お知らせ

2014-09-08
「NO SHOP」始まりました!

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ttkとして通算8回目の展覧会となる、NO ARCHITECTS 「NO SHOP」。初めて現代美術の領域以外の作家による展覧会となります。

建築家の展覧会という位置づけですが、現代美術のギャラリーとしてのttkのスタンスから外れることの無い様に心がけた内容となっています。
現代美術には、現在固有の価値観でもある領域横断による新たな視点を提案しつつ、将来の明確な価値づけにつながるコンセプトや情報の整理をしていく、そのような役割もあるように思っています。

今回の展示は、図面や模型や写真で構成される一般的な建築の展覧会でもなく、また他領域の人が現代美術にあこがれた表現をするような展覧会ではありません。彼らNO ARCHITECTSがコンセプトとしている建築物という外枠の中にある空間や、そこで活動する人々の日常の考え方を考察することを主題とした展覧会です。建築の領域内を遵守した上で、領域外にも広がっていく可能性のある新たな価値観を見い出していく内容です。

これまでのttkの展覧会と明確に違うところは、「美術」の文脈でその核心へじわじわと時間をかけて入り込んでいくアプローチではなく、あくまでも建築やデザインの文脈に基づいた、幅広い価値観の中からフラットな共通項を探るアプローチになっています。全ての作品は、実用性があるというフォーマットで作られていながらも、ユーモアやアイデアを織り交ぜて非日常性も提示されています。お家や身の回りにこんなものがあれば面白いなあという気軽な気持ちで、展示空間も各作品もお楽しみいただければと思います。

なお、本展の全ての作品は、従来のコラボレーターの仕事とは少しイレギュラーなものになっています。以下のコラボレーターのみなさんのサイト一覧をご参照いただき、彼らの仕事を予習してからお越しいただくと、より一層今回のNO ARCHITECTSのディレクションの意図がわかりやすく、かつ面白く見ていただけるはずです。

後藤 哲也(OOO Projects) http://www.outofoffice.jp/
権田 直博 http://frontier-spiritus.blogspot.jp/
ツクリバナシ http://tsukuribanashi.boo.jp/
ヌケメ http://nukeme.nu/
蓮沼 執太 http://www.shutahasunuma.com/
辺口 芳典(黒目画廊) http://kuromegarou.jp/
poRiff http://poriff.com/
メガネヤ http://blog.zaq.ne.jp/megane/
山内 庸資 http://yosuke-yamauchi.org/
RAD http://radlab.info/
sonihouse http://www.sonihouse.net/

NO ARCHITECTS http://nyamaokud.exblog.jp/

また、当初からご案内しておりますように、ttkの空間はNO ARCHITECTSが設計したものですので、作品が展示されている空間全体が事実上NO ARCHITECTSの作品でもあります。彼らが手掛けたttkの独特な展示空間も、ぜひくまなくご覧いただいてお楽しみくださいませ。

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2014-09-05
Konohana’s Eye #5 NO ARCHITECTS 「NO SHOP」

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・NO ARCHITECTS 「NO SHOP」 展示風景

・NO ARCHITECTS 展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

 

Konohana’s Eye #5
NO ARCHITECTS 「NO SHOP」

2014年9月5日(金)~10月19日(日)

開廊時間:木曜~日曜 12:00~19:00
休廊日:毎週月曜~水曜
会場:the three konohana

オープニングパーティー:9月5日(金)18:00~21:00

* * *

コラボレーター:sonihouse、後藤 哲也、権田 直博、ツクリバナシ、ヌケメ、蓮沼 執太、辺口 芳典、poRiff、メガネヤ、山内 庸資、RAD ほか
制作協力: 大川 輝、宮下 昌久、米子 匡司

※ 会期中に関連イベントの開催を複数予定しております。内容および開催日時は、決まり次第HP等でお知らせいたします。

※ NO ARCHITECTS 『NO BOOK』の出版および販売については、こちらをご覧ください。

* * *

このたびthe three konohanaでは、NO ARCHITECTSの現代美術ギャラリーでの初個展を、Konohana’s Eyeシリーズの第5弾として開催いたします。

