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2017-03-22
トークイベント 「泉茂 ハンサムな絵のつくりかた」 講演記録公開のお知らせ

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3月4日(土)に泉 茂「PAINTINGS 1971-93」の関連イベントとして開催いたしました、トークイベント「泉茂 ハンサムな絵のつくりかた」の講演記録を公開いたします。

当日の植野氏の講演の文字起こしに加筆修正をおこない、スライド資料の一部を加えて編集したものです。植野氏にも編集にご協力いただきました。
泉茂の生涯と作品の変遷の解説を中心とした資料になっております。ぜひ多くのみなさまにご一読いただき、泉茂の作家活動への認識・理解の一助になれば幸いです。

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トークイベント 「泉茂 ハンサムな絵のつくりかた」 講演記録

開催日時:2017年3月4日(土)15:00~16:15
会場:the three konohana
講演:植野 比佐見 氏(和歌山県立近代美術館 学芸員)

主催:Yoshimi Arts、the three konohana

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記録:山中 俊広(the three konohana)、稲葉 祐美子(Yoshimi Arts)
編集:植野 比佐見(和歌山県立近代美術館)、山中 俊広

講演記録はこちらからダウンロードください。 [PDF 4.0MB]


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2017-03-02
「PAINTINGS 1971-93」はじまりました!

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いま美術の現場では、20世紀後半の日本のアートシーンを見直し、再評価する機運が高まっています。関西でも具体や関西ニューウエーブを中心にその活動を再考する展示やイベントが目立っています。本展でご紹介する泉茂さんは、戦後すぐに瑛九と共に「デモクラート美術家協会」を設立し、大阪芸術大学で教鞭をとられた間に多数の作家を輩出するなど、亡くなられて20年余りが経ちますが泉さんの活動面については明らかに大阪および関西のアートシーンを捉えるための重要なポイントになっています。

一方でその活動面だけでなく、泉さん自身の作品表現においてもその要素を考察することが本展の大きな目的です。それは、同時に開催されている和歌山県立近代美術館での泉展も同様です。
泉さんの作品を実際に目の当たりにして、当時の表現の傾向を再考する機会であると同時に、本展を開催する私たちコマーシャルギャラリーとしての立場としては、いまの若い世代の表現を考える上でも絶好の機会であろうと考えています。とりわけ、近年の絵画・平面表現の傾向としては、直接的な身体性や感情といった主観的要素から意識的に距離を置くアプローチが、若い世代の作品に目立ってきている印象があり、本展で紹介している泉さんの作品群にも同様の傾向が随所に見受けられます。以前から美術の表現は常に更新されていると同時に、一定のスパンで同様の傾向を繰り返す図式もあります。もちろんそれぞれの時代背景や環境は異なりますが、細部を比較することによって見えてくる泉さんの作品といまの若い世代の作品の間との共通項を、様々な角度から見出していければと思います。ただ過去を懐かしむだけでなく、現代を過去から見直すことが、過去と現代を隔絶することなく歴史を継承していく大切な考え方だと思います。

本展では、ニューヨークとパリにいた60年代を経た、帰国後の70年代以降の絵画作品を取り上げています。若かりし頃からデモクラート時代の作品には有機的な雰囲気がありましたが、60年代から徐々にその要素が薄まっていきます。そして本展でご紹介する70年代以降の作品は、ほぼエアブラシによって制作されている絵画ですが、いかに身体や感情と距離を置くことで絵画が成立するかに取り組んでいた時代のものです。そのアプローチは、ただ画面をいかにシンプルに構成するかというものではなく、客観性を保ちながら、論理的かつ理知的に画面を構成する制作方法でした。

Yoshimi Artsで展示している70年代の絵画と、ttkで展示している80年代以降の絵画は、以上の観点で一貫性はありますが、実際の作品は両会場でとても対照的です。自らと絵画そのものとの間に距離を置くことと、泉さんが生涯通じて変化を求めてきた狙い、そして壮年期から晩年期に向かう際の変化なども、両会場の作品の比較を通じて見えてくるポイントだと思われます。

