お知らせ
2016-11-27本日11/27(日)臨時休廊いたします/明日28(月)振替オープンのご案内
誠に勝手ながら、当方の急な都合により本日11/27(日)は臨時休廊とさせていただきます。
本日ご来廊を予定されていたみなさまには、急な変更によりご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
なお、振替としまして明日11/28(月)は13時~19時でオープンいたします。
みなさまには大変ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご了承くださいますようお願い申し上げます。
2016-11-21小松原 智史「コノマエノコマノエ」 展示記録
撮影日:2016年10月18日 撮影:長谷川 朋也
2016-11-21小松原 智史「コノマエノコマノエ」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介
小松原 智史「コノマエノコマノエ」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。
・Lmaga.jp 「小吹隆文撰・週末おでかけアート」(プレビュー/9月7日)
http://www.lmaga.jp/news/2016/09/15014/
・朝日新聞 関西版 夕刊アート欄(レビュー/9月16日)
・『美術手帖 2016年10月号』 ARTNAVI(プレビュー/9月17日)
・ブログ「亰雜物的野乘」(レビュー [京谷裕彰氏]/10月12日)
http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2016/10/three-konohana.html
・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/10月15日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20161015/art
2016-11-09「ライオンの家」はじまりました!
今年2016年のttkのトリを飾る展覧会は、ttkでは初めてとなる笠間弥路さんの個展です。
本展の作品の大半には、現在自らの手で改装を重ねている笠間さんのアトリエ、自称「Lion House」から取り外した廃材や、その周辺で拾ったものが使われています。作品を制作する上での造形行為と、自らの制作の環境としての「Lion House」を作る行為が並行して行うことで、作品制作の行為と日常および生活の行為が等価でありかつ共存する状況を展示全体で表現しています。本展では手のひらサイズの作品が中心に構成されていますが、両者の概念を意識的につなげていくことで様々な要素が作品に取り込まれ、実際の作品のボリューム以上にその重みや深みを感じていただけると思います。
また、笠間さんのさまざまな素材をつなげることで作品として成立させる手法には、素材と素材の間にある隙間や空間が強調されていて、それが作品や展示空間の造りの随所に見られます。単一の作品内の素材同士の関係性を浮かび上がらせるだけではなく、個々の素材が持つ重力や素材感、さらには展示空間全体で捉えたときの作品同士の関係性にも触れることができます。造形行為を軸に、日常をはじめとした美術以外の様々な事柄を広く巻き込むためのフォーマットを構築していく、そのような意思が展示全体に一貫して見られます。
本展は、個々の作品内での素材の関係、空間全体でみる作品間の関係、ミクロとマクロの視点がふんだんに含まれた構成になっています。一般的な展示以外での活動が目立ったここ数年の笠間さんの思考を、スタンダードな展示の中で整理・集約させ、現在の彼女の方向性を明確に提示した展示になっています。静謐感で統一された展示構成と空間の中で、一つ一つの作品が小さな声でささやき合っているような印象を感じます。一つ一つの作品に耳を傾けるようにご覧いただいて、緊張感と温かみ、空間に漂う対照的な空気感も合わせてお楽しみいただければ幸いです。
2016-11-04Konohana’s Eye #14 笠間 弥路 「ライオンの家」
Konohana’s Eye #14
笠間 弥路 「ライオンの家」
2016年11月4日(金)~12月25日(日)
開廊時間:木・金曜 15:00~21:00/土・日曜 12:00~19:00
休廊日:毎週月曜~水曜、11月17日(木)~20日(日)
会場:the three konohana
オープニングパーティー : 11月4日(金) 18:00~
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このたびthe three konohanaでは、弊廊では初めての発表となる笠間 弥路(Miro Kasama, b.1983)の個展を開催いたします。
宮城県に生まれた笠間は、大学院から京都市立芸術大学に進学し、以後は京都を拠点に活動を続けています。近年はギャラリーでの発表の他に、国内外のアーティスト・イン・レジデンスへの参加やワークショップの実施など、幅広いスタンスで制作・発表活動をおこなっています。また昨年は、弊廊の位置する此花区梅香・四貫島エリアのFIGYAとASYL、2つのアーティストラン・スペースでも個展を開催しており、当エリアでの個展は本展で3度目となります。
笠間は、学生時代に学んだ彫刻の思考を軸に、重力や奥行きといった、ものや空間の概念に付随する要素の探究を、一貫して実践してきました。人によって異なり、曖昧な知覚的要素でもあるこれらを、ものとものを繋ぎ合わせる行為を通じて、対象の間にある境界の存在を浮かび上がらせます。そしてその境界から、ものや概念を取り巻く関係性や空間性を、造形行為と同時に立ち上がらせることが、彼女にとっての彫刻の考え方です。その思考に基づいて、立体や平面、単一の素材にとらわれない、多様な形態の作品を制作してきました。