NO ARCHITECTSは、神戸芸術工科大学で建築を専攻した西山 広志(NISHIYAMA Hiroshi, b.1983)と奥平 桂子(OKUDAIRA Keiko, b.1983)の同級生2名による建築家ユニットです。彼らは、弊廊が位置する此花区梅香・四貫島エリアのまちづくりの活動にも関わり、当エリアの古い建物のリノベーションを数多く手がけています。彼らの仕事は建物のリノベーションの設計・施工のみならず、デザインからインスタレーション、ワークショップ、アーティストの展覧会や企業の展示会の空間構成など、建築の領域のみに留まらない幅広い活動を展開しています。

彼らのユニット名「NO ARCHITECTS」が示す通り、建物を一から全て手がけるプロセスよりも、建築の周辺およびそれを構成する要素に彼らの関心は一貫して向いています。従来からその土地にある雰囲気や意味、そして建物を使う人々の身の丈や考え方、そうしたものをいかに日常の生活の中に反映させるか。そして人間の活動単位でもある「空間」という概念を、分解と再構築を重ねながらいかに私たちのそばに近づけるか。建築の権威的な要素を求めることなく、現代の人々にとって自然な建築のあり方を、彼らは実用面と哲学面の両輪で追究し続けています。

本展では、NO ARCHITECTSがこれまで共に仕事をしてきた画家、家具職人、音楽家、ファッションデザイナーなど、さまざまなジャンルの人々とコラボレーションして制作したプロダクトを、自ら設計を手掛けた弊廊の展示空間にて展開し、期間限定の仮設の店舗「NO SHOP」と見立てた内容といたします。生活に寄り添うことをコンセプトに、それぞれの共働者と議論を重ねてさまざまな視点からの生活への提案が詰まったプロダクトが、彼らの統一感のある空間構成にて独自の店舗として作り上げていきます。また、会期中にはNO ARCHITECTSのこれまでの仕事をまとめたカタログを出版し、さらには10月18日と19日に開催する毎年恒例のまちなかイベント「見っけ!このはな2014」とも連動して、此花エリアをアーカイブすることをコンセプトとした各種企画なども開催いたします。

本来建築は、西洋では中世の教会建築に代表されるように、総合芸術の中心に位置づけられていました。また、「衣食住」の言葉からも、住まいとしての建築は、日常の生活においても必要不可欠な三大要素の一つでもあります。NO ARCHITECTSの建築をベースとした広い視界の中心には、あらゆるものを作り上げかつそれらを使用する人間の存在があると思います。本展は展示と関連イベント共に盛りだくさんな内容となっていますが、様々な立場の人間が多くかかわることによって、たくさんの日常の発見と創造が生まれていきます。それらが建築という中心軸が持つ強い求心力に引き込まれていく日常のダイナミズムを、彼らの気取らなく楽しさにあふれたアプローチを通じて体感していただきたいと思います。ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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《大辻の家》 (改修/大阪) 2013

 

2014-08-22
外部の展覧会情報 14年8月【8/22更新】

ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。

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今年6月~7月にttkにて個展を開催しました小出麻代さんが、「アート小豆島・豊島」のワークショッププログラムに参加いたします。

アート小豆島・豊島2014 小豆島・醤の郷+坂手港プロジェクト
「馬木の寺子屋|印刷の時間」

会期:2014年8月16日 (土) 10:00~、14:00~
会場:小豆島・馬木キャンプ
(604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 TEL:075-213-1000)
※ 要申込、各回定員10名ずつ
予約・お問い合わせ:小豆島町企画財政課 0879-75-1800 (8:30〜17:15 土・日・祝休)

http://relational-tourism.jp/

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昨年3月~5月にttkにて個展を開催しました鮫島ゆいさんが、東京・秋葉原の3331 Arts Chiyodaにてグループ展に参加いたします。

3331 千代田芸術祭 2014 「3331 アンデパンダン」

会期:2014年8月23日(土)~9月7日(日)
会場:3331 Arts Chiyoda(101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14)
開場時間:12:00-19:00 (最終日は17:00まで)

http://fes.3331.jp/ (千代田芸術祭 特設サイト)
http://www.3331.jp/ (3331 Arts Chiyoda HP)

 

