月に開催された愛知芸術文化センターでの「アーツ・チャレンジ2019」で、久しぶりに大規模なホワイトキューブでの展示をおこない、多くの方々から好評を博しました。
今回のttkの個展では、従来から小松原のコンセプトの中心にある「無意味」の概念をさらに深めていくために、実験的な展示をおこないます。彼の表現において主な要素の一つである「空間」との対峙を起点に、本展の展示構成を通じて、彼の「無意味」を再構築する機会とします。
本展は「ttk experiment」の最初の展覧会として、会期中の土・日曜のみのオープンとさせていただきます。限られた開廊日ですが、ぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
小松原 智史《コマノエ》展示風景(愛知芸術文化センター[アーツ・チャレンジ 2018]、2018) [写真提供:あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会]
2018-11-01《次回展のご案内》ttk experiment #1|小松原 智史 「巣をたてる」 2018年11月24日(土)~12月23日(日)
展示構想のためのラフスケッチ
the three konohana、次回の展覧会のご案内です。
ttk活動再開最初の展覧会は、弊廊では2年ぶり3度目となる小松原 智史(Satoshi Komatsubara, b.1989)の個展「巣をたてる」を11月24日(土)から12月23日(日)の会期で開催いたします。
なお本展は、会期中の土・日曜のみのオープンといたします。
2018-05-03外部の展覧会情報 18年5月
ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。
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一昨年6月~7月にttkにて個展を開催しました加藤 巧さんが、京都・四条烏丸の京都芸術センターにて二人展に参加いたします。
「ニューミューテーション -変・進・深化」
会期:2018年4月14日(土)~5月27日(日)会期中無休
出品作家:加藤巧、西條茜、髙畑紗依
会場:京都芸術センター(604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000)
開館時間:10:00~20:00
入場無料
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一昨年11月~12月にttkにて個展を開催しました笠間 弥路さんと、昨年11月~12月にttkにて開催しました「Transfer Guide」展の出品作家前谷 康太郎さんが、岐阜・美濃加茂のみのかも文化の森にてグループ展にいたします。
「みのかも annual 2018」
会期:2018年5月4日(金)~6日(日)
会場:みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム(505-0004 岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1 TEL:0574-28-1110)
開館時間:9:00~17:00
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家上田 良さんが、京都・東山三条のgalerie 16にて個展を開催いたします。
上田 良「A Magpie’s Nest」
会期:2018年5月1日(火)~12日(土)月曜休廊
会場:galerie 16(605-0021 京都市東山区三条通白川橋上る石泉院町394, 3F TEL:075-751-9238)
開廊時間:12:00~19:00(最終日は18:00まで)
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一昨年2~3月にttkにて個展を開催しました鮫島 ゆいさんが、京都・烏丸のVOUにてグループ展に参加いたします。
「棒に贈 -Vou ni Zou-」
会期:2018年4月27日(金)~5月8日(火) 会期中無休
開廊時間:16:00~22:00
会場:VOU (600-8091 京都市下京区東洞院通四条下る元悪王子町47-12 TEL:075-744-6557)
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家末永 史尚さんが、大阪・肥後橋のGALLERY ZEROにて個展を開催いたします。
末永 史尚「形づけ:Form」
会期:2018年5月12日(土)~6月12日(土) 水・木曜休廊
会場:GALLERY ZERO(550-0003 大阪市西区京町堀1-17-8 京ビル4F TEL:06-6448-3167)
開廊時間:水~土曜日 12:00~18:00
https://gallery-zero.jimdo.com/
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一昨年9月~10月にttkにて個展を開催しました小松原 智史さんが、奈良・今井町の今西家住宅にてグループ展に参加いたします。
「第23回今井町並み散歩」
会期:2018年5月12日(土)~20日(日)会期中無休
会場:今西家住宅(634-0812 奈良県橿原市今井町3-9-25)
開廊時間:9:00~16:00
入場無料
http://www3.kcn.ne.jp/~imaicho/sanpo.html
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家荒木 悠さんが、大阪・中之島の国立国際美術館にてグループ展に参加いたします。
「視覚芸術百態:19のテーマによる196の作品」
会期:2018年5月26日(土)~7月1日(日)
会場:国立国際美術館(530-0005 大阪市北区中之島4-2-55 Tel:06-6447-4680)
開館時間:10:00~ 17:00 ※金曜・土曜は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般900円(600円) 大学生500円(250円)、高校生以下無料 *( )内は前売り及び20名以上の団体料金
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昨年6月~8月にttkにて個展を開催しました加賀城 健さんが、大阪・西長堀のStudio Jにてグループ展に参加いたします。
「rejuvenation」
会期:2018年5月26日(土)〜6月16日(土)日~火曜休廊
開廊時間:12:00~18:00
会場:Studio J(550-0014 大阪市西区北堀江3-12-3 TEL:06-6110-8508)