さらにここ数年は、娘の存在が彼女に大きな影響を与えています。子育てによる日常生活の変化や、最も身近な他者としての娘の自我や所作を目の当たりにした経験が、造形の行為に関わる周辺の事柄として、彼女の作品や活動にも包括されていきました。以前と比べてもこの数年は、彼女の作品と活動は多様性に富んだ傾向にありましたが、今後は取捨選択と相対化が徐々に図られていくように思われます。
本展のタイトル「ライオンの家」は、笠間が最近アトリエとして使用している小さな建物の呼称です。制作環境を整えるために彼女自らの手で少しずつ改装を加えながら、場所を作ることと造形することを等価に捉える実践の場としても機能させようとしています。本展は、この「ライオンの家」から取り除いた廃材を素材とした作品によって空間を構成する内容となります。彼女にとって見知らぬ人である前の建物の所有者の記憶を帯びた素材と、それらを繋ぎ合わせる行為を通じて、自己と他者、ものや感覚の関係性や、それら対象の間を埋める隙間や境界線から浮かび上がるイメージを提示していきます。
昨年笠間が個展を開催したFIGYAとASYLも、前の所有者の痕跡と地道に向き合って作られたスペースとして、彼女の「ライオンの家」とも共通する点があります。さまざまな他者が介在しながら、自覚の有無に関わらず、人やものや記憶が繋ぎ合わされて、空間と枠組みが新たに再構築された場という認識で、昨年の此花での2つの展示も対照化できる機会になると思います。他者を巡る社会・日常の諸要素と、造形の行為が静かに並置された環境に身を置きながら、「つくる」行為や、人とものの関係性を細やかに見つめ直すきっかけになれば幸いです。ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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[作品群によるイメージ画像] ©Miro Kasama
《となりの宇宙 / A space of someones -Asuka Village-》 2016
ワークショップによる制作物、ドローイング、日記、小石、ガラス片、陶片、空き缶、紙、ゼラチンシルバープリント
笠間 弥路「swimming」展示風景 (ASYL/大阪、2016) [撮影: Phantom Pictures]
《black bird》 鳥の羽根、壁材 18.0 x 9.0 x 7.0 cm 2016
《Fragments》 小石、ガラス片、陶片、その他 9.0 x 10.0 cm 2015 [撮影:ユルキヤスヒト]
2016-10-27外部の展覧会情報 16年11月
ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。
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昨年6月~7月にttkにて個展を開催しました伊吹 拓さんが、京都・木津川市で開催される「木津川アート」に参加いたします。
「木津川アート 2016」
会期:2016年11月6日(日)~20日(日) 会期中無休
開場時間:10:00~16:00
会場:京都府木津川市山城地域(最寄駅:JR棚倉駅・JR上狛駅)
入場無料
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今年2月~3月にttkにて個展を開催しました鮫島 ゆいさんが、京都・伏見のGURAにてオープンスタジオに参加いたします。
「GURA OPEN STUDIO」
会期:2016年11月3日(木)~5日(土)
会場:GURA(612-8082 京都市伏見区両替町15-141)
開場時間:13:00~20:00(最終日のみ24:00まで)
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家上田 良さんが、アーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」として、同時に京都・eN artsにて個展を開催いたします。
THE COPY TRAVELERS 『水に浮かんだフォーシーム』
会期:2016年11月4日(金)~11月27日(日) 月~木曜休廊
会場:eN arts(605-0073 京都市東山区祇園町北側627円山公園内八坂神社北側 TEL:075-525-2355)
開廊時間:12:00-18:00
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今年4月~5月にttkにて個展を開催しました藤崎 了一さんが、東京・京浜島のBUCKLE KOBOにてグループ展に参加いたします。
「ソノ アイダ#4 -TOKYO ENSOKU-」
会期:2016年10月28日(金)~11月6日(日)
会場:BUCKLE KOBO(東京都大田区京浜島2-11-7)
開場時間:13:00~19:00
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家荒木 悠さんが、岡山市内各所で開催される「岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016」に参加いたします。
「岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016」
会期:2016年10月9日(日)~11月27日(日) 月曜日休館(10月10日を除く)