2014-08-12
「飛鳥アートヴィレッジ」 2014年度参加アーティスト募集のご案内

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奈良県明日香村主催によるアーティスト・イン・レジデンスプログラム「飛鳥アートヴィレッジ」、本年度の参加アーティストの募集がスタートいたしました。

ttk山中は、昨年度に引き続いてプログラム・コーディネーターとして、レジデンスと成果発表展示のサポートをさせていただきます。
本年度は作品展示/成果発表のスタイルが昨年度から様変わりし、村内各所での屋外展示となりました。
応募締切は9月30日(火)です。ぜひ多くのみなさまのご応募をお待ちしております。

* * *

■ 趣旨
日本という国号が誕生した地と伝えられる「飛鳥」。豊かな自然とともに古代の遺跡や寺院が点在する日本最古の都であり、私たち日本人の心の源流がここにあります。

『飛鳥アートヴィレッジ』は若手アーティストを対象に、明日香村のサポートのもとでおこなわれるアーティスト・イン・レジデンスのプログラムです。歴史と 自然に育まれた飛鳥の風土に触れ、さらに地元の人々との交流などを通じて、次代の「美」を開拓するとともに、飛鳥のアイデンティティを新たに読み解く作品 が生まれる機会となることを目的に、2012年度から始まり、今年度で3回目の開催となります。
「明日香まるごと博物館」の実現、さらには世界遺産の登録を目指す明日香村は、『飛鳥アートヴィレッジ』も、村として国内外に発信するブランド形成のための重要な一事業として位置づけております。

今年度はアーティスト・イン・レジデンスとしての内容の充実と、明日香村へのアプローチや村民との交流を深めるために、昨年度からのプログラムを大きく刷新いたしました。つきましては、今年度の『飛鳥アートヴィレッジ』の参加アーティストを広く公募いたします。

■ 事業内容
[アーティスト・イン・レジデンス]
日  程:2015年1月17日(土)~26日(月)<10日間>
滞在場所:飛鳥寺研修会館 修徳坊(明日香村飛鳥725-1)
数ある古代の遺構や豊かな自然に恵まれた飛鳥の風土に触れながら、自らの発想や想像力を喚起させて、制作へと進めていく機会とします。地元の方々との交流プログラムも随時開催します。
レジデンス期間中の滞在費(宿泊費および朝夕食費)と制作費の一部(上限7万円)および作品展示にかかる運搬費の一部(上限4万円)は主催者側が負担します。

[作品展示/成果発表]
日 程:2015年3月6日(金)~15日(日)<10日間>
会 場:国営飛鳥歴史公園・高松塚周辺地区芝生広場、奈良県立万葉文化館庭園、万葉展望台広場 [すべて屋外展示]
レジデンス期間に制作した作品およびレジデンスでの体験から着想を得た作品を、成果発表として展示します。展示プランの詳細は、レジデンス中にプログラム・コーディネーターや地元の方々とのコミュニケーションを重ねながら調整し決定します。
※会場の詳細につきましては、明日香村役場HPをご覧ください。

■ 募集対象者
・現代美術などの分野で活動する18歳以上40歳未満の方(応募時の満年齢・高校生は不可)
・アーティスト・イン・レジデンスの期間中、明日香村に滞在し、交流プログラムに参加できること。
・平面立体などのジャンルは不問。作品展示/成果発表では会場の特性上、屋外展示に耐えられる作品を発表できること。

■ 募集定員 5名程度

■ 応募方法
明日香村役場HPからダウンロードした応募用紙に必要事項を記入し、過去の活動をまとめたポートフォリオ1冊(20ページ以内)を同封して、郵送にてご応募ください。

■ 応募締切 2014年9月30日(火)消印有効

■ 選考および結果通知
提出書類をもとに、選考・決定し、結果は11月中旬に郵送にて通知いたします。

■ 応募書類の送付先/お問い合わせ先
〒634-0111 奈良県高市郡明日香村大字岡55番地
明日香村役場 企画政策課内 「飛鳥アートヴィレッジ」係
TEL:0744-54-2001 FAX:0744-54-2440
E-MAIL:info@asukamura.jp

