REVIEW

2016-11-21
小松原 智史「コノマエノコマノエ」 展示記録

撮影日:2016年10月18日 撮影:長谷川 朋也

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2016-11-21
小松原 智史「コノマエノコマノエ」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

小松原 智史「コノマエノコマノエ」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

・Lmaga.jp 「小吹隆文撰・週末おでかけアート」(プレビュー/9月7日)
http://www.lmaga.jp/news/2016/09/15014/

朝日新聞 関西版 夕刊アート欄(レビュー/9月16日)

・『美術手帖 2016年10月号』 ARTNAVI(プレビュー/9月17日)

・ブログ「亰雜物的野乘」(レビュー [京谷裕彰氏]/10月12日)
http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2016/10/three-konohana.html

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/10月15日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20161015/art

 

2016-11-09
「ライオンの家」はじまりました!

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今年2016年のttkのトリを飾る展覧会は、ttkでは初めてとなる笠間弥路さんの個展です。

本展の作品の大半には、現在自らの手で改装を重ねている笠間さんのアトリエ、自称「Lion House」から取り外した廃材や、その周辺で拾ったものが使われています。作品を制作する上での造形行為と、自らの制作の環境としての「Lion House」を作る行為が並行して行うことで、作品制作の行為と日常および生活の行為が等価でありかつ共存する状況を展示全体で表現しています。本展では手のひらサイズの作品が中心に構成されていますが、両者の概念を意識的につなげていくことで様々な要素が作品に取り込まれ、実際の作品のボリューム以上にその重みや深みを感じていただけると思います。

また、笠間さんのさまざまな素材をつなげることで作品として成立させる手法には、素材と素材の間にある隙間や空間が強調されていて、それが作品や展示空間の造りの随所に見られます。単一の作品内の素材同士の関係性を浮かび上がらせるだけではなく、個々の素材が持つ重力や素材感、さらには展示空間全体で捉えたときの作品同士の関係性にも触れることができます。造形行為を軸に、日常をはじめとした美術以外の様々な事柄を広く巻き込むためのフォーマットを構築していく、そのような意思が展示全体に一貫して見られます。

本展は、個々の作品内での素材の関係、空間全体でみる作品間の関係、ミクロとマクロの視点がふんだんに含まれた構成になっています。一般的な展示以外での活動が目立ったここ数年の笠間さんの思考を、スタンダードな展示の中で整理・集約させ、現在の彼女の方向性を明確に提示した展示になっています。静謐感で統一された展示構成と空間の中で、一つ一つの作品が小さな声でささやき合っているような印象を感じます。一つ一つの作品に耳を傾けるようにご覧いただいて、緊張感と温かみ、空間に漂う対照的な空気感も合わせてお楽しみいただければ幸いです。

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2016-09-06
「コノマエノコマノエ」はじまりました!

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小松原智史さんの2年ぶりの個展は、絵画そのものへの向き合い方やその思考に明確な変化が生じています。

これまでここ5年の小松原さんの作品は、筆の特性を駆使して、強弱のある線と立体感のある画面構成が作品の特徴でもありましたが、本展では学生時代のGペンでの描きに戻した作品が軸になっています。絵画の画面そのものを可能な限り「フラット」に作り上げていき、そこから再び「無意味とは?」を考えていこうとするものです。これまでの三次元から二次元へと表現の範囲を制約していくことによって、画面上の個々のモチーフの創出へ意識をより集中させようとしています。さらに現実界との接点や空間の認識範囲を狭めていくこととなり、それによって意味が生じていく解釈の余地を埋めていくことにもつながります。

「無意味な世界」を意識した作品を制作し続けている小松原さんですが、この世の中で純然かつ永続して「無意味」を成立させることは、ほぼ不可能です。鑑賞者に思考停止させる状況をその場で作ったとしても、時間の経過とその状況に向き合って分析と解釈を重ねられることによって「意味」が創出されていくことがこの世の常です。そんな堂々巡りする意味の立ち上がりから「逃げて」いき、変化の中に自らの身を置き続けることが、小松原さんが「無意味な世界」を継続して実現するための現在のスタンスです。Gペンによるフラットな画面が作り出す、新たな「無意味な世界」にじっくりと触れていただければ幸いです。

更にもう一つ、今回の展示構成から立ち上がった観点として、個々のモチーフのつなぎ方についても考察しています。本来何かをつなげることによって意味を作り出すことが多い中で、小松原さんはつなげる行為によって意味を解体させていくことを強く意識しています。本展では、会期中断続的に実施するワークインプログレス作品の公開制作は、すでに完成されたタブロー作品を起点として進めていきます。タブロー作品が作用する壁面のリアルタイムな描きとモチーフの関係性を、期間中の壁面の進捗から考えていただけばと思います。そして和室の展示がその対比を更に推し進めるものになっていますので、双方の空間の作品と展示を比較して、思考を巡らせていただければと思います。

また今週末の土日は、毎年秋恒例の「見っけ!このはな」が開催されます。今年は小松原さんが会期中の公開制作をこの2日間も実施します。「見っけ!」にお越しの際には、他の20余りのスペースのイベントと合わせてお楽しみください。

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2016-08-23
加藤 巧「ARRAY」 展示記録

撮影日:2016年7月18日 撮影:長谷川 朋也

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2016-08-23
加藤 巧「ARRAY」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

加藤 巧「ARRAY」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

・『美術手帖 2016年7月号』 ARTNAVI(プレビュー/6月17日)

・日本経済新聞 関西版 展覧会情報(プレビュー/7月8日夕刊)

・ブログ「亰雜物的野乘」(レビュー [京谷裕彰氏]/7月11日)
http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2016/07/arraythe-three-konohana.html

・ブログ「みづェ…」(レビュー [前田裕哉氏]/7月25日)
http://ymyh.jugem.jp/?eid=13

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/8月3日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20160803/art

 

2016-06-22
「ARRAY」はじまりました!