本展はYoshimi Artsと2会場の展示に加えて、和歌山県立近代美術館で開催されている回顧展の計3会場で同時に泉さんの展示をご覧いただける機会になりましたが、3会場それぞれ違う視点で泉さんの作品と向き合えるかと思います。和歌山近美の展示では、本展では展示されていない初期の絵画からデモクラート時代、海外渡航時代の作品に加えて、版画作品もあり、泉さんの活動の全容を時代に沿って総体的に捉えることができます。一方で本展は、泉さんの生涯の後半部分を取り上げ、さらに絵画に絞ることで泉さんの平面表現における本質的な思考を読み取っていただく構成になっています。また美術館と対照的な展示空間の規模もあって、個々の作品やその細部に向き合いやすい鑑賞環境になっていると思います。3会場すべての展示を通じて、泉さんの総論と各論の双方を捉えることができる構成です。

本展と和歌山近美でご紹介している泉さんの作品を通じて、過去を整理すると同時に、現代の価値観と結びつけ、さらには絵画や平面表現における将来の展望まで議論や思考が広がっていく機会になればと思います。以前から泉さんをご存じだった方はもちろんのこと、これまで泉さんを知らなかった方々にもぜひご覧いただきたい展覧会です。違う時代、違う価値観であってもそれらを包括できる要素は、泉さんの作品群の随所に散りばめられています。


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2017-01-25
笠間 弥路 「ライオンの家」 展示記録

撮影日:2016年12月22日 撮影:長谷川 朋也

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2017-01-25
笠間 弥路 「ライオンの家」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

笠間 弥路 「ライオンの家」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

・『美術手帖 2016年12月号』 ARTNAVI(プレビュー/11月17日)

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/11月5日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20161105/art


 

2016-11-21
小松原 智史「コノマエノコマノエ」 展示記録

撮影日:2016年10月18日 撮影:長谷川 朋也

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2016-11-21
小松原 智史「コノマエノコマノエ」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

小松原 智史「コノマエノコマノエ」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

・Lmaga.jp 「小吹隆文撰・週末おでかけアート」(プレビュー/9月7日)
http://www.lmaga.jp/news/2016/09/15014/

朝日新聞 関西版 夕刊アート欄(レビュー/9月16日)

・『美術手帖 2016年10月号』 ARTNAVI(プレビュー/9月17日)

・ブログ「亰雜物的野乘」(レビュー [京谷裕彰氏]/10月12日)
http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2016/10/three-konohana.html

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/10月15日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20161015/art


 

2016-11-09
「ライオンの家」はじまりました!

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今年2016年のttkのトリを飾る展覧会は、ttkでは初めてとなる笠間弥路さんの個展です。

本展の作品の大半には、現在自らの手で改装を重ねている笠間さんのアトリエ、自称「Lion House」から取り外した廃材や、その周辺で拾ったものが使われています。作品を制作する上での造形行為と、自らの制作の環境としての「Lion House」を作る行為が並行して行うことで、作品制作の行為と日常および生活の行為が等価でありかつ共存する状況を展示全体で表現しています。本展では手のひらサイズの作品が中心に構成されていますが、両者の概念を意識的につなげていくことで様々な要素が作品に取り込まれ、実際の作品のボリューム以上にその重みや深みを感じていただけると思います。

また、笠間さんのさまざまな素材をつなげることで作品として成立させる手法には、素材と素材の間にある隙間や空間が強調されていて、それが作品や展示空間の造りの随所に見られます。単一の作品内の素材同士の関係性を浮かび上がらせるだけではなく、個々の素材が持つ重力や素材感、さらには展示空間全体で捉えたときの作品同士の関係性にも触れることができます。造形行為を軸に、日常をはじめとした美術以外の様々な事柄を広く巻き込むためのフォーマットを構築していく、そのような意思が展示全体に一貫して見られます。