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■ スペシャルアドバイザー/選考委員
絹谷 幸二(洋画家、大阪芸術大学教授・東京藝術大学名誉教授)
建畠  晢(京都市立芸術大学学長)
烏頭尾 精(日本画家、京都教育大学名誉教授)
脇田 宗孝(陶芸家、奈良教育大学名誉教授)

■ プログラム・コーディネーター
山中 俊広(インディペンデント・キュレーター)

主 催:明日香村
共 催:国営飛鳥歴史公園 奈良県立万葉文化館 (一財)明日香村地域振興公社
協 力:岡村印刷工業株式会社

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応募書類や応募要項など詳しくは、以下の明日香村HPをご覧ください。
http://asukamura.jp/topics/art_village_2014/index.html

 

2014-08-08
小出 麻代 展「空のうえ 水のした 七色のはじまり」 展示記録

撮影日:2014年6月7日、18日 撮影:長谷川 朋也

 

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2014-08-05
小出 麻代 展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

小出 麻代 展「空のうえ 水のした 七色のはじまり」につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。

主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

 

・Lmaga.jp「小吹隆文のアート男塾-6月の10本ノック」(プレビュー/6月4日)
http://lmaga.jp/article.php?id=2884

・『美術手帖 7月号』 ARTNAVI(プレビュー/6月17日)

・artscape 「artscape レビュー」(レビュー/7月1日)
http://artscape.jp/report/review/10100469_1735.html

毎日新聞 関西版夕刊 文化面(レビュー/7月2日)
http://mainichi.jp/feature/news/m20140702ddf012040003000c.html

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/7月23日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20140723

・『美樂舎 会報第273号』「丹伸巨のコレクター日記」(レビュー/7月31日)
美樂舎HP:http://bigakusya.com/

 

2014-07-05
KAMO 14th Meeting 【7/26(土)20:00〜 @ Calo Bookshop & Cafe】

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日時:2014年7月26日(土)20時~22時30分 (19時半開場)
会場:Calo Bookshop & Cafe(大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル5階 )

トークゲスト:
平田 剛志さん(京都国立近代美術館 研究補佐員/つくるビル アドバイザー)
小島 健史さん(Antenna Media 理事長  ディレクター/Parasophia: 京都国際現代芸術祭2015 事務局スタッフ/ART GRID KYOTO 事務局次長)
参加費:1人500円(ワンドリンク付き。追加のドリンクやお料理はキャッシュオン制)

* * *

第14回KAMOは、平田剛志さんと小島健史さん、京都を拠点にアートに関する様々な活動をされているお二人をお招きします。

平田剛志さんは、カロンズネット編集長時代に京都に移り住み、現在は京都国立近代美術館にお勤めです。美術館でのお仕事以外にも、関西を拠点に、美術批評や展覧会・イベント企画など幅広く活動をされています。

小島健史さんは、NPO法人Antenna Mediaのディレクターとして様々なアートの領域を巻き込む各種企画を数多く手掛けています。現在では来年開催の「Parasophia: 京都国際現代芸術祭2015」事務局スタッフも兼務されています。

今回お二方には、これまで手がけられた企画や現在進行中の企画から、つくるビルやAntenna Mediaをはじめとした京都に拠点を構える数多くのアート系組織や施設の分布やその特徴についてまでをお話しいただきながら、京都のアートシーンを複数の角度からご紹介・分析していただきます。

今回の会場も前回と同じくCalo Bookshop & Cafeです。地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅6・7番出口より徒歩1分です。
http://www.calobookshop.com/

参加費はお一人500円で、ワンドリンクが付きます。以後のドリンク追加や、食べもののご注文はキャッシュオン制でお楽しみいただけます。アルコールやおつまみお料理も多種取り揃えていただいておりますので、どしどしご注文いただき、熱いトークの一夜をお楽しみください。

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2014-06-28
外部の展覧会情報 14年7月【7/11更新】

ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。

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昨年9月~10月にttkにて個展を開催しました加賀城健さんが、フランスの美術館でのグループ展に参加いたします。

「ASIA-EUROPE II」

会期:2014年6月28日(土)~2015年1月4日(日)
開館時間:[-9/30]10:00~18:30 [10/1-]10:00~18:00
定休日:月曜日、11/1、11/11、12/25、1/1