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加藤巧さんの関西初の個展となる本展では、加藤さんの本来の制作コンセプトをストレートに押し出した内容になっています。絵画における「描くこと」の本質や前提となる事柄を浮かび上がらせることを狙いにしています。

一般的に「絵画」における「描く」ということを考えると、絵の具と筆を使って、視覚や思考の中でとらえたかたちや色を画面に描写するイメージが思い浮かぶと思います。加藤さんはそれら作品としての認識が容易な要素よりも、その前段階としての要素やプロセスを露呈させるために、あえて中世に成立した卵テンペラの技法を選択して絵画を作り出しています。

加藤さんの作品は、ラフなドローイングのような単純な筆の動きで描かれているように見えますが、実際には細い筆を使ってまるで細密画のように制作しています。一見シンプルな絵画の形状ながらも、論理的に制作されている「コンセプチュアル」な作品です。しかし一方では、身体感覚や直感に則ったプロセスもあって、論理と感覚の双方を行き来することで加藤さんの意図が見えて来るものです。さらに、加藤さんの本展の作品は比較的小さめのものが大半で、個々の作品を近距離で細かく観察すると、一般的な絵画の前提との矛盾に確実に突き当たるようになっています。そこから、「絵画」のそもそもの前提を起点につながっていく色々な要素に思考を巡らせていただければと思います。また独特な作品配置となっている展示空間も、展覧会タイトルの「ARRAY」をヒントに読み取っていただくことで、視点がさらに広がっていくことと思います。

本展では、7月10日(日)に国立国際美術館・研究員の福元崇志さんをお迎えして、加藤さんとのトークセッションを開催いたします。絵画論や造形論といった作家の表現の基盤から、歴史的事象と参照しながら深く語り合う内容にしたいと考えています。Konohana’s Eyeシリーズでは初のトークイベントとなりますので、一般的なギャラリーのトークショーとは一線を画した濃密なものにできればと思います。

また本会期中の来週末7月1日からは、ART OSAKAがJR大阪駅前のホテルグランヴィア大阪にて開催いたします。それに合わせて大阪にお越しになられる関西外の方々には、ぜひこの機会に本展もご高覧いただければ幸いです。

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2016-06-22
藤崎 了一「Vector of Energy」 展示記録

撮影日:2016年5月28日 撮影:長谷川 朋也

 

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2016-06-22
藤崎 了一「Vector of Energy」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

藤崎 了一「Vector of Energy」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

・『美術手帖 2016年5月号』 ARTNAVI(プレビュー/4月17日)

・日本経済新聞 関西版 展覧会情報(プレビュー/4月22日夕刊)

・artscape 「artscape レビュー」(レビュー(小吹隆文氏)/6月1日)
http://artscape.jp/report/review/10123688_1735.html

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/6月5日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20160605/art

 

2016-04-21
「Vector of Energy」はじまりました!

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本展は2年半ぶりのGallerist’s Eyeシリーズとなる、藤崎了一さんの個展です。藤崎さんにとっても地元大阪(関西としても)では初めての個展ですので、作品は初見の方が多いかと思います。昨年のART OSAKAでは、KANA KAWANISHI GALLERYから写真作品を出展していましたので、その時にご覧になられた印象を持ってお越しになられている方もちらほらおられます。

素材・技法の組み合わせから導かれる「現象」的表現と、身体感覚に依った「制作行為」の大きく二つの要素を軸に、写真、映像、立体と複数の表現スタイルを駆使して、コンセプトの深化を推し進める藤崎さん。昨年より個人としての制作活動を再開し、個展とグループ展も重ねて開催してきましたが、全ての表現スタイルを一堂に展示する機会は、藤崎さんにとっても本展が初めてになります。

さらに本展では、会期初日に実施しましたライブパフォーマンスの痕跡と記録映像も合わせて展示して、実質4種類の作品群が一堂に並ぶ、一見盛りだくさんな内容です。これら藤崎さんの4種類の作品の相互関係を確かめ、その解釈を深めていくことに主眼を置いた展示構成にしています。本展のテーマでもある「エネルギー」と「ベクトル」、そして「偶然性」や「解体と構築」など、藤崎さんの表現を読み取るキーワードも、本展内にあえて多数散りばめています。この1か月半の会期の中で、みなさまと共に意見交換を重ねて藤崎さんの世界観を一つ一つ丁寧に捉えていければと思います。

また、もう一つの本展の見どころとしては、特にパフォーマンスと映像作品の展示が、これまでのttkの展示の中でも珍しい空間づくりになっています。展示空間の個性の強さが特徴のttkの空間ですが、サイトスペシフィックの意識からあえて意図的に距離を置くことで、個々の作品群の存在感と結びつきが強調された展示になっていると思います。ttkの空間や過去の展示を定期的にご覧いただいている方々には、本展の意外な空間構成もお楽しみいただければ幸いです。

そして今週23日の土曜日は、KANA KAWANISHI GALLERYの河西香奈さんをお迎えしての「ギャラリストトーク」を開催いたします。ttkでは2回目のギャラリストトークですが、河西さんと山中の2名のギャラリストが、それぞれ藤崎さんの表現をどのように捉えているのか。その違いや共通点の比較から、藤崎さんの表現の位置づけはもちろんのこと、作家に向き合うギャラリストの思考の個性や広がりにも触れていただければと思います。土曜日17時からのスタートです。ぜひみなさまのご参加をお待ちしております。

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