本展は、個々の作品内での素材の関係、空間全体でみる作品間の関係、ミクロとマクロの視点がふんだんに含まれた構成になっています。一般的な展示以外での活動が目立ったここ数年の笠間さんの思考を、スタンダードな展示の中で整理・集約させ、現在の彼女の方向性を明確に提示した展示になっています。静謐感で統一された展示構成と空間の中で、一つ一つの作品が小さな声でささやき合っているような印象を感じます。一つ一つの作品に耳を傾けるようにご覧いただいて、緊張感と温かみ、空間に漂う対照的な空気感も合わせてお楽しみいただければ幸いです。


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2016-09-06
「コノマエノコマノエ」はじまりました!

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小松原智史さんの2年ぶりの個展は、絵画そのものへの向き合い方やその思考に明確な変化が生じています。

これまでここ5年の小松原さんの作品は、筆の特性を駆使して、強弱のある線と立体感のある画面構成が作品の特徴でもありましたが、本展では学生時代のGペンでの描きに戻した作品が軸になっています。絵画の画面そのものを可能な限り「フラット」に作り上げていき、そこから再び「無意味とは?」を考えていこうとするものです。これまでの三次元から二次元へと表現の範囲を制約していくことによって、画面上の個々のモチーフの創出へ意識をより集中させようとしています。さらに現実界との接点や空間の認識範囲を狭めていくこととなり、それによって意味が生じていく解釈の余地を埋めていくことにもつながります。

「無意味な世界」を意識した作品を制作し続けている小松原さんですが、この世の中で純然かつ永続して「無意味」を成立させることは、ほぼ不可能です。鑑賞者に思考停止させる状況をその場で作ったとしても、時間の経過とその状況に向き合って分析と解釈を重ねられることによって「意味」が創出されていくことがこの世の常です。そんな堂々巡りする意味の立ち上がりから「逃げて」いき、変化の中に自らの身を置き続けることが、小松原さんが「無意味な世界」を継続して実現するための現在のスタンスです。Gペンによるフラットな画面が作り出す、新たな「無意味な世界」にじっくりと触れていただければ幸いです。

更にもう一つ、今回の展示構成から立ち上がった観点として、個々のモチーフのつなぎ方についても考察しています。本来何かをつなげることによって意味を作り出すことが多い中で、小松原さんはつなげる行為によって意味を解体させていくことを強く意識しています。本展では、会期中断続的に実施するワークインプログレス作品の公開制作は、すでに完成されたタブロー作品を起点として進めていきます。タブロー作品が作用する壁面のリアルタイムな描きとモチーフの関係性を、期間中の壁面の進捗から考えていただけばと思います。そして和室の展示がその対比を更に推し進めるものになっていますので、双方の空間の作品と展示を比較して、思考を巡らせていただければと思います。

また今週末の土日は、毎年秋恒例の「見っけ!このはな」が開催されます。今年は小松原さんが会期中の公開制作をこの2日間も実施します。「見っけ!」にお越しの際には、他の20余りのスペースのイベントと合わせてお楽しみください。

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2016-08-23
加藤 巧「ARRAY」 展示記録

撮影日:2016年7月18日 撮影:長谷川 朋也

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2016-08-23
加藤 巧「ARRAY」に関する、掲載プレビュー・レビューのご紹介

加藤 巧「ARRAY」展につきまして、各所にてプレビュー・レビューをご掲載いただきました。
主だったご掲載記事を以下にまとめてご紹介させていただきます。当展をご紹介くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。

・『美術手帖 2016年7月号』 ARTNAVI(プレビュー/6月17日)

・日本経済新聞 関西版 展覧会情報(プレビュー/7月8日夕刊)

・ブログ「亰雜物的野乘」(レビュー [京谷裕彰氏]/7月11日)
http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2016/07/arraythe-three-konohana.html

・ブログ「みづェ…」(レビュー [前田裕哉氏]/7月25日)
http://ymyh.jugem.jp/?eid=13

・ブログ「プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ」(レビュー/8月3日)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20160803/art