お知らせ

2013-11-08
Gallerist’s Eye #1 岡本 啓 展「Visible ≡ Invisible」

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・岡本 啓 展を振り返って

・岡本 啓 展「Visible ≡ Invisible」 展示風景

・岡本 啓 展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

 

Gallerist’s Eye #1
岡本 啓 展「Visible ≡ Invisible」

2013年11月8日(金)~12月23日(月・祝)

開廊時間:木曜~日曜 12:00~19:00 (※12月23日は月曜日ですが開廊いたします)
休廊日:毎週月曜~水曜
会場:the three konohana

協力:Yoshiaki Inoue Gallery

オープニングパーティー:11月8日(金)17:00~21:00

ギャラリスト・トーク:11月30日(土)18:00~19:00
山田 浩之(Yoshiaki Inoue Gallery ディレクター)、山中 俊広(the three konohana 代表)

* * *

【開廊時間変更のお知らせ】
なんばパークスで開催の「ギャラリストのまなざし」展のイベントの都合により、
12/1(日)、12/7(土)、12/8(日)の3日間、岡本啓展「Visible≡Invisible」のオープン時間を以下の通り変更させていただきます。
みなさまにはご不便ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご容赦くださいませ。

・12/1(日) 17:00~20:00
・12/7(土) 16:00頃~20:00
12/8(日) 12:00~16:00

* * *

the three konohanaの開廊1年目の最後の展覧会は、独特の手法による写真作品を主に制作する岡本 啓(Akira Okamoto, b.1981)の個展を開催いたします。当展は、弊廊の3本柱の企画のひとつである「Gallerist’s Eye」シリーズのこけら落としとして、Yoshiaki Inoue Gallery(大阪)の協力にて開催いたします。

岡本の作品は写真を主なメディアとしていますが、フィルムを媒介した一般的な写真表現とは異なり、暗室内での作業が制作において重要な位置を占めます。現像液や光を用いて印画紙の上に色やかたちを直接描く、フォトグラムという手法を彼は用いますが、一般的なモノクロではなくカラーで描くことで、彼独特の表現を深めてきました。

彼が写真の技術を駆使して絵画的な表現をおこなうことの意味は、写真と絵画という平面表現を代表する二つのメディアによる「イメージ」の問題提起であるように思います。彼の抽象的なかたちを印画紙に表出させる行為は、現実を転写するものではなく、写真と絵画双方の領域における画面の構成要素となる色彩の存在を強調させるものです。さらにこの現像液や光を用いての恣意的かつ感覚的な制作過程には、それぞれの素材による化学反応としての偶然性をも内包しており、全てが計算された構図で成立しない事実を提示して、現実と虚構の共存もほのめかしています。

そして、作品内に含まれる色やかたちの使い方にも、彼独特のアプローチがあります。そもそも写真とは、私たちの現実の視覚を切りとったものとされる一方で、現実のまま忠実に再現できるものでもありません。彼の作品には、具体的な何かに見えるかたちが頻繁に現れます。しかし、それらは意図的に色彩を組み合わせたものに過ぎなかったり、偶然的に現れたものであるなど、画面上に現れるかたちそのものに大きな意味はありません。つまり、他者の思考や記憶によって作られた虚構のイメージです。一方で近年は、実際に何かを撮影したフィルムを従来の作品に重ねて現像した作品も登場しています。従来の彼の写真の素材を使って「描く」行為は、一般的な絵画と同様に、彼の何らかの経験が契機となって画面上で構成されていくものです。素材・ジャンルとしての写真を再定義させつつ、現実空間に見えるものと見えないものを再構成させるメディアとしての絵画の存在をも強調していく現在の彼の関心は、両者の美術表現としての関連性の分析へと向いているように思います。

当展の枠組みである「Gallerist’s Eye」は、作家が所属するギャラリーなどで従来発表している表現スタイルと異なる、新しい側面を浮かび上がらせることを目的とした企画です。当展で岡本が新たに挑戦するものは、鮮やかな色彩を排除したモノクロームの世界とギャラリー空間を使った本格的なインスタレーションとなります。つまり、彼が主たる作品としてきた写真としての作品は今回展示されません。彼の表現において代表的な特徴である鮮やかな色彩、その背後にあるイメージを探る内容となります。

