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2014-01-11
Director’s Eye #2 野口 卓海  「まよわないために -not to stray-」

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・『続・まよわないために -continuation of ”not to stray”- 』  text: 野口 卓海

・「まよわないために」を振り返って

・「まよわないために -not to stray-」 展示風景

・「まよわないために」展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

 

Director’s Eye #2 野口 卓海
「まよわないために -not to stray-」

2014年1月11日(土)〜3月2日(日)

開廊時間:毎週木曜〜日曜 12:00〜19:00

休廊日:毎週月曜〜水曜、1月19日(日)~26日(日)
会場:the three konohana

展覧会ディレクター:野口 卓海
出品作家:國政 聡志田中 秀介乃村 拓郎三木 祐子+金崎 亮太
デザイン:前田 大介

オープニングパーティー:1月11日(土)18時〜21時
トークショー:2月8日(土)18時〜19時

* * *

the three konohana 2年目の最初を飾る展覧会は、Director’s eyeの第2弾となります。関西を拠点に展覧会やイベント企画、そして美術評論をおこなう、野口 卓海(Takumi Noguchi, b.1983)の企画によるグループ展「まよわないために -not to stray-」を開催いたします。

野口は、アート全般の企画を金崎 亮太と共に実施するユニット「Yoha Public」を結成し、関西の百貨店での展覧会や演奏会を多数開催してきました。また、個人の活動として、同世代の作家を中心に作家評論なども執筆しています。

今回野口にとっては、ギャラリースペースでの展覧会は初めてのディレクションとなります。同世代の80年代生まれの作家4組による構成のグループ展を通じて、世代に共通する価値観を提示することを目的としています。

Director’s Eyeの本来の目的は、展覧会を企画する専任ディレクターの育成とその役割の必要性を強調することです。自ら提示した主題を明確に反映させる展示を実現し、それを改めて深く言語化していくことを実践する場になればと思います。

国内における80年代生まれの人々は、感受性の強い子供の頃にオウムのサリン事件や酒鬼薔薇事件などセンセーショナルな出来事を目の当たりにして、独特の物事の解釈が随所に見られる世代だと認識しています。同世代のディレクターによる同世代の作家へのディレクションを通じて、その世代の典型的な価値観を明確に提示してくれることを期待しています。

the three konohana  山中 俊広

* * *

【当展趣旨】

本展覧会は、そのタイトルが指し示す通り「まよわないために」企画されました。美術のみに関わらず、いわゆる“現代”を取り巻く目まぐるしい状況の只中で、私たちはそれぞれに戸惑い、断続的なつまづきに辟易しながら、にも関わらず“どこか”を目指し続けています。まるで幻想のような“単一の目的地”の存在を、未だに私たちは妄信しているのかもしれません。しかし、大いなる“目的地”が明らかに失われた現代で、私たちはまずそれぞれの個人的な“現在地”についてこそ考えるべきではないか―いや、むしろ“現在地”についてのみ、私たちは互いに語りえるのではないか―本展覧会は、大体そのような出発点から歩き出しています。

今回取り上げる四組の作家は、主題・技法・媒体などそれぞれに全く異なります。が、彼らには共通して或る強度―つまり、“現在地”と“その道程”への強いつながりが感じられます。なぜ彼らがその表現へと至ったのか、論理的にも感覚的にも接近できる道筋がいくつも残されており、そしてその道を辿るような行為そのものが深く豊かな鑑賞と体験を生み出します。どこから・どのようにして“現在地”へとたどり着いたのか、時折立ち止まって確認し、その自らの道程をより深く見つめること。それは、現代美術の迷宮で「まよわないために」彼らが獲得した姿勢とも呼べるでしょう。そして、この姿勢にこそ、現代の若手作家における同時代性が立ち現れているのです。

当展ディレクター 野口 卓海

 

2014-01-01
2014年 新年のご挨拶

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旧年中は大変お世話になり、誠に有難うございました

皆様の多くの温かいご支援と、励ましを頂戴しまして
無事にギャラリー開廊の1年目を終えることができました

本年も変らぬご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます

皆様のご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます

2014年 元旦
the three konohana 代表 山中 俊広

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2013-12-27
岡本 啓 展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

岡本 啓 展「Visible≡Invisible」につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。

主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

 

・『美術手帖 12月号』 ARTNAVI(プレビュー/11月17日)

・「よしもと芸人 おかけんたブログ」(レビュー/11月29日)
http://nicevoice.laff.jp/blog/2013/11/post-3c1a.html

・『ホッと!HANSHIN 12月号』 「駅前探訪」千鳥橋駅編(プレビュー/12月1日)
http://www.hanshin.co.jp/area/ekimaetanbou/index.html