会場:Musées d’Angers(アンジェ・フランス)
http://musees.angers.fr/accueil/index.html

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今年1月~3月に、ttkにて開催しました「まよわないために」展の出品作家金崎亮太さん、三木祐子さんが、京都芸術センターにて演奏会を開催いたします。

根底の響きを探って ~Piano×Computer Electro Acoustic Concert~

会期:2014年7月13日 (日) 開場13:30 開演14:00
会場:京都芸術センター 西館2F 講堂
(604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 TEL:075-213-1000)
入場無料
http://www.kac.or.jp/events/13563/

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昨年6月~7月に、ttkにて開催しました「SLASH/09」展の出品作家藤田道子さんが、東京・代官山のgallery ON THE HILLにてグループ展に参加いたします。

‘IN THE RAINBOW’

会期:2014年6月25日(水)~6月29日(日)
開廊時間:11:00~19:00(最終日は17時まで)
出品作家:藤田道子、mamelon

会場:gallery ON THE HILL(150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラス F-BUILDING 1F)
http://www.galleryonthehill.com/

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昨年6月~7月に、ttkにて開催しました「SLASH/09」展のディレクター結城佳代子さんの企画が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリー内のミュージアムショップ「gallery 5」にて開催いたします。

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会期:2014年7月11日(金)~9月21日(日)
開館時間:10:45~19:00 (金・土~20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
出品作家:岡野智史(7.11−27)、富田正宣(7.29−8.10)、湯浅加奈子(8.12−24)、土谷泰彦(8.26−9.7)、小左誠一郎(9.9−21)

会場:東京オペラシティ アートギャラリー gallery 5 [ミュージアムショップ](163-1403 東京都新宿区西新宿 3-20-2 TEL:03-5777-8600)
https://www.operacity.jp/ag/gallery5/index.php

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今年1月~3月に、ttkにて開催しました「まよわないために」展の出品作家國政聡志さんが、東京白金の児玉画廊 | 東京にてグループ展に参加いたします。

イグノア・ユア・パースペクティブ26「モノの流用、イメージの引用、その次」

会期:2014年7月12日(土)~8月9日(土)
開廊時間:11:00~19:00(日・月・祝休廊)
出品作家:大谷 透、大槻英世、國政聡志、竹村文宏

会場:児玉画廊 | 東京
(108-0072 東京都港区白金3-1-15 TEL: 03-5449-1559)
http://www.kodamagallery.com/index_jpn.html

 

2014-06-09
「空のうえ 水のした 七色のはじまり」 はじまりました!

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先週からスタートいたしました小出麻代展、金曜日のオープニングパーティーは夕方からは激しい雷雨になるなどあいにくのお天気にもかかわらず、多方面からお越しいただき本当にありがとうございました。

今回の小出さんの展示は、二つの空間を何度も行き来しながらとてもじっくりと時間をかけてご覧になられた方が、初日から非常に目立っていました。展示空間の特性上、これまでインスタレーション度の強い展示が多かったttkの展示の中でも、今回の小出さんの内容は「an installation of art(アートを配置すること)」よりも「installation art(インスタレーションアート)」に重点が置かれていて、ttkとしては珍しい内容の展示です。個々の「作品」の配置によって空間を構成するのではなく、ttkの2つの展示空間内にちりばめられた様々な素材や要素が融合し、一つの作品《空のうえ 水のした 七色のはじまり》として成立しています。

小出さんがttkの空間にちりばめた無数の要素が、みなさまの心やそのほかの要素に触れていきながら、みなさまの目に入ってくると思います。それから、じっくりあれこれと物思いにふけっていただき、固定概念に囚われない自由な見方でお楽しみいただければと思います。

そして、これから会期も進むにつれて、梅雨も本格化していくものと思います。この天候が変わりやすい季節、30分や1時間の滞在でも小出さんの展示は複数の表情を見せてくれる機会が多くなります。この空間、この季節だからこその必然性が大いに反映された小出さんの展示になっております。

また会期の後半には、大阪の恒例のアートフェアART OSAKAもございますので、その際に遠方から大阪へお越しの方もぜひご一緒にお立ち寄りください。これから1か月半にわたる小出麻代展、多くのみなさまのお越しを心よりお待ちしております!