彼の写真作品の着想の源泉としてのオブジェやドローイングなど、多種多様な作品群をホワイトキューブと和室の展示空間に対照的に構成して、彼の概念的な世界観を展開いたします。従来の色彩豊かな表現は影を潜め、あくまでもかたちや物質感といった具体的な物象が提示されていきます。それによって強い印象を与える要素よりも、一つ一つの静的なイメージが論理的にその関連性を組み立てていく展示となることでしょう。

人間は、表層にはっきりと存在するものを把握することによって、そこにある物象を認知します。岡本の作品では、それが色彩と写真になりますが、それはあくまでも枠組みを把握したことにしか過ぎません。彼がこれまで作品の深奥にひっそりと隠してきた、現実空間で把握できないイメージへ向かう過程に当展の主題を絞ることによって、漠然と見えるものとしての表皮ではなく、概念としての表皮とその本質へと思考をシフトさせる重要性に気づいていただければと思います。この機会にぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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《PHOTOGRAPHIC MEMORY》 発色現像方式印画、古道具
客間 240.0 x 290.0 cm / 大階段 280.0 x 193.0 cm 2012 [撮影:長谷川朋也 / 奈良・町家の芸術祭 HANARART 2012]

 

2013-10-31
加賀城 健 展「ヴァリアブル・コスモス|Variable Cosmos」 展示記録

撮影日:2013年10月17日 撮影:長谷川 朋也

 

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2013-10-31
加賀城 健 展に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

加賀城 健 展「ヴァリアブル・コスモス|Variable cosmos」につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。

主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

 

・『美術手帖 9月号』 ARTNAVI(プレビュー/8月17日)

・『GALLERY 9月号』「今月の展覧会50+」(プレビュー/9月1日)

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/9月7日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20130907

・毎日新聞 関西版 文化面「アートのトリセツ」(レビュー/9月25日夕刊)
http://mainichi.jp/feature/news/20130925ddf012040019000c.html

・artscape 「artscape レビュー」(レビュー/10月1日)
http://artscape.jp/report/review/10091726_1735.html

・日本経済新聞 関西版 美術・伝統芸能ガイド(プレビュー/10月5日夕刊)

 

 

2013-10-23
the three konohana 2014年の展覧会スケジュール

来年2014年、ttkにて開催の展覧会スケジュールは、以下の通りになっております。

1/11(土)~3/2(日)
Director’s Eye #2 野口 卓海 (※ 出品作家は近日公開いたします)

3/28(金)~5/11(日)
Konohana’s Eye #3 鮫島 ゆい

6/6(金)~7/20(日)
Konohana’s Eye #4 小出 麻代

9/5(金)~10/19(日)
Konohana’s Eye #5 NO ARCHITECTS

11/7(金)~12/21(日)
Konohana’s Eye #6 小松原 智史

※ 都合により、会期が若干変更になる可能性もあります。

2年目は、作家・ディレクター共に1980年代生まれの方々で構成いたしました。
来年2014年のttkの5つの展覧会も、ぜひご期待ください。

 

2013-10-21
エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ウルトラ006」出展 @SPIRAL・東京

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東京・南青山にて開催される『エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ウルトラ006」』に、ttk山中が出展いたします。
山中の出展会期は、前半のオクトーバー・サイド、ブースはNo.1です。

出品作家は、
ttkと同じ此花区のギャラリー、梅香堂の取扱作家で、
当フェア会期中に新宿・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] の「エマージェンシーズ!」シリーズにて、
個展「further/nearer」をスタートする前谷 康太郎と、
現在ttkにて個展「ヴァリアブル・コスモス|Variable Cosmos」を開催中の加賀城 健の2名の作家をご紹介いたします。

ぜひ首都圏のみなさまにご高覧賜りたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

◆開催概要◆
エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ウルトラ006」

会期:
オクトーバー・サイド 2013年10月26日(土)~10月29日(火)11:00~20:00 【山中出展期間】
ノヴェンバー・サイド 2013年11月1日(金)~11月4日(月・祝)11:00~20:00

会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
入場料:無料
主催・企画制作:システム:ウルトラ
(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター、株式会社レントゲンヴェルケ)
お問い合わせ先:スパイラル TEL: 03-3498-1171(代)