開催時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
会場:旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館ほか、岡山市内各所
入場料:一般1,800円、学生1,200円、65歳以上1,300円
http://www.okayamaartsummit.jp/
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2013年6~7月にttkにて開催しました「SLASH/09」展の出品作家斎藤 玲児さんが、相模原市地域のオープンスタジオイベントに参加いたします。(TANA STUDIOにて出品します。)
「042 art area project 2016 SUPER OPEN STUDIO」
会期:2016年10月15日(土)、22日(土)、23日(日)、30日(日)、11月3日(木)、5日(土)、6日(日)
会場:TANA STUDIO(神奈川県相模原市中央区田名 3266-2)
開場時間:13:00~18:00
http://www.superopenstudio.net/tana-studio2016
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今年2月~3月にttkにて個展を開催しました鮫島 ゆいさんが、東京のルミネ有楽町で開催のプロジェクトに参加いたします。
「Wear the Art!」
会期:2016年10月11日(火)~11月14日(月)
開場時間:平日11:00~21:30、土日祝11:00~21:00
会場:ルミネ有楽町1.2 正面エントランス(100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1)
(※鮫島さんの作品は、有楽町マリオンの吹き抜け空間の柱に掲示されます。)
http://www.lumine.ne.jp/yurakucho/topics/topics_details.php?article_no=2971
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家末永 史尚さんが、2会場を巡回する多摩美術大学の企画展に参加いたします。
「TAMA VIVANT Ⅱ 2016 美術-あいまいなパラダイム」
会期/会場:
2016年9月17日(土)~10月8日(土)/多摩美術大学八王子キャンバスアートテーク・ギャラリー(※終了しました)
2016年11月11日(金)~20日(日)/パルテノン多摩特別展示室
出品作家:末永史尚、田中和人、田中智美、田中真吾、花沢忍、山本努、和田真由子
https://twitter.com/tama_vivant2016
2016-10-21飛鳥アートヴィレッジ 作品展 「瀬々の音 玉藻のゆらめき」@南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館 【2016年11月19日(土)~27日(日)】
ttk山中がプログラム・コーディネーターを務める「飛鳥アートヴィレッジ」の今年度の展覧会は、11月19日(土)より、奈良県明日香村の南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館にて開催いたします。
ぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願いいたします。
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■ 開催概要
飛鳥アートヴィレッジ 作品展 「瀬々の音 玉藻のゆらめき」
開催日時:
2016年11月19日(土)~27日(日) 会期中無休
10:00~17:00 (入館は16:30まで)
出品作家:
楠本 衣里佳、橋川 昇平、望月 めぐみ
会場:
南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館
〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡1150
TEL:0744-54-9300
(近鉄吉野線 橿原神宮前駅、飛鳥駅よりバスで約20分、無料駐車場有)
http://inukai.nara.jp/
入場無料
プログラム・コーディネーター:山中 俊広(インディペンデント・キュレーター)
主催:「Creative飛鳥・未来への風」実行委員会
後援:明日香村、(一財)明日香村地域振興公社、(公財)古都飛鳥保存財団、国土交通省近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所
飛鳥アートヴィレッジ公式HP:http://creative.asuka.co/
お問い合わせ先:
明日香村教育委員会教育文化課
〒634-0141 奈良県高市郡明日香村川原91-1
TEL 0744-54-3636
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□ 関連イベント
望月めぐみ 切り絵ワークショップ「古代のかたちを作ろう!」
開催日時:11月23日(水)12:00~16:00 参加無料/予約不要
対象年齢:小学生以上 所要時間:約20分
各自制作した作品はお持ち帰りできます(材料・道具はこちらで準備します) ※会期中随時、作家による切り絵の公開制作もご覧いただけます
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■ 本展趣旨