・Lmaga.jp「小吹隆文のアート男塾-12月の10本ノック」(レビュー/12月4日)
http://lmaga.jp/article.php?id=2571

・ブログ「アートのある暮らし allier style」(レビュー/12月11日)
http://allierstyle.blog.fc2.com/blog-entry-178.html

毎日新聞 関西版夕刊 文化面(レビュー/12月18日)

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/12月26日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20131226/art

 

 

2013-12-24
冬季休廊のご案内

the three konohanaの開廊1年目は、全ての展覧会の会期を無事に終了いたしました。
この1年ttkにご来廊いただきました多くのみなさま、多大なご支援や励ましをくださいました多くのみなさまに、厚く御礼申し上げます。

ttkは、12月30日(月)~1月5日(日)を冬季休廊とさせていただきます。
その間ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいませ。

年明けは、1月11日(土)より展覧会がスタートいたします。
来年も、今年のようにみなさまのご期待に沿える展覧会をしっかり作ってまいります。
ttk2年目となる2014年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

the three konohana 山中 俊広

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2013-12-12
加賀城 健 展を振り返って

ttkでは3つ目の展覧会となりました、加賀城 健 展「ヴァリアブル・コスモス|Variable Cosmos」。たくさんの要素がふんだんに盛り込まれた展示となりました。そんな中で加賀城さんが訴えたことは、複雑に入り組んだ作品と空間構成による網の中に理路整然と編み込まれていました。加賀城さん自身にとりましても、今回の個展がこれまでの作家活動において大きな転換点となったことは明らかです。当展では特筆したいポイントが数多くありましたが、加賀城さんの表現を語る上で決して無視できない、「現代の工芸と美術の関係性」と「空間との向き合い方」、以上2つのポイントにあえて絞って言及していきたいと思います。

 

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まず、今回の趣旨文で強調しておりました、現代の工芸と美術の関係について。近年、工芸の領域が現代美術の領域に積極的に参入している状況において、多くの例が美術のフォーマットに沿った作品を作ることによって、その領域横断を正当化している状況は明らかです。加賀城さん自身も、ここ数年は絵画のレイヤー(重層)をテーマとした発表を続けていました。しかし、今回の加賀城さんの出品作品には、過去にはほとんど例のなかった実用性を加味したものが現れました。浴衣の反物、屏風、そしてカーテン。本来であれば、工芸の典型である実用性を示すことは、美術作品の位置づけと対極にありますが、加賀城さんは「工芸/染色」そのものをコンセプトとし、それから浮かび上がってくる要素を取り上げることで、造形や表現における思想を現代美術との比較を通じて提示するという手法へと展開しました。

染色のフォーマットを分かりやすく見ると、染料と布の2つの素材の接触によって生じる反応現象と捉えることができます。しかし、染色の技法には、型染、ろう染、絞り染など、多種多様な技法があります。また布についても、同じ綿布であっても布の織り方や厚さによって、バリエーションは同じく多様です。これら両者の組み合わせによって、染色そのものの表現の広がりは無限にあるのです。今回の出品作品は、染色の領域の深さを提示するためにテクニックの組み合わせを絞らずに、あえて技法と素材の組み合わせを多数提示する内容としました。加賀城さんが初めて作品に使用した染色技法も見られました。さらに、ここ数年の作品の傾向であった、バインダーなどを使って分かりやすく布上にレイヤーを生み出す表現ではなく、染料や顔料を布に原則的に染みこませることで正当な平面性を実現する作品によって、より染色らしさを前面に押し出した内容となりました。

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2つ目のポイントは、加賀城さんの空間への向き合い方です。美術のカテゴリーではインスタレーションという言葉がふさわしいですが、空間と作品の関係性を多角的により深く表現できたのが、今回の展示だったと思います。

まず、染色と空間の関係性について。二次元が前提となる染色の素材を用いて、三次元性を鑑賞者に提示するために加賀城さんが強調したのは、布の質感と可変性です。ホワイトキューブの展示で象徴的だったのは、2面の壁を横断した浴衣の反物《Line》と、空間の中央に配置した屏風型の作品《たとえば千年の森の王子》の2作品の対比です。

これら染色した大きな布をピンで壁打ちするスタイルは、加賀城さんにとってはスタンダードな展示方法ですが、壁打ちの方法だけでも相反した意味がありました。仕立てられて実用性を持った時には、体にやわらかく触れることになるはずの浴衣の反物《Line》は、一定のテンションとリズムを布に与えて壁面に張られました。従来はやわらかい印象を与えるはずの反物で、ここでは対極の硬質なイメージを提示しました。一方で、屏風型の《たとえば千年の森の王子》は、テンションをかけずに木枠に打ち付けることで、人が近くを通るとさざなみのように表面が動く現象を意識的に作り出しました。さらには、表裏に違う染め方をした布を張りつけて、両方向から奥側の布の模様が透ける現象も提示しました。つまり、布の質感を通じて鑑賞者に布のフレキシブルな特性を感じさせることで、鑑賞者に三次元の感覚を与えることになるのです。ただし、このホワイトキューブではあくまでも想像の中での三次元に気がつくという仕組みです。