URL:
http://systemultra.com
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_800.html

 

 

2013-10-05
「このはなの日 2013」開催 10月12日(土)~13日(日)

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さて、来週の週末は、ttk周辺の此花区梅香・四貫島エリアにて「このはなの日 2013」が催されます。

改めまして「このはなの日」の解説ですが、昨年までは「見っけ!このはな」というイベントが秋に開催されていました。今年からは実行委員会組織を立ち上げ、昨年までの「見っけ」のテーマを改めて見直すかたちとなりまして、「このはなの日」というイベント名の下で開催する運びとなりました。ttk山中も実行委員会メンバーに加わっております。

 

「このはなの日」の特徴としましては、昨年と同様にギャラリー、アトリエ、ショップ、イベントスペースなど既存のアート系スペースがほぼ全てオープンし、それぞれが独自のイベントや企画を催します。比較的定期的にオープンしている此花のスペースはttkのほかに、梅香堂、OTONARIくらいでしたので、その他不定期にオープンしていたスペースや、通常は見られないアトリエなども一堂にご覧いただけます。これまで何度も此花に足を運んでくださっていた方々でも、初めて入るスペースがあるかもしれません。

今回の目玉の一つは、「このはなの日ツアー」と題した複数のツアーがあることです。この独特の下町の雰囲気を楽しんでいただくために、面白い切り口のツアーが計画されています。詳細は会期直前に、このはなの日HPなどでご案内できるかと思います。
そして、もう一つは、既存のアート系スペースだけでなく、このエリアのおもしろ下町スポットも数多く紹介したマップを配布します。基本的には1日で回って楽しめるくらいの広さですが、もっともっとこのエリアの深みにはまって、何度も足を運んでいただくための重要ツールです。

私たちの「このはなの日」の目的としては、私たちが活動しているこのまちを改めて見つめなおすことです。私たちのスペースを紹介するだけではなく、もっと私たちがやってくる前から暮らしている地元の人々やその街の雰囲気を再認識すること。それらを、私たちのスペースに来られてイベントに参加される地元の方々、そして外から遊びに来られる方々と共に、その気付きを共有したいということが願いです。

最近の各地でされているちょっと背伸びしたようなアートイベントとは違って、自分たちの身の丈にあったシンプルで自然なイベントにしていきますので、お越しになられる方もご近所のお祭りに行くようなお気軽な感覚でお楽しみいただければと思います。

 

ttkでは先般ご案内の通り、現在開催中の加賀城展が継続してご覧いただくことができ、加賀城さんによるハンカチ染めのワークショップも同時に開催します。
https://thethree.net/news/823

ぜひ12日13日の連休は、みなさまお誘い合わせの上此花区梅香四貫島エリアにお越しくださいませ!

 

※ 「このはなの日」の詳細情報は、以下のサイトにてご入手ください。
HP http://konohananohi.tumblr.com/
ツイッター https://twitter.com/konohananohi
FBイベントページ https://www.facebook.com/events/391809527589476/
周辺スペースのマップ(ダウンロード) https://thethree.net/wp-content/uploads/2013/10/konohananohi2013_guidemap.jpg

 

2013-10-03
KAMO 8th Meeting 【10/26(土)20:00〜】

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2013年10月26日(土)20時〜23時(19時半開場)
会場:OTONARI(大阪市此花区梅香1−15−18 梅香堂のお隣)
トークゲスト:梅田唯史さん(beyer)、角谷慶さん(iTohen

最近、自らの専門職を飛び越えて、イベント企画や文化普及やコミュニティー形成など多種多様な活動をされているデザイナー関係の方が多く、各分野で注目を集めています。

今回お招きするbeyer(ばいえる)の梅田さんとiTohen(いとへん)の角谷さんは、グラフィックデザイナーとしても各所で活躍されながら、自らのデザイン事務所にてギャラリーを運営しています。さらに、関西の約10軒のギャラリーによる協同展覧会「ONSA(おんさ)」を毎年開催するなど、人同士および地域間のゆるやかなつながりを生み出す活動を、草の根的に進めています。

デザイナー以外の活動に関わっていることについての狙いや現状について、お二人にお話いただきました。

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2013-10-03
KAMOが、森美術館「六本木クロッシング2013」関連プログラム内で紹介されています。