20代、30代の若手アーティストが、明日香村民との交流を通じて、飛鳥を題材にした作品を制作・発表するプログラム『飛鳥アートヴィレッジ』は、今年度で4回目の開催となります。今年度は南都明日香ふれあいセンター犬養万葉記念館に会場を移し、公募で選出した3名のアーティストによる展覧会を開催いたします。
『飛鳥アートヴィレッジ』で参加アーティストが作品に反映させる飛鳥へのまなざしは、毎年さまざまな対象に向けられています。今年度のアーティストは、歌や物語、芸能や祭りなど現代の飛鳥に受け継がれた有形無形の「伝承」に関心を向け、さらに水や川にまつわるイメージが、表現方法の異なる3名の作品に共通して織り込まれます。
明日香川 瀬々の玉藻の うち靡き 心は妹に 寄りにけるかも(作者不詳/万葉集 巻13-3267 )
現代に遺された飛鳥のさまざまな「伝承」は、多くの人を介し、自然の作用や変化に委ねながら、今の形態や状況に至ったものと思います。時の経過が遺したものや、変わりゆくものと変わらないもののただなかで、常に人々と自然が互いに「寄り添う」関係であり続けたことは、この土地の営みと歴史の醸成をもたらした飛鳥のアイデンティティのひとつと言えるでしょう。こうした現代に至る飛鳥の様相に本展の作品が結びついて、次代の飛鳥を示唆するメッセージが表現されていきます。
村内で日々の生活を営む人々とも、また古代の痕跡や豊かな里山の自然に魅了されて村を訪れる人々とも異なる飛鳥への視点と解釈は、今年度の3名のアーティストの作品にも込められています。本展を通じて、飛鳥の本質とその魅力について、さらに思いを巡らせる機会になれば幸いです。
プログラム・コーディネーター 山中 俊広
2016-09-26外部の展覧会情報 16年10月[10/12更新]
ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。
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昨年6月~7月にttkにて個展を開催しました森村 誠さんが、大阪・美章園の大阪美術専門学校にてグループ展に参加いたします。
「11+29 BISEN 大阪美術専門学校創立35周年記念 教員+卒業生作品展」
会期:2016年10月16日(日)~22日(土) 会期中無休
開場時間:10:00~17:00
会場:大阪美術専門学校(545-0003 大阪市阿倍野区美章園2-23-9 TEL:06-6713-4466)
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昨年4月~5月にttkにて個展を開催しました加賀城 健さんが、京都・烏丸の染・清流館にてグループ展に参加いたします。
「染めに拓く 美と用」
会期:2016年10月1日(土)~23日(日) 月曜休館
開場時間:10:00~18:00(入館は17:00まで)
入館料:大人300円、学生200円
会場:染・清流館(604-8156 京都市中京区室町通錦小路上ル山伏山町550-1 明倫ビル6階 TEL:075-255-5301)
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今年2月~3月にttkにて個展を開催しました鮫島 ゆいさんが、東京のルミネ有楽町で開催のプロジェクトに参加いたします。
「Wear the Art!」
会期:2016年10月11日(火)~11月14日(月)
開場時間:平日11:00~21:30、土日祝11:00~21:00
会場:ルミネ有楽町1.2 正面エントランス(100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1)
(※鮫島さんの作品は、有楽町マリオンの吹き抜け空間の柱に掲示されます。)
http://www.lumine.ne.jp/yurakucho/topics/topics_details.php?article_no=2971
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家荒木 悠さんが、岡山市内各所で開催されるの「岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016」に参加いたします。
「岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016」
会期:2016年10月9日(日)~11月27日(日) 月曜日休館(10月10日を除く)
開催時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
会場:旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館ほか、岡山市内各所
入場料:一般1,800円、学生1,200円、65歳以上1,300円
http://www.okayamaartsummit.jp/
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家上田 良さんが、名古屋・丸の内のYEBISU ART LABOにて個展を開催いたします。
上田 良「Small Scenery」
会期:2016年10月1日(土)~10月23日(日) 火・水曜休廊
会場:YEBISU ART LABO(460-0003 名古屋市中区錦2-5-25 ヱビスビルパート1 4F TEL:052-203-8024)
開廊時間:13:00~19:00
http://yebisu-art-labo.jimdo.com/