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二次元と三次元の行き来が、より明確な体験を伴って実感を得られるものになったのが、和室の壁面4面を全て染色したカーテンで囲った《コスモス》でした。

鑑賞者は、和室内に入って色鮮やかなカーテンの中に囲まれて、染色に包まれるような体験を得ます。さらに、奥のベランダから入り込む風がカーテンの裾を不規則に揺らし、カーテン地の薄さによって外光を透過し、カーテン奥にある窓や扉が透けて見えることで、いわば二次元の布が三次元的な周囲の環境を包含していることに気が付くのです。物理的に染色は二次元ですが、実用的には人の手や体に触れることが前提とされているものであり、その触感を想像することによって三次元へ意識が移行していきます。染色には素材の可変性という特性に加えて、人間の視覚と触覚の接触によって他の素材技法よりも容易に次元を横断できることが、染色ならではの特性だと言えるでしょう。ここに、現代美術の領域でも論じるべきテーマが横たわっています。

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また、もう一つ加賀城さんの空間への意識的な関与として、これは彼の「インスタレーション」における哲学の典型である、いかに展示する環境を分析してそれを受け止めるかという点が、全ての展示で一貫していたテーマであったともいえます。

ttkに展示空間はホワイトキューブの大きな窓と、南向きの和室、ともに自然光が容易に空間に入りこむ環境です。つまりは、時間の移り変わりによって、空間内の明るさが大きく変化するttkの展示空間の特徴を読み取り、昼夜で作品の表情を変え、それぞれに意味と世界観を与える内容にしました。前述の和室の《コスモス》でも、南向きの日差しによって布が透けて空間の広がりを提示する日中とは対照的に、夕方から夜になると日光による透過が無くなり、布本来の色が強調されることで、ますます布に囲まれるような感覚を得ます。

もう一つの自然光を活かした作品が、ホワイトキューブの大きな窓の模様部分に擦り込んだグリッター(ラメ)入りの糊によるインスタレーション《情緒》でした。昼間は、窓の模様そのものが強調されて、糊のレンズ効果で少し外の風景の色が浮かび上がる状況を生み出し、夜になるとグリッターが内と外の明度の差によって全体的に光を放つという対照的な世界を作り出しました。

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これらの表現の元となっているのは、やはり染色の特性をしっかりと把握していること、加えて展示空間に隠されている物質的および時間的要素への配慮によるものです。美術という概念、展示という行為を通じて、非日常的な世界を作り出すという使命もありつつ、日常にありふれたものへの気付きから得られる想定外の発見も、共に現代美術がいまの私たちの社会や暮らしに与える一つの大きな役割だということだと思います。そのことを加賀城さんは強く意識して、自らの表現と作品でもって空間に立ち向かった痕跡が、この「ヴァリアブル・コスモス」であったのではないでしょうか。

 

最後に、加賀城さんの本質にあるものは、やはり「工芸/染色」という枠組みです。もちろんその枠組みの中でしか成立しないものや、枠組みを無視したただ奇抜なものを提示するだけでは、表現としての強度は生まれ出ません。個々の表現や提示のルーツが何であるかを明確にして、ミクロとマクロの視点を散りばめながら、より大きく深い世界観を提示することにより、正当な越境的な表現が成立するものだと思います。分かりやすく加賀城さんの思考をまとめれば、インプットは「素材と技法=工芸」、アウトプットは「展示=美術」と言えるでしょう。双方のベクトルの関係性と両者をつなげる論理性を突き詰めていくことこそが、現代の日本の工芸と美術の理想的な関係性を構築できる契機になるのではないでしょうか。

 

2013-12-08
Director’s Eye #2 野口 卓海  「まよわないために -not to stray-」 2014年1月11日(土)~3月2日(日)

the three konohana、次回の展覧会のご案内です。

開廊2年目、2014年最初の展覧会はDirector’s Eyeシリーズの第2弾となります。
「Yoha Public」の一員として、関西を拠点に展覧会・イベント・演奏会の企画や、美術評論を展開している、野口 卓海(Takumi Noguchi, b.1983)のディレクションによる「まよわないために -not to stray-」を、来年1月11日(土)~3月2日(日)の会期にて開催いたします。
【当初1/10~とお知らせしておりましたが、変更いたしました。】