2018-01-31外部の展覧会情報 18年2月
ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。
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一昨年9月~10月にttkにて個展を開催しました小松原 智史さんが、名古屋・栄の愛知芸術文化センターにてグループ展に参加いたします。
「アーツ・チャレンジ2018」
会期:2017年2月14日(水)~25日(日)※19日(月)は休館
会場:愛知芸術文化センター (461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2 Tel:052-954-6183)
開館時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)
入場無料
http://aichi-art.com/arts-challenge/
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昨年6月~8月にttkにて個展を開催しました加賀城 健さんが、広島市現代美術館にてグループ展に参加いたします。
「交わるいと 『あいだ』をひらく術として」
会期:2017年12月22日(金)~2018年3月4日(日) 毎週月曜日(1/8と2/12は開館、翌日休館)、12/27~1/1休館
会場:広島市現代美術館 (732-0815 広島市南区比治山公園1-1 Tel:082-264-1121)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入場料:一般1,030円、大学生720円、高校生・65歳以上510円、中学生以下無料
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/majiwaruito/
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2014年1月~3月にttkにて開催しました「まよわないために」展の出品作家田中 秀介さんが、京都・亀岡のみずのき美術館にてグループ展に参加いたします。
「みずのきアーカイブのための展覧会 アーカイブをアーカイブする」
会期:2018年2月3日(土)〜3月25日(日) 月、火曜休(祝日は開館)
出品作家:金サジ、髙橋耕平、田中秀介、麥生田兵吾
会場:みずのき美術館(621-0861 京都府亀岡市北町 18 Tel:0771-20-1888)
開館時間:10:00~18:00
入場料:一般 400円 / 高大生 200円 / 中学生以下無料
http://www.mizunoki-museum.org/
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2014年6月~7月にttkにて個展を開催しました小出 麻代さんが、京都・四条烏丸の京都芸術センターにて二人展に参加いたします。
「生業・ふるまい・チューニング」
会期:2017年2月22日(木)~4月8日(日)会期中無休
出品作家:小出麻代、越野潤
会場:京都芸術センター(604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000)
開館時間:10:00~20:00
入場無料
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家末永 史尚さんが、東京・神楽坂のMaki Fine Artにて個展を開催いたします。
末永 史尚「サーチリザルト」
会期:2018年1月19日(金)~2月18日(日) 月・火曜、祝日休廊
会場:Maki Fine Art (162-0812 東京都新宿区西五軒町5-1 エーワビル1F TEL:03-5579-2086)
開廊時間:水~土曜日 12:00-19:00 / 日曜日 12:00 – 17:00
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展のディレクター長谷川 新さんが、沖縄・那覇のBARRAK1にて展覧会のキュレーションを担当いたします。
「不純物と免疫 Impurity / Immunity」
会期:2018年1月27日(土)〜2月11日(日) 月~木曜休
会場:BARRAK1 (沖縄県那覇市大道35-5)
開場時間:12:00~20:00
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家柄澤 健介さんが、東京・馬喰町のgallery αMにて個展を開催いたします。
αM2017「鏡と穴-彫刻と写真の界面」volume 6 柄澤 健介
会期:2017年12月16日(土)〜2017年2月3日(土) 日・月曜、祝日、12/23~1/8休廊
会場:gallery αM (101-0031 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F TEL:03-5829-9109)
開廊時間:11:00~19:00
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家上田 良さんが、京都・三条河原町のMEDIA SHOP Galleryにて2人展に参加いたします。
「コンパスのコンパス」
会期:2018年1月31日(水)~2月11日(日)
出品作家:上田良、迎英里子
会場:MEDIA SHOP Gallery(604-8031 京都市中京区河原町三条大黒町44VOXビル1F)
開廊時間:12:00~19:00(最終日は17:00まで)
主催:京都精華大学現代アートプロジェクト実行委員会
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2015年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家荒木 悠さんが、愛知・豊田の豊田市美術館にてグループ展に参加いたします。
「ビルディング・ロマンス―現代譚(ばなし)を紡ぐ」
会期:2018年1月20日(土)〜4月8日(日)
会場:豊田市美術館(471-0034 愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1 Tel:0565-34-6610)
開館時間:10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般1,000円(800円)、高校・大学生800円(600円)、中学生以下無料 *( )内は前売り及び20名以上の団体料金
http://www.museum.toyota.aichi.jp/