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2014-06-06
Konohana’s Eye #4 小出 麻代 展「空のうえ 水のした 七色のはじまり」

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・小出 麻代 展「空のうえ 水のした 七色のはじまり」 展示風景

・小出 麻代 展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

 

 

Konohana’s Eye #4
小出 麻代 展「空のうえ 水のした 七色のはじまり」

2014年6月6日(金)~7月20日(日)

開廊時間:木曜~日曜 12:00~19:00
休廊日:毎週月曜~水曜
会場:the three konohana

オープニングパーティー:6月6日(金)18:00~21:00

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このたびthe three konohanaでは、小出 麻代(KOIDE Mayo, b.1983)の個展を、Konohana’s Eyeシリーズの通算第4弾として開催いたします。

大学で版画を専攻していた小出は、当初は版画の技法とさまざまな日常品を取り入れた平面や立体の作品を制作していました。とりわけ日常にありふれた既製品への関心が強く、「もの」の固定概念に新たなエッセンスを加味するために、版画の技法を中心に手仕事の要素を既製品に織り込むことを意識した作品が多数見られました。日常のささやかな改変を、個々の完結した作品内で提示するスタイルが、彼女の作家活動の始点にありました。

近年から現在にかけては、小出の表現スタイルはインスタレーションが主軸となっていきます。一昨年の神戸アートビレッジセンター(KAVC)での2人展「1floor / TTYTT, -to tell you the truth,-」では、意識的に手仕事を蓄積させるアプローチに大きな変化が現れました。これまで主だった版画技法での素材へのアレンジがやや影をひそめ、物体を紐で結んだり通したりする単純な行為や、何も手を加えない既製品を空間に設置することが目立つようになりました。権威的な行為といえる美術表現と、日々の生活でなにげなくおこなわれる行為。これら両極の要素を隔てなく調和させていく一定の方向性と距離感が、彼女の中で見いだされた機会になりました。

さらに、昨年のLABORARORY(京都)での個展「すいこみ はきだし ひろがる」では、小出のインスタレーションは前年のKAVCでの展示と比べてより平坦になり、かつ客観性の強さが際立つものとなりました。空間の各所に点在する既製品の物体や従来から見られる版画技法が絡んだ作品的な物体を、ただ淡々と紐や紙テープや電気コードでつなげた空間に仕上げました。まるで、薄いオブラートのような私的な物語性が、空間全体を起伏なく覆っているかのような世界観が展開されました。軽やかかつ柔い素材感と個々の要素がつながれていく行為は、作品としての強固な独立性を拒否していながら、一方では物質という属性を総体的に強調しているようにも感じられました。概念や権威の前に、人の感覚に触れる「もの」の存在を彼女は強く意識します。「もの」があることによって得られる安心感や充実感は、現代の日常の生活においても多くの人々が無意識に享受するものです。そこに対極ともいえる彼女の版画技法などによる美術表現的な「もの」と「行為」がどのように作用するのか、ここ数年彼女が追い求め続けたテーマのように思います。

当展は、ここ数年の小出の表現テーマである、美術表現と日常の行為との関係性をさらに深化させ、弊廊のホワイトキューブと和室の2つの空間の特性を限りなく駆使したインスタレーションにて展開いたします。弊廊の大きな特徴でもある自然光が大きく影響する展示空間による作用が、客観的に提示される「もの」と「行為」との間に、無数の変化と要素の存在を示唆させる内容となります。

現代に生きる私たちは、多数の情報とものが氾濫した世界全体を把握することは不可能であり、無数の小さな世界に気づかないまま日々の生活を送っています。しかし、私たちの意識の外に散らばっている小さな世界は、想像と思考という行為によって誰もが易しくアプローチできるものです。それらに気づくことによって得られる日常の拡大とその充実感は、大きな世界の一義的な価値基準にとらわれない各自の小さなルールを獲得することへとつながります。私たちの日常と世界観を大きく左右するかもしれない何気ないものが何気ないところに存在している、そのような発見を小出がフラットに手を加えた空間から見つけ出していただければと思います。ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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《THE FEATURES OF THISLAND》 ミクストメディア(インスタレーション)  Artfunkl (マンチェスター・イギリス) 2013