出品作家は國政 聡志、田中 秀介、乃村 拓郎、三木 祐子+金崎 亮太の4組によるグループ展形式です。

【詳しくはこちら】

 

2013-12-05
外部の展覧会情報 13年12月

ttkとご縁のあった作家・ディレクターによる、ttk外での展覧会情報をお知らせいたします。

—–

今年、ttkにて「SLASH/09」に出品しました藤田道子さんが、東京・代官山のPOST PARTY DEPRESSIONにて個展を開催いたします。

藤田道子 Exhibition ”SHINING GIRL”
日時:2013年12月7日(土)~12月23日(月)
会場:POST PARTY DEPRESSION(東京都渋谷区恵比寿西2-18-6 WING#102 TEL:03-6416-115)
営業時間:月・14時~21時 / 火-金・13時~21時 / 土日・13時~20時

http://www.postpartydepression.net/

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2013-11-28
岡本 啓 展 ギャラリスト・トーク開催 11月30日(土)18:00~19:00

今年最後のttkの展覧会、Gallerist’s Eye #1 岡本 啓 展「Visible ≡ Invisible」連日多くのみなさまにお越しいただき、誠にありがとうございます。

ちょうど会期も折り返しの時期になりましたが、岡本啓展の関連イベントとして11月30日(土)18時から、岡本さんの取扱ギャラリーであり、当展にご協力いただいておりますYoshiaki Inone Galleryのディレクター山田浩之さんをお招きしてのトークショーを開催いたします。

当展の内容を通じて、改めて岡本さんの作家像について山田さんとttk山中の二人で考えながら語り合うという内容です。また「Gallerist’s Eye」シリーズの枠組みとして、ギャラリストと作家との協働とはどういうものかについても意見を交えたいと思っております。ぜひみなさまお誘い合わせの上、ご参加心よりお待ちしております。

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2013-11-22
【お知らせ】12/1(日)、7(土)、8(日)の開廊時間変更につきまして

なんばパークスで開催の「ギャラリストのまなざし」展のイベントの都合により、
12/1(日)、12/7(土)、12/8(日)の3日間、岡本啓展「Visible≡Invisible」のオープン時間を以下の通り変更させていただきます。

 

・12/1(日) 17:00~20:00

・12/7(土) 16:00頃~20:00

※ なんばパークスのトークショーにご参加の方で、ttkへご来廊ご希望の方は、
トークショー終了後にご案内いたしますので、現地にてお申し付けください。

・12/8(日) 12:00~16:00

 

急な変更により、みなさまには大変ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご容赦くださいますようお願い申し上げます。

 

the three konohana 山中俊広

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2013-11-13
「Visible ≡ Invisible」はじまりました!

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岡本 啓  《enlargement 2A》 ゼラチンシルバープリント 103.0 x 72.8 cm 2013 【当展出品作品】

 

先週から、ttk今年最後の展覧会、岡本啓展「Visible ≡ Invisible」がスタートいたしました!

会期1週目からお越しいただいた多くの方々から、これまでの岡本さんの作風を良い意味で裏切るような作品の数々に、たくさんの驚きの声をいただいております。
それもそのはず、岡本さんの代表的な表現スタイルである、鮮やかなカラーのフォトグラム作品とは全く対照的に単調な色彩が多いこと。さらにはこれまでの発表では見たことのない素材の作品群など、一見岡本さんの個展とは思えない展示になっております。

しかし、今回の展示の作品と従来の岡本さんの作品とは決して乖離しておりません。むしろ、「Visible」と「Invisible」を合同(≡)の記号で結んでいるタイトルのように、二つは明らかに表裏の関係にあります。そもそもの岡本さんのカラーフォトグラム作品の根底にあるコンセプトを、別の素材を使って少し掘り起こされていたり、従来の作品のモチーフの着想にあるような具体的なイメージを、少し浮かび上がらせるような仕掛けがあったり。これらが明確に理路整然と語られているようにttkの展示空間は構成されています。
また展示の印象も、過去3つのttkの展覧会とも全く違うものになっております。ttkの空間自体も展示ごとに見え方が大きく変わる点も、毎回お越しいただいている方々には必見です。

改めて、岡本啓という一人の作家のイメージを深く読み解いていくには最良の展示となっております。今回も決してキャッチではない、しっかりと思考と感覚を駆使して、時間をかけて展示を読み取るttkらしい内容になっております。

今回はオープン前に出品作品のイメージを公表しておりませんでしたので、この記事にて1点だけ出品作品をアップさせていただきました。この写真作品の画像だけでは、恐らくほとんどのみなさんが意味不明だと思います(笑)。この答えは、ぜひ岡本展の展示にてお確かめください!

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