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2013年6~7月にttkにて開催しました「SLASH/09」展の出品作家藤田 道子さんが、東京・太田区のGallery Hasu no hanaにて個展を開催いたします。
藤田 道子 展 「formation」
会期:2016年10日1日(土)~17日(月) (※6日(木)、10日(月)~13日(木)休廊)
会場:Gallery Hasu no hana(146-0091 東京都大田区鵜の木1-11-7)
開場時間:月・木・土・日 12:00~18:00/水・金 15:00~22:00
入場料:300円
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一昨年1月~3月にttkにて開催しました「まよわないために」展の出品作家田中 秀介さんが、奈良・GALERIE CINQにて個展を開催いたします。
田中秀介展 「円転の節」
会期:2016年10月14日(金)~23日(日) 水曜休廊
会場:GALERIE CINQ(奈良市西寺町28-6 TEL:0742-31-8029)
開廊時間:12:00~19:00
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家末永 史尚さんが、山口市のギャラリーナカノでのグループ展に参加いたします。
「県美界隈展vol.2 少年時、Y校に集う」
会期:10月7日(金)~16日(日)
開廊時間:11:00~19:00
会場: ギャラリーナカノ (753-0074 山口市中央1-5-14 TEL:083-924-6648)
http://www.gallery-nakano.com/
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家末永 史尚さんが、大阪・難波のCASにてグループ展に参加いたします。
「アウラの行方」
会期:2016年9月17日(土)~10月8日(土) 月・水休廊
出展作家:國府 理、末永 史尚、冨井 大裕
会場:CAS(556-0016 大阪市浪速区元町1丁目2番25号 A.I.R1963 3階 TEL:06-6647-5088)
開廊時間:14:00~19:00
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昨年1月~3月にttkにて開催しました「OBJECTS IN MIRROR~」展の出品作家末永 史尚さんが、2会場を巡回する多摩美術大学の企画展に参加いたします。
「TAMA VIVANT Ⅱ 2016 美術-あいまいなパラダイム」
会期/会場:
2016年9月17日(土)~10月8日(土)/多摩美術大学八王子キャンバスアートテーク・ギャラリー
2016年11月11日(金)~20日(日)/パルテノン多摩特別展示室
出品作家:末永史尚、田中和人、田中智美、田中真吾、花沢忍、山本努、和田真由子
https://twitter.com/tama_vivant2016
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昨年6月~7月にttkにて個展を開催しました森村 誠さんが、大阪・梅田のナレッジサロンにてグループ展に参加いたします。
(※当施設は会員のみの利用となり、通常一般公開はしておりません。トークイベントの時間(現在調整中)のみ一般公開の予定です。)
ナレッジサロン クリエイティブギャラリー 「記憶と情報」
会期:2016年8月1日(月)~10月29日(土)
出展作家:柿本泰美、大坪晶、森村誠
会場:ナレッジサロン(530-0011 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル7F TEL:06-6372-6438)
開場時間:9:00~23:00
http://kc-i.jp/facilities/business/knowledge-salon/
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2016-09-06「コノマエノコマノエ」はじまりました!
小松原智史さんの2年ぶりの個展は、絵画そのものへの向き合い方やその思考に明確な変化が生じています。
これまでここ5年の小松原さんの作品は、筆の特性を駆使して、強弱のある線と立体感のある画面構成が作品の特徴でもありましたが、本展では学生時代のGペンでの描きに戻した作品が軸になっています。絵画の画面そのものを可能な限り「フラット」に作り上げていき、そこから再び「無意味とは?」を考えていこうとするものです。これまでの三次元から二次元へと表現の範囲を制約していくことによって、画面上の個々のモチーフの創出へ意識をより集中させようとしています。さらに現実界との接点や空間の認識範囲を狭めていくこととなり、それによって意味が生じていく解釈の余地を埋めていくことにもつながります。
「無意味な世界」を意識した作品を制作し続けている小松原さんですが、この世の中で純然かつ永続して「無意味」を成立させることは、ほぼ不可能です。鑑賞者に思考停止させる状況をその場で作ったとしても、時間の経過とその状況に向き合って分析と解釈を重ねられることによって「意味」が創出されていくことがこの世の常です。そんな堂々巡りする意味の立ち上がりから「逃げて」いき、変化の中に自らの身を置き続けることが、小松原さんが「無意味な世界」を継続して実現するための現在のスタンスです。Gペンによるフラットな画面が作り出す、新たな「無意味な世界」にじっくりと触れていただければ幸いです。
更にもう一つ、今回の展示構成から立ち上がった観点として、個々のモチーフのつなぎ方についても考察しています。本来何かをつなげることによって意味を作り出すことが多い中で、小松原さんはつなげる行為によって意味を解体させていくことを強く意識しています。本展では、会期中断続的に実施するワークインプログレス作品の公開制作は、すでに完成されたタブロー作品を起点として進めていきます。タブロー作品が作用する壁面のリアルタイムな描きとモチーフの関係性を、期間中の壁面の進捗から考えていただけばと思います。そして和室の展示がその対比を更に推し進めるものになっていますので、双方の空間の作品と展示を比較して、思考を巡らせていただければと思います。
また今週末の土日は、毎年秋恒例の「見っけ!このはな」が開催されます。今年は小松原さんが会期中の公開制作をこの2日間も実施します。「見っけ!」にお越しの際には、他の20余りのスペースのイベントと合わせてお楽しみください。
2016-09-02Konohana’s Eye #13 小松原 智史 「コノマエノコマノエ」
・小松原 智史 展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介
Konohana’s Eye #13
小松原 智史 「コノマエノコマノエ」
2016年9月2日(金)~10月16日(日)
開廊時間:木・金曜 15:00~21:00/土・日曜 12:00~19:00
休廊日:毎週月曜~水曜
会場:the three konohana
クロージングパーティー : 10月16日(日) 17:00~
≪同時開催≫ 「見っけ!このはな 2016」 9月10日(土)、11日(日)
此花区梅香・四貫島エリアの毎年秋の恒例イベントが、本展の会期中に開催となります。当期間中は、展示と共に小松原智史の公開制作(ワーク・イン・プログレス)をご覧いただけます。
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このたびthe three konohanaでは、小松原 智史(Satoshi Komatsubara, b.1989)の2年ぶりの個展を開催いたします。
一昨年の弊廊での個展では、小松原の主題の軸である「無意味」な世界の深化と、彼の絵画の画面そのものに鑑賞者の視点と思考を集中させることを目的としました。彼の世界観の伝達が表層的に留まりやすい傾向にあった従来の彼の制作・発表スタイルを再考し、彼の絵画作品の細部を起点に、彼の描きのルールやその特性、そして彼の「無意味」への思考を深く考察する機会となりました。さらに昨年の「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」では、宇陀松山エリアの大規模な町家「アキヤマ」1階の空間を、様々なアプローチの作品にて埋め尽くす、彼にとって過去最大規模の展示をおこない好評を博しました。膨大な作品量による圧倒感のみならず、地域性および町家のサイトスペシフィックと明確に距離を置いたアプローチに特筆すべき展開がありました。どのような発表の状況や環境においても、彼は「無意味」な世界の追究へ一貫したまなざしを向け続けています。
本展では、小松原の描き方に変化が生じます。学生時代はペン画で現在の表現を進めていましたが、学部卒業のころに墨と筆での描写に移行し、墨の濃淡と筆がもたらす線の強弱によって、画面に三次元的な奥行きを獲得することとなりました。それによって、「無意味性」が増殖していくボリューム感を実現することができ、平面絵画としての力強さを得られたことは確かです。しかし、三次元的な表現を強調することによって、意味を作り出す余地と隙が生まれたことに気づいた彼は、このたび学生時代のスタイルに立ち返ります。二次元を強く意識した描きと画面構成に取り組んだ新作で、「無意味性」に更なる説得力を加えることを目指します。これまで常に拡張的概念で表現を推し進めてきた彼にとって、「コノマエ(この前)」に戻るという今回の決断は重要な転換点になると思われます。単なる原点回帰ではなく、三次元の表現で身に付けた技術や思考を二次元に持ち込むという、これまでの経験の積み重ねによる表現の進展として、その変化を確かめていただければと思います。さらに、前回の個展では実施しなかったワーク・イン・プログレスの作品も、本展の会期中に公開制作としてギャラリー内にて随時進行し、学生時代からのアプローチを改めて自らの主題に理路整然と結びつけることも目的とします。
自らの表現を語る際に小松原は、「逃げる」という言葉を頻繁に用います。常に「意味」とのいたちごっこの中で自らの世界観を探り、そして一定の世界観が出来上がった時に「意味」が再び彼を追い立て、再びその場から逃げ去る。常に膨大な情報が周りを取り巻き、意味や答えを求めらがちな現代において、「意味/無意味」は表裏一体な関係にあると言えるでしょう。彼が向き合い続ける「意味」と「無意味」、その狭間から生み出される世界観から、日常のあらゆる事象と結び付けて考える機会になれば幸いです。ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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小松原 智史 《コマノエ》[部分] 墨、ジェッソ、キャンバス 182.0 x 145.4 cm 2016 【本展出品作品】
小松原 智史 展「エノマノコノマノエ」展示風景(the three konohana、大阪、2014) [撮影:長谷川朋也]
小松原 智史「アキヤコマ」展示風景(宇陀松山・アキヤマ[奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2015]、奈良、2015) [撮影:長谷川朋也]