現在、森美術館で開催中の「六本木クロッシング2013」の関連プログラム「ディスカーシブ・プラットホーム」にて、「活動の動機や目的に共感した、他にはない魅力ある活動を展開するグループ」29件の中に、私たちのKAMOが選出されました!

http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/introduction/index.html
(ページの一番下の方に載っております)

この「ディスカーシブ・プラットホーム」での選出、ややわかりにくいかもしれませんが、全国各地で現代アートおよびその周辺について、独自性の強い議論や教育プログラムを継続しておこなっているというグループを、森美術館のプロジェクトチームが調査して、国内から選抜するというものでした。今後は当展のカタログにも名前が掲載される予定です。

始まってまだ1年にも満たないKAMOが、こんな表舞台で選出されたのは、これまでの7回のKAMOにご協力くださったゲストのみなさま、会場の準備などでお手伝いくださった此花のみなさま、そして毎回OTONARIが満席になるほど各地から集まってくださった参加者のみなさまのおかげです。心より御礼申し上げます。

これからも、みなさまのご期待に沿った、意義のある話題と議論と交流を提供していきたいと思います。今後のKAMOもご愛顧のほどどうぞよろしくお願いいたします!

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2013-09-25
「SLASH/09 回路の折り方を しかし、あとで突然、わかる道順を」東京巡回展開催

ttkにて6月7月に開催いたしました「SLASH/09 回路の折り方を しかし、あとで突然、わかる道順を」が、東京にて巡回開催いたします。
ttkの展示を、新作も交えて再構成する内容となっております。ttkでの展示をお見逃しになられた方は、ぜひこの機会にご高覧くださいませ。

会期:2013年10月2日(水)ー10月10日(木)12:00-19:00
オープニングレセプション:10月2日(水)18:00-20:00

会場:実家JIKKA
101-0021 東京都千代田区外神田3-6-14 深野ビル1F
https://www.facebook.com/SpaceJikka

デザインワーク:CRAFTIVE

企画:KAYOKOYUKI http://www.kayokoyuki.com/ja/

 

2013-09-15
「ヴァリアブル・コスモス」はじまりました!

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異常なくらいに暑かった今年の夏もようやく一段落して、ttkの秋の展覧会が先週からスタートいたしました。

Facebookなどではちょっと別の話題でも盛り上がったりしておりましたが(笑)、加賀城さんの2年ぶりになる個展は開催前から注目度も高く、会期がスタートしてからもお越しいただいた方々からの評判の高さが、色んなところから回りまわって帰ってきております。

さて、今回の加賀城展の見どころを、できるだけネタばれにならないように、少しご紹介いたします。

ここ数年は現代美術へのアプローチを強めて、染色という工芸としての技法で作り出す「絵画性」の提示に重点を置いてきた加賀城さんですが、今回は原点回帰というべき「染色および工芸」そのものが持つアイデンティティについて、展示全体で丁寧に語ろうとしているように思います。

更に、染色としてのカテゴリーの存在をしっかりと作品を通じて表しつつ、現在の現代美術の領域で主題とされている複数の要素とも共通点や対比も、各所で提示されています。当展のテーマ通りに、「美術」と「工芸」を行き来することにおける問題定義が、とても冷静になされている印象の展示となっております。それを読み解くには、やはり「ミクロ・マクロ」双方の視点が必要です。個々の作品から見えるもの、インスタレーションとして相対的に見えるもの。また、日中の見え方と夕方の見え方でも、一つの作品が全く違う様相を見せてくれます。

この加賀城展は、とてもたくさんの要素が乱立していて、一見まとまりがないようにも感じることもあるかもしれません。しかし、きちんと一つ一つの作品を見ていただきながら、工芸や美術についての思いをめぐらせてください。そうすると、染色としてのアイデンティティにも、全体の計算された展示構成にも、一貫した「ヴァリアブル(可変的)」な「コスモス(宇宙/秩序)」が、必ず見えてくるはずです。

もちろん、今回の加賀城展も会期は1ヵ月半ございます。ぜひ何度もお越しいただいて、加賀城さんの「ヴァリアブル・コスモス」の真髄の奥深くへと入り込んでいただきたく